何が言いたい?「日本は思ったより小さい国」 韓国で“今月の日本関連動画” 再生回数1位に
今月、韓国で最も多く観られたYouTube動画は何か。
これは事実上「日本への最新の関心」を表しているとも言える。
なぜなら韓国でのSNSの利用率で最も高いのものがYouTubeだからだ。韓国の大手世論調査会社「韓国ギャラップ」が2022年9月に実施した調査によると、韓国でのSNS利用率のうちYouTubeはダントツ1位の「93%」となっている(ちなみに以下はNAVER BANDの43%、インスタグラムの36%、カカオストーリーの33%、フェイスブックの32%、ツイッターの15%、TikTokの14%)。
9月(9月1日~29日)の1位はこれだった。
「日本が思ったより小さい国(?)な理由!」
ビッグデータサイト「SOME TREND」で「日本」と検索するとこの結果が出てくる。「最も多く観られた動画」のコーナーにおいて291万回再生で1位になった。2位の「日本の漁民たちも驚く“沈没” 結局始まった被害」(「放流水」関連)の209万回再生に大きく差をつけている。
何が言いたいのか? 「人文学プロファイル-歴史、時事、旅行、族譜」というチャンネル(登録者数6.8万人)にアップされた動画はこう始まる。
「地図を見ると、韓国と比べて日本は明らかに大きな国です。韓国は約10万平方キロメートルで、日本は約38万平方キロメートル。単純比較で約3.8倍大きな国なのです。しかし、日本と韓国の(国土全体の)夜の写真を見ると、興味深い事実を知ることができます」
光が灯っている場所、つまり人が住んでいるエリアの面積は、(日本と韓国では)思ったほど大きく異ならないという。
- 社會部部長さんのYouTubeチャンネルより
「実際、日本の平野部の都市は、狭いベルトに集中しています。福岡から始まり、神戸、大阪、京都、名古屋、横浜、東京まで、日本の主要8都市のうち、北海道に位置する札幌を除く7都市はこのベルト内にあります。このベルトは、北緯36度以下に位置しています。また、九州も福岡はほとんどが山地で…」
この後、日本の都市部への人口の集中が、韓国よりも進んでいると指摘する。
「結局日本の人口の約80%は、北緯33.5度から北緯36度の間の狭い土地に集中して住んでいます。理由は単純で、残りの土地はほとんどが山であるためです。その結果、2021年の時点で日本の都市化率は驚異の91.87%で、同様に田舎がほぼ空である韓国は81.41%です」
動画は締めくくりで、韓国と日本の都市化率の差には、こういった背景があると指摘する。
「韓国よりも都市集中がさらに厳しいのは、元々山地が多い日本の特性が反映された結果です。さらに、日本の北側エリアは山が多く、冬には雪が多く降るため、大都市の形成が困難で、歴史的にこのような現象が固定化されるしかなかったのです。だから、日本は常に土地が不足している国であるとも言えます」
つまりは「日本は人が多く住んでいないエリアが広い=思ったより大きくない」ということ。
だからどうしたの? という話でもあるが…。最近の韓国人にとっての日本のイメージには「アニメーション」「旅行」のほか、「火山」「地震」といった自然条件に関わる話が上位に入る。そういった点から高い関心を集めた、という背景もあるか。