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間もなくゴング! 22戦全勝18KOの世界2位vs.元世界王者

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
(C)Golden Boy Media

 オスカー・デラホーヤが売り出す22戦全勝18KOのライト級、ライアン・ガルシア(23)。現在WBCで2位、WBAでは6位にランクされる。

 今夜、そのガルシアと、33歳のドミニカ人サウスポー、ハビエル・フォルトゥナが対戦する。フォルトゥナは、WBAフェザー級暫定王座、WBAスーパーフェザー級王座に就いた経験がある。

写真:ロイター/アフロ

 今日、ゴールデンボーイ・プロモーションの代表を務めるデラホーヤは語った。

 「イースト・ロスアンジェルスで生まれ、LAエリアで育った私にとって、Crypto. comアリーナ前に自分の銅像が立っているのは、この上ない喜びです。次世代の選手たちに対して、色んなアイデアが浮かんできますね。

 自分にとってボクシングは人生の全てですし、様々な選手が夢を成し遂げられるよう、チャンスを作りました。弊社は選手にアドバンテージをもたらします。

撮影:筆者
撮影:筆者

 この試合は両選手にとって、難しいものとなるでしょう。フォルトゥナの経験は数字では表せないし、ガルシアの若さを殺す術を持っている。ファンが熱狂し、沈むか泳ぎ切れるかのような戦いとなることを予想します」

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 ガルシアも言った。

 「ファンが喜ぶ、素晴らしいファイトをご覧にいれる。ヤツは俺をノックアウトしたいようだな。互いにそういう気持ちでパンチを交換すれば、いい試合になるだろう。

 俺は自分の仕事をやり遂げるだけだ。もう、何も言わない。エネルギーは満タン。言葉を実行に移すだけだね」

 試合2日前に行われた最終記者会見で、フォルトゥナはガルシアが好きだというシカゴ・ブルズのキャップを被って登場した。そして、挑発的にそのキャップを対戦相手に贈った。

 嫌悪感を露わにしたガルシアは、「俺のチームはすべきことを理解している。キャップをもらったかどうかなど関係ない。あの野郎を潰す」と吠えた。

(C)Golden Boy Media
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 フォルトゥナも話した。

 「自分のキャリアにおいて、不可解なジャッジによる敗北が過去に何度かありました。今回は、殺すか殺されるかの一戦です。何も言い訳はしたくない。

 キャップはプレゼントしますが、リングでガルシアの顔を引き裂かないという約束は出来ません」

 間もなくゴングだ。LAが燃え上がるようなファイトを期待したい。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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