Yahoo!ニュース

非日常の世界に浸る!「雪見風呂が堪能できる温泉地」5選

高橋一喜温泉ライター/編集者

冷え込みが厳しい季節。何かと気分も沈みがちだが、そんな日には温泉に入って心も体も温まりたい。

せっかく今の季節に温泉旅行に出かけるなら雪見風呂など「雪を楽しめる温泉」に行きたい、という人も多いのではないだろうか。降り積もる雪を見ながら温もりあふれる湯に包まれれば、忙しない毎日から解放され、非日常の世界を堪能することができる。

そこで今回は、雪見風呂が堪能できる温泉地を5カ所紹介したい。

松之山温泉(新潟県)

有馬温泉、草津温泉と並び「日本三大薬湯」と呼ばれる温泉地で、冬季は豪雪地帯としても知られる。「確実に雪が見たい!」という人におすすめ。山の中にもかかわらず濃厚な塩化物泉が湧く。塩化物泉は「熱の湯」と呼ばれ、特に冬は体がぽかぽか温まる。露天風呂がある宿では雪見風呂も楽しめる。気軽に雪見風呂を楽しむなら日帰り温泉施設「ナステビュウ湯の山」がおすすめ。開放感あふれる露天風呂からは一面の銀世界を拝むことができる。

乳頭温泉郷(秋田県)

乳頭温泉郷は雪深い高地に湧く秘湯で、各温泉宿で雪見露天風呂を楽しめる。特に江戸時代にタイムスリップしたかのような風情が漂う「鶴の湯」は、乳白色の濁り湯が人気だ。複数の源泉をもつが、最も絵になるのは混浴の露天風呂。冬季は水墨画のような雪景色が最高だ。しかも足元から源泉がぷくぷくと湧き上がる貴重な源泉である。日中は日帰り入浴で混雑するので、宿泊して静かな時間を過ごすのがおすすめ。雪の中、シーンと静まりかえった湯船で過ごす時間は至福である。

湯西川温泉(栃木県)

鬼怒川温泉からさらに電車とバスを乗り継いでたどりつく山間部に湯けむりを上げている。壇ノ浦の合戦に敗れた平家の落人が、河原に湧き出る温泉を見つけ傷を癒したと伝えられる歴史の古い温泉地だ。落人が身を隠すような土地だから山深く、積雪も多い。各旅館の露天風呂でも雪見風呂を楽しめるが、「かまくら祭」が開催される時期(2025年1月31日~3月2日)は「河川敷のミニかまくら」が見もの。河川敷につくられた数百個もの小さなかまくらの一つひとつに、ろうそくの明かりが灯る。無数のオレンジの光がゆらゆらと揺れる風景は幻想的で、「日本夜景遺産」にも認定されている。

万座温泉(群馬県)

標高1800mの高地に湯煙を上げる温泉地。通年営業している温泉地としては日本最高所にあるため当然、雪見風呂も楽しめる。ほとんどの温泉宿が開放的な露天風呂をもつため、山々に雪が降り積もる野趣あふれる風景を満喫できる。周囲はそこら中から水蒸気が上がる源泉地帯で、自然のエネルギーを感じられるスポットでもある。硫黄成分が豊富な源泉は雪のように美しい乳白色の濁り湯だ。

湯原温泉(岡山県)

美作三湯のひとつ。山深い渓流沿いに宿が並ぶ温泉地で、冬季は雪が積もることもある。ダムの麓にある開放的な混浴露天風呂「砂湯」が名物で、川底から源泉が湧き出す「足元湧出泉」。空気に触れることなく源泉が注がれる究極の源泉かけ流しだ。しかも、全国でも貴重な露天の共同浴場。これからの季節は雪景色など四季折々の風景も美しい。湯船につかりながら見る夜の星空も一見の価値あり。水着、湯浴み着、タオル巻き可。

温泉のおすすめ記事がLINEに届きます︕

3900湯を巡ってきた筆者が厳選した温泉の記事をまとめてお届けするアカウント・高橋一喜「厳選! おすすめ温泉」の配信がスタート。毎週金曜日の11時51分にお届けします。ぜひ友だち追加してください。

<友だち追加の方法>

■下記リンクをクリックして友だち追加してください

LINEアカウントメディア(外部リンク)

※本リンクは「Yahoo!ニュース エキスパート」との取り組みで特別に設置しています

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3900超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)のほか、『有吉ゼミ』『ヒルナンデス!』『マツコ&有吉かりそめ天国』『スーパーJチャンネル』『ミヤネ屋』などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

高橋一喜の最近の記事