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FRBは予想通りの0.5%の利下げを決定、利下げは4年半ぶり #専門家のまとめ

久保田博幸金融アナリスト
(写真:ロイター/アフロ)

米連邦準備理事会(FRB)は18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)において、政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.5%引き下げ、4.75~5.00%とした。利下げは2020年3月以来、4年半ぶり。これはFRBにとって大きな転換点となり、世界の金融市場への影響も大きい。ただし、0.5%の利下げそのものは予想されていた。

ココがポイント

異例の利上げを続け、その後も高金利を維持してきたFRBの金融政策は大きな転換点を迎えました。
出典:NHK 2024/9/19(木)

利下げは4年半ぶり。年内にさらに0.50%ポイントの追加利下げを実施する見通しも示した。
出典:ロイター 2024/9/19(木)

ダドリー前ニューヨーク連銀総裁は、(中略)(FOMC)会合で当局が0.5ポイントの利下げを実施する余地があるとの見方を示した。
出典:ブルームバーグ 2024/9/13(金)

エキスパートの補足・見解

 13日にダドリー前ニューヨーク連銀総裁が0.5ポイントの利下げを実施する余地があるとの見方を示すなどしており、0.5%の利下げは予想通りといえる。ダドリー氏は前ニューヨーク連銀総裁、つまりFRB副議長に相当する立場にいた人物であり、その発言が個人的な憶測であるとはむしろ考えづらかった。このため、18日の米国債券市場や株式市場では利益確定売りの動きとなっていた。ドル円は一時140円45銭まで下落していたが、その後急反発となって142円台を回復していた。同時に公表した経済見通し(ドットチャート)では年内残り2回の会合での追加利下げ幅について、中央値の2回分となる0.5%を支持したのは19人中9人となり、7人は0.25%とした。年内は11月と12月の会合が予定されているが、大統領選もあって11月は動きづらいこともあり、12月に0.5%の利下げを決定する可能性があるとみている。

金融アナリスト

フリーの金融アナリスト。1996年に債券市場のホームページの草分けとなった「債券ディーリングルーム」を開設。幸田真音さんのベストセラー小説『日本国債』の登場人物のモデルともなった。日本国債や日銀の金融政策の動向分析などが専門。主な著書として「日本国債先物入門」パンローリング 、「債券の基本とカラクリがよーくわかる本」秀和システム、「債券と国債のしくみがわかる本」技術評論社など多数。

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