もしかして言ってない?いつまでも片づかない人の口ぐせワースト3
片付け・収納の専門家、鈴木久美子です。私は8年間1000回以上、個人宅の片付け、収納サポートをしています。
片付けが苦手な人の口ぐせの定番があります。もし、今この記事を読んでいる皆さんも、この言葉を言っていたら、気が付かないうちに。片づかない家になっているかもしれません。
今回は、つい言ってしまう口ぐせと合わせて、プラスに変換する言葉もご紹介していきたいと思います。
何かに使えそう
片付けサポートをしている時には、1つ1つの物の使用頻度を聞いたり、何に使う物かを聞いていきます。
そんな中で、たくさん出てくるのは、『何かに使えそう』な物です。この考えは悪くはないのです。でも、家があふれかえっていて、何かに使えそうで、使わない物が収納内を埋め尽くしているのはいかがでしょうか。
上記画像のような袋類は何かに使えそうなアイテムNo.1です。また、ネットで購入した物についてきた緩衝材(通称プチプチ)や、段ボールまで取っておいている人が多いです。メルカリする時に使うかも、と言ってプチプチが出てくるために全て残していては、あっという間に家はゴミ屋敷です。
さらに多いのは、食パンの袋、パンの水色の留め具、ジャムの空き瓶、牛乳パック、お肉のトレーまで。人によってこだわりは様々ですが、捨てずにため込んでいる人が多いのです。何に使っていますか?と聞くと、『何かに使えると思って…』とおっしゃることがほとんどです。また、牛乳パックなどは開いて洗ってまな板にする、という役割もあって取っているそうですが、明らかにその量が多すぎる。
ストックしていく量と消費していく量のバランスをしっかり考えて下さい。
何かに使えそう→○○に使うから○○の量を取っておく
※何に必要かが分からない場合は取っておかない!
いつかやろう
いつかやろうは、ばかやろう、とはよく言ったものです。
いつかやろうと思っていた、後でやろうと思っている、確かに、今すぐにできない事もあるとは思います。
洗濯物をたたむ、ゴミを出す、郵便物の処理、出した物を片付けるなど、やらなきゃいけない事が山の様にあって、忙しい皆さんはきっと後でやろうと思いますよね。
もちろん私もそうです。ただ、いつかやろう、ではなく、夜寝る前にやる、週末にやる、と自分なりの期限を決めてしまうといいと思います。
また、物の片付けにおいては、使ったら後でしまうのはNG。使った時にしまうのが鉄則です。習慣化していくと散らかりにくい家になります。
私がサポートをさせていただいたお客様では、いつかやらなきゃ、と思っていたお引越しの段ボール開梱が3回の引越しを経て9年ぶりに開けてみたら、中身はゴミだらけだった、なんてこともよくあります。いつか、いつかの先延ばしはやめましょう。
いつかやろう→週末に(自分なりの期限)やる!
後でやろう→今やる!
めんどくさい
でました。究極のワード『めんどくさい』。これを言ってしまうと、全てが終わる。
めんどくさいけど、やらなきゃいけない事が人生にはあるのです。また私がいつもみなさんに言っていますが、めんどくさいと感じる事も習慣化してしまう必要がある、という事です。(参照過去記事『片付ける習慣がよりよい人生に必要な理由』)
めんどくさいけど、歯みがきをする。
めんどくさいけど、お皿洗いをする。
めんどくさいけど、そうじする。
めんどくさいけど、片付ける!
ただ日常の片付けにおいて、どこまでをきちんと整えたいかはそれぞれの価値観によって異なっています。理想の暮らし、理想の部屋があれば、面倒でもやってみましょう。だってそれだけで理想が叶うなんて、なんと素晴らしいことでしょう。めんどくさい、という気持ちを乗り越えるのは自分次第。試験とか仕事よりも、自分が頑張って、自分で評価できるのが片付けなんです。他人からの評価ではなく自分のためにするのが片付けです。
片付けなんてどうでもいい、と思われる人も多く、人生の中で優先順位や意識が低い人も多いと思います。ただ、片付け、整理、物の管理などは暮らしの基盤です。基盤がしっかりしていないと、とても不安定な人生になってしまう気がしませんか。
めんどくさいこと→当たり前の習慣
片付けが苦手な人は、何か、いつか、などというはっきりしない事のためにスペースも労力も使っているのです。
その何かは何なのか?いつかはいつなのか?しっかり考える習慣をつけていきましょう。
完璧に物を減らして、モデルルームのように全てを見せないように片付けないといけない、と言っている訳ではありません。家族が快適に過ごせる、物の居場所が分かる、物の量が管理できる、片付けに追われなくてもよい仕組みができている、そのような状態を目指してほしいと思っています。
片付け・収納の専門家、鈴木久美子は暮らしをより良く快適にする記事を連載しています。プロフィールよりフォローしていただけると今後の発信をご覧いただけます。