小笠原近海に新たな熱帯低気圧が発生、週末にかけての動向に注意
新たな熱帯低気圧が発生
タイトル画像にもある通り、小笠原近海で雲域がまとまってきており、この雲域の中では雲頂高度の高い積乱雲も湧きたっている状態です。
そして、きょう午前9時、気象庁が発表した天気図上で、この雲域に相当する小笠原近海で熱帯低気圧が発生しました。
今後の動向が気になるところですが、今現在の状況からこの熱帯低気圧の予想をみてみたいと思います。
あさって12日(土)には東海や関東沖へ?
最新のコンピュータの計算では、この熱帯低気圧とみられる低気圧は、きょうからあす11日(金)にかけて、小笠原近海(父島近海)を西進し、あさって12日(土)には東海から関東沖へ北上してくる計算です。
このあとの動きによっては、13日(日)にかけて、伊豆諸島を中心に、東海や関東の沿岸でも、雨や風が強まる可能性があると思われますので、注意が必要です。
なお今のところ、熱帯低気圧周辺の平均風速は、計算上、オレンジ色の12メートル以上16メートル未満で、台風の勢力17.2メートル以上には達しない計算となっていますが、気になるのが海水温の高さです。
またこの熱帯低気圧とは別に日本海では温帯低気圧が発達する予想のため、北日本でも強風や高波、大雨などに注意が必要です。
海水温は30℃近く
気象庁から発表された海水温の状況をみると、きのう9日(水)現在、台風9号と台風10号が通り、海水が大きくかき混ぜられ西日本の南海上から東シナ海では平年を下回っている状態ですが、東日本の南海上はやや下がったものの、それでも平年よりは高く、30℃近い海域が広がっています。
この暖かな海面上で、多量の水蒸気を吸収すれば、熱帯低気圧が一気に勢力を強めることもなくはないと思われますので、今後も最新の予想にご注意下さい。