京都市東山区・少なくとも70年! 京都の花街にひっそり佇む食堂で昼下がりのカレー丼
みなさん、京都には5つの花街があることをご存知でしょうか。「そんなん知っとるわい」という方も多いかと思いますが、一応説明すると祇園甲部、先斗町、上七軒、祇園東、そして宮川町の5つの花街があるんです。それぞれに歴史があり、散策すると京都らしい風情をしっかりと味わえるんどすえ。というわけで今回は花街のひとつ、宮川町にある食堂へ行って参りました。ランチタイムを大きく外しての来店だったので、ほぼ貸切状態でのんびり食事させていただきました。ではどうぞ。
こちらが「二葉」さんの外観。これは絶対入らなアカンやつ! でしょ。場所は祇園四条駅から南へ約400mほど、徒歩5分で到着しますので、電車でのアクセスはばっちり。清水五条駅からも同じくらいなので、どちらから行ってもいいのでは。車だと周辺のコインパーキングを利用することになりますね。で、ロケーションがまたよくて。
ほら! 宮川町の通りにさりげなく暖簾を上げておるわけですよ。この通りは舞妓さんや芸妓さんが普通に歩いてたりて、本当にエエ感じなんです。ちなみにお見かけしたとしても、撮影などは絶対にお控えくださいませね。
店内はこんな感じ。テーブル席がいくつか並べられた落ち着ける空間になっております。各テーブル下には京都の情報などが載ってる雑誌も置かれてましたよ。
お店の壁には舞妓さん、芸妓さんの名前入りのうちわが飾られております。嗚呼はんなり。
と、はんなりばかりもしてられません。それはなぜ? 腹が減っているから。というわけでメニューがこちら。「うどん・そば」と「ご飯もの」というシンプルな構成になってます。
ちなみに壁にはこのようなメニューも貼り出されておりました。いずれにせよ、お手頃価格でございます。
卓上には小袋入り七味がスタンバイ。個人的には2つくらい使いたい感じですね。BGMにKBS京都の「さらピン!キョウト」が流れるなか、待つことしばし。
というわけで、やってきました。またかい! という声も聞こえたり聞こえなかったりしますが、「あげカレー丼」750円をオーダーしてみました。自家製と思しいお漬物が添えられております。そしてカレー系メニューを頼んだ人のみの愉悦、ガラスのコップに入った冷たいお水も提供されました。
カレーはとろみのあるあんかけタイプ。辛さは普通、という感じ。柔らかな揚げとネギのシャキッ、2つの食感を感じながらワシワシと食べ進めていきます。おっと、忘れてた!
卓上の七味をパパパッ。うむうむ、ほんのり味わいがシャープになりまして、再びワシワシワシと。あっという間に完食しました。あ、お漬物もしっかり味でおいしゅうございました。
帰り際、お店の方にいつからお店をやられているのかお聞きしたら「昭和30年にはもうやってたことがわかってるんですが……」とのこと。ということは多分その前からオープンされてたでしょうから、少なくとももう70年の歴史があるというわけなんですね。ゆったりとした時間が流れる宮川町でのんびり食事したい、というときにはぜひオススメ。素敵なランチタイムを過ごせること間違いなしですよ!