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「普通はこうするのに」と言わない人と結婚したい。私もあなたを否定しません~おみおじリポート(87)~

大宮冬洋フリーライター
キャラクターの「こげぱん」に似ていると自称する個性派美人。そうかな?(本人提供)

30歳で退社して専門学校に入り直した経歴。「後悔はしていません」

※2022年2月21日追記。石井さんは自動退会日を迎えましたが、オネット内の男性とのやり取りが続いています。彼女が良縁を結ぶことを祈りつつ見送りたいと思います。

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。

 この活動を続けていると、「どうしてこんなに素敵な人が30歳過ぎても独身のままでいるんだろう?」と疑問に思うことがあります。本人に結婚する気が少しでもある場合は周りの異性が放っておかないはずだからです。

 でも、理由は必ずあります。愛知県在住の石井洋子さん(仮名、37歳)は、30歳のときに会社を辞めて服飾系の専門学校に入り直しました。多くの人は結婚や転職を考える時期に「学生に戻る」決断をしたのです。

 卒業後は念願のデザイナーとして再就職をしましたが、自分が作りたいものと会社が作りたいものの違いにギャップがあり、「仕事にはせずに趣味で自分が好きなもの作ろう」と思って退職したとのこと。わかりやすく回り道をしていますね……。

「その5年ほどで時間もお金も使いましたが、後悔はしていません。経験したからこそ納得して新たな生き方を選択できたと思っています」

専門学校時代の年下の友人たちとは今でも親しくしています。旅先でカヌーに乗ったときの写真です。(本人提供)
専門学校時代の年下の友人たちとは今でも親しくしています。旅先でカヌーに乗ったときの写真です。(本人提供)

相手次第でどこにでも赴く覚悟。新しい場所で住むのは割と好きだから

 そんな石井さんは改めて転職活動をして、愛知県内にある会社にシステムエンジニアとして就職しました。現在は実家暮らしですが、大卒で入社した会社では海外駐在を含めた一人暮らし経験があります。

「両親とは程よい距離感で同居させてもらっていると私は思っていますが、『再就職もしたんだからそろそろ出ていけば』と言われているところです(笑)。いい年齢なのでその通りですよね」

 実家を出るタイミングで結婚をしたいと考えている石井さん。仕事と生活が落ち着いたからこそ、結婚を本気で考えられるようになったのかもしれません。

「趣味や好きなことが違っても、相手が好きなことや自分が知らないことを教えてもらうのは大好きです。友だちも多い愛知県で住み続けられたら嬉しいけれど、結婚相手の都合次第で全国どこにでも赴く覚悟はあります。新しい場所で住むのは割と好きです。」

 海外駐在経験もある石井さんが言うのだから説得力がありますね。では、どんな相手ならば「新しい場所」で一緒に住む覚悟が定まるのでしょうか。

「新しいことに挑戦したがる私に同調してくれなくても構いません。でも、『普通はこうするでしょう』などと否定しない人がいいですね。私も相手を否定したくありません」

 普通の家庭なんかよりも居心地の良い家庭を目指すほうがはるかに重要ですよね。そのためには価値観は似ていても性格や特技は異なる相手のほうが補完し合える気がします。明るくて話しやすい雰囲気の石井さんですが、実は「あれこれ考えちゃう心配性なところ」があるそうです。「何とかなるでしょ。大丈夫だよ」と前向きで大雑把な男性との相性が良さそうだと自覚しています。

少年漫画好きでもある石井さん。「東京の友達を訪ねた際、進撃の巨人も訪ねました」(本人提供)
少年漫画好きでもある石井さん。「東京の友達を訪ねた際、進撃の巨人も訪ねました」(本人提供)

どんな人が自分と合うのか。お見合いを何度か経験すればだんだん見えてきます

 趣味は相手と異なっても構わないという石井さんですが、1つぐらいは一緒に楽しめることがあってもいいですよね。ちなみに僕も体育会系の妻とは趣味のほとんどを共有できませんが、飲食好きなところだけは一致しています。結婚の意味は晩酌にあると個人的には感じているところです。

 ファッション系のモノづくりは趣味というかライフワークとなっている石井さん。自然がキレイな場所を訪れることも好きで、週末は自宅近くの海でSUPをしているとのこと。

「古民家カフェや古い町並みを巡りもしていますし、ずっとハマっているマンガは『進撃の巨人』です。巨人とのアクションシーンよりも、人間対人間の葛藤の描写に心惹かれます。『正義は勝つ』という単純な論理ではなく、どちらが悪いわけでもないのにどうしようもなくぶつかってしまうところが人間らしいと感じるからでしょう」

 ちゃんと婚活をするのは初めてだという石井さん。この1年は結婚するために集中する決意を固めています。この記事で受けオネットデビューするのに先立ち、攻めオネット(冒頭のリンク参照)にも入り、受けオネット男性とのお見合いを始めているのです。学歴や職歴などのスペックではなく、価値観や性格、趣味を重視して相手を探しています。結果を出しやすい姿勢ですね。マチコ先生も期待しているようです。

「石井さんには変なこだわりや癖を感じません。婚活にも真剣なので早めに結婚できると思います。Zoomでのお見合いはお互いに緊張します。練習だと思って気楽に臨んでください。その都度、私がフィードバックをしていきますので大丈夫です。私のコメントも参考にしながら、お見合いを何度か経験すれば、どんな人が自分に合うのかはだんだん見えてくるはずです」

 5人ぐらいとお見合いすれば、その中で真剣交際(結婚を視野に入れた交際)に進める男性が見つかるはず、というのが僕とマチコ先生の見立てです。石井さん、信じてついて来てくださいね!

週末は自然に触れてリフレッシュしています。海でも川でもSUPです。(本人提供)
週末は自然に触れてリフレッシュしています。海でも川でもSUPです。(本人提供)

※文中の受けオネット会員は仮名です。石井さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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