【岡山市北区】子どももワクワク さわって感じるユニバーサルミュージアムの世界へようこそ
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4月1日から、杜の街グレースにあるOHKクルンホールで『ユニバーサルミュージアム -さわる!“触”の大博覧会 岡山巡回展2023-』が開催されています。「ユニバーサルミュージアム」と言われて一体どんなものが展示されているかピンときますか?ざっくり言うと…とにかく「展示は見るもの」という常識を一旦忘れて、さわって楽しむ展覧会なのです。ひと足お先に内覧会へ行ってきたので魅力をたっぷりレポートします。
ユニバーサルデザインとは
まずユニバーサルデザインとは「ユニバーサル」=「普遍的な、全体の」ということを表し「すべての人のためのデザイン」を意味しています。年齢や障害の有無、体格、性別、国籍などにかかわらずできるだけ多くの人にわかりやすく、最初からできるだけ多くの人が利用可能であるようにデザインすることをいいます。
さわって体感できるアート作品が大集合!
『ユニバーサルミュージアム』では、①試触コーナー ②見ないで触る ③見て触る の3つのセクションのもとさまざまな素材と手法を用いてさわることの無限の可能性を探っていきます。
①試触コーナー ーーなぜさわるのか、どうさわるのか
視覚コーナーでわたしが最も印象に残ったのは「備前焼岡山国際サーキット模型」という作品です。岡山国際サーキットを670分の1にした模型でカーブの角度や勾配も忠実に再現し、高度な運転技術が求められる複雑なコースも手触りによって感じることができます。トヨタ・モビリティ基金の助成を受けてOHKが2022年に企画したものでプロジェクトメンバーが備前焼作家の藤森信太郎氏とともにサーキットを歩き、ザラザラした路面を再現したそうです。
こちらは「さわれる立体地図」。地図に触れて世界旅行ができます。
②見ないでさわる ーー無視覚流鑑賞の気づき
こちらのセクションは薄暗い会場の中へ…。視覚に頼らず全身の感覚をフル活用して「目に見えない世界」を感じてみてください。
音は耳だけでなく体で感じることができるということや、期待を裏切る感触などが面白いです。お子さん連れの方、このわしゃしゃのカーテンの中を駆け回ってみてください。とっても楽しいと思います。
実際に石の上に寝転んでみると、どんな気分になるでしょうか。
これはなんだと思いますか。通称「古墳風呂」と呼ばれているそうです。靴を脱いで古墳風呂に身を委ねてみてください。
全部ネタバレしてしまったらお楽しみが半減してしまうかもしれないので、ぜひ会場で感じてみてください。
③見てさわる ーー体感型視覚鑑賞の築き
最後のセクションは現代アート的な要素もある展示で、斬新な作品がたくさん。岡山県産の万成石もあるのでぜひ探してみてください。
こちらの猫ちゃんは視覚から得る情報と触覚から得る情報のギャップが面白い作品です。
監修は広瀬浩二郎氏
『ユニバーサルミュージアム』の監修は、「触文化」を提唱する全盲の文化人類学者、国立民族学博物館の広瀬浩二郎准教授。内覧会で広瀬先生の解説を聞きながら展示を見させてもらってきましたが、博学でお話がとてもお上手。時にユーモアを交えて説明してくださいました。
自称、「座頭市流フィールドワーカー」または「琵琶を持たない琵琶法師」だそうです。キャッチーな肩書きからも先生のセンスがうかがえます。
観覧料
一般(高校生以上)700円、中学生以下 無料、障害者手帳提示 350円
さいごに
ユニバーサルデザインは単なる障害者対応、弱者支援という枠を超えて国際的にも注目されています。そんなふうに言うと敷居が高く感じるかもしれませんが、難しいことは考えずとにかく触れてみてください。展覧会を通して「さわる」ことの無限の可能性を感じてみませんか。
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【イベント情報】
ユニバーサルミュージアム(OHK公式ホームページ)
会場:OHK岡山放送 クルンホール
住所: 岡山市北区下石井2-10-12 杜の街グレース OFFICE SQUARE 9階( MAP )
開館時間:10:00〜17:00
休館日:月曜日
駐車場:あり(有料300円/1h)
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