【京都府向日市】もう一つの京都 紅葉真っ盛りの古刹向日神社で夜間デジタルアート! 幽玄の世界演出
向日町北山にあり、社伝によると奈良時代となる養老2年(718)に創建されたとされる古刹向日神社で夜間にデジタルアートでの幽玄の世界が演出がされています。土日限定のイベントを2022年11月5日(土)に訪れました。11月20日(日)まで。
向日神社は、「延喜式」(927年成立)の神名帳に「向神社」と記載されており、本殿は室町時代の建築様式「三間社流造」で、国の重要文化財にも指定されています。中世には、足利義昭を奉じての織田信長の上洛に際して翻弄されながらも、室町幕府の御被官衆として誇りを守って生き抜いた鶏冠井氏や物集女氏、神足氏、中小路氏など土豪たちの結集拠点ともされていました。
そんな、歴史ロマンあふれる神社で、参道の紅葉のアーチを始め、境内の樹々が一気に朱に色づき始めました。
「ALTERNATIVE KYOTO in 向日市」と題された今回の演出は、向日アートプロジェクト実行委員会が主催するもので、地域文化と先端デジタルアートを融合させた空間演出を手掛けてきた京都府による「竹の里乙訓」の一環として開催されています。参道は、音楽家原摩利彦氏とプログラマー白木良氏によるオーディオビジュアルインスタレーションの演出がなされていました。
本殿裏石舞台では、SPEKTRAによる演出。多数の鏡で構成された光学装置により、鎮守の森の風景が変化します。
Corey Fuller & Synichi Yamamoto による演出がされた舞楽殿横では、コロナ禍という不安をむかえた時期に安全地帯のように区切られた癒しの空間が創り出されていました。
いよいよ紅葉シーズンも本格化しますが、向日神社はまだまだ穴場と言えそうです。ぜひ訪れてみてください!
向日神社 向日市向日町北山六十五番地 075-921-0217