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【京都市右京区】奥嵯峨の悲恋の寺は新緑と苔むした庭園が見事! 名物でっかいみたらしはこちらが本家

HOTSUU地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 ゴールデンウイークも終わって、少しは落ち着きをみせているかと思い嵐山渡月橋から奥嵯峨を2024年5月14日に散策してきました。渡月橋からメインストリートは平日にもかかわらず溢れかえっていました。これでもまったく身動きもできないくらいだったことを思えばましなのでしょうか。

 どうやら、修学旅行シーズンに突入して、外国人観光客をも圧倒している感がありました。メインストリートから竹林の小径、奥嵯峨への入口も大混雑です。このうち、いくらかでも西山山麓へ人流が移ってくれればオーバーツーリズムも解消するのになと思いながら進みます。

 落柿舎を横目に祇王寺辺りまでくると人通りもまばらになってきました。平家物語に登場する悲恋の尼寺「祇王寺」は、竹林と紅葉などの樹々、苔むした庭に囲まれ、奥嵯峨にひっそり佇む草庵です。この日は見事な新緑に包まれた苔むした緑の庭園が二重の美しさで幻想的に輝いていました。職員の方によると「梅雨明けごろにさらに苔の美しさがます」のだそう!

 「祇王寺」は、「平家物語」にも登場し、平清盛の寵愛を受けた白拍子の祇王が清盛の仏御前への心変わりにより都を追われるように去り、母と妹とともに出家して入寺し、さらにその後に、心変わりの相手であった仏御前をも後を追い入寺したとされる悲恋の尼寺として知られています。

 仏間にある仏壇には、本尊大日如来、祇王、祇女、母刀自、仏御前と平清盛の木像が安置されています。祇王、祇女の像は鎌倉末期の作で、作者は不詳ですが目が水晶で鎌倉時代の特徴をよく表しています。祇王寺は、水琴窟やつくばいを配し、青紅葉、苔、紅葉、雪と四季折々の庭園の景色が幻想的な風情を醸し出すことで、嵯峨野通に大人気の寺院です!

 メインストリートから竹林の径や野宮神社へ向かう奥嵯峨への入り口にあるのが、もう26年前からある「古都芋本舗」さん。芋ケンピやお芋のチップスなどが美味しい。どれもボリューム満点で大満足なのですが、ここのお薦めは、なんといっても、「うわっでか」と思わず叫んでしまうビッグサイズの「炙りみたらし」です。

 東山の二寧坂にも姉妹店があり、炙りみたらしは古都芋本舗さんが元祖です。甘すぎない良い感じのたれが筒状の器にたっぷり入っています。そのたれに絡んだ香ばしく、もっちもちのまんまるみたらし団子が絶品です!

 嵐山・奥嵯峨めぐりは平日の朝早めがおすすめです! 

祇王寺(外部リンク)京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町32 075-861-3574

古都芋本舗(外部リンク)京都市右京区嵯峨天龍寺立石町2-1

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 「YAHOO!ニュース ベストエキスパート2024 地域クリエーター部門 特別賞」を受賞 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。四国から大阪の元地方紙記者。観光ガイドをしながら京都時空観光案内2024(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全19巻や「やさぐれ坊主京を創る 前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)はじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。

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