Yahoo!ニュース

HSPが感じやすい5つのストレスで「自律神経失調症」に?!自律神経が乱れる『原因』を解説

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

私は普段、精神科での外来を行い、6万人以上インスタやvoicyのフォロワーさんに対しHSP気質に関する発信、書籍の出版を行っています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)

自律神経とは、自分の意思とは関係なく働いてくれる神経のことで、24時間私たちの命を守るために重要な働きをしてくれています。

たとえば、心臓の動きや血液の流れ、胃の働きなど自分では、コントロールできない役割をつかさどるのが自律神経です。

しかし、心配や不安、イライラが続くと自律神経は乱れ、心身に大きな影響をもたらします。

また、繊細な気質を持つHSPは、さまざまな面で刺激やストレスを受けやすく、無理が募った結果、自律神経失調症を発症してしまうことがあります。

病を予防するには、自律神経を整えることが最も大切だといっても過言ではないでしょう。

今回は、HSP気質を持つ人と自律神経の乱れについて解説していきたいと思います。

自律神経失調症の原因をチェックしてみましょう!

自律神経が乱れた時に起こる症状や自律神経を乱す生活習慣について考えてみましょう。

いくつかあげてみたいと思います。

あなたはいくつ当てはまりますか?

たくさん当てはまった場合は、自律神経が乱れている可能性がありますので、少しずつでも生活習慣やとらえ方を改善していってほしいです!

・寝つきが悪く、よく眠れない

・肩こりや腰痛に悩まされている

・いつも手足が冷えている

・下痢や便秘に悩んでいる

・気候の変化で体調を崩しやすい

・偏った食生活をしている

・昼夜逆転の生活をしている

・運動をほとんどしない

・ヘビースモーカーである

・常にストレスを抱えている

自律神経の働きは2種類ある

自律神経の働きは「交感神経」と「副交感神経」の2種類があります。

交感神経とは、おもに日中の活動時や緊張した時、ストレスを感じた時などに働きます。

一方の副交感神経は、睡眠時やリラックスしている時に働きます。

この2つの神経が必要に応じて入れ替わって働き、バランスを取りながら生命を維持しています。

【交感神経が活発になった時】

・心拍数が増加する

・血圧を上昇させる

・免疫力が低下する

・発汗を促進させる

・血管を収縮させる

【副交感神経が活発になった時】

・心拍数が減少する

・血圧を下げる

・免疫力が高まる

・発汗を抑える

・血管を拡張させる

自律神経はなぜ乱れる?HSPが感じやすい5つのストレスとは?

では、自律神経はなぜ乱れるのでしょうか?

自律神経が乱れる原因は、ストレスが大きく影響すると考えられています。

何をストレスに感じるのか、またストレスを感じる度合いも人それぞれ個人差があるかと思いますが、ここではHSPが日常生活の中で受けやすいストレス要因について考えてみたいと思います。

ストレス要因になり得るものを、5つあげてみました。

①身体的なストレス

②精神的なストレス

③気象によるストレス

④化学物質によるストレス

⑤環境によるストレス

順番に見ていきましょう!

①身体的なストレス

日常生活の中で感じる体の疲労や不調によりストレスを感じてしまいます。

特にHSPは、自身の健康状態について敏感に察知する方も多く、少しの違和感でも神経質になってしまうことがあります。

②精神的なストレス

仕事、育児、介護などにおける対人関係で大きなストレスを抱え込む傾向があります。

上手く対処できない時は苦痛を感じながらも、ついつい頑張ってしまうこともあるので、自律神経が乱れる大きな原因になることもあります。

③気象によるストレス

暑さや寒さ、湿度、気圧の変化など目には見えませんが、実は全身で刺激を受けています。

医学用語ではありませんが「気象病」と呼ばれるものがあります。

これは、天気の変化が原因で自律神経が乱れ、頭痛、めまい、だるさ、気分の落ち込みなど、さまざまな体調不良を引き起こします。

④化学物質によるストレス

化学物質は私たちの生活に必要なものもありますが、使い方を間違うと悪い影響を及ぼす恐れがあります。

たばこ、お酒も化学物質の一種であり、多量に摂取すると、体に悪影響を及ぼします。

また、繊細な方は塗料や洗剤などからも、体調不良におちいることがあるので、注意が必要です。

⑤環境によるストレス

騒音やにおい、満員電車、目に入る景色や人の表情などによって、人の感情は左右されます。

嫌な気分になっているな…と感じたら、自分に合った方法や環境を選ぶようにしてみましょう。

たとえば、騒音やにおいが気になる住環境なのであれば、引っ越しも一つの選択方法ですし、満員電車にストレスを感じるようであれば、通勤方法の変更や時間帯を変えてみることも検討してみましょう。

まとめ

今回は自律神経失調症を発症する要因になることと、HSPが日常生活の中で受けやすい5つのストレスについて取り上げてみました。

もしかしたら、こんなことで自律神経が乱れるの?と感じられた方もいらっしゃるかもしれません。

現在、原因が分からない不調を感じている方は、今回取り上げた内容を参考に、自律神経の乱れを整えるところから始めてみましょう!

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?

「他人の顔色ばかりみてクタクタ」

「自分の意思で生きられない」

「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」

そんなあなたはこちらの記事を読んでみてくださいね。

自分軸で気楽に生きられるようになる記事を読む(外部リンク)

あなたが「自分軸で気楽に生きられるようになる」ことを願っています♪

精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

精神科医しょうの最近の記事