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【鹿沼市】こんにゃくの魅力を存分に味わえる茶屋 鹿沼の和玉こんにゃくで美味しさ再発見

カン地域情報発信ライター(鹿沼市・日光市)

ずっと気になっていた、初めて聞く「こんにゃく」がメインとなるレストラン。鹿沼市の名産品でもある和玉こんにゃくにはマンナンがたっぷり含まれ、収穫までに3年もの月日を要します。そんな貴重な和玉こんにゃくが主役になるこんにゃく料理専門店「おこんにゃく茶屋」へ行ってきました。

鹿沼市中心市街地にある観光スポット、屋台のまち中央公園。晴れた日にぷらっと散策するのが楽しい場所でもあります。

ユネスコ無形文化遺産に登録されている(鹿沼今宮神社祭の屋台行事)にて繰り出される豪華絢爛な彫刻屋台を見学できる彫刻屋台展示館、鹿沼3名園の1つを復元した掬翠園(きくすいえん)、そして観光物産館からなる施設です。この観光物産館内に今回ご紹介する「おこんにゃく茶屋」があります。

真っ直ぐ進んでいきます。
真っ直ぐ進んでいきます。

明治末期から大正初期にかけて造営された日本庭園が美しい掬翠園。「奥の細道」紀行の途上で鹿沼宿に滞在されたとされる俳人・松尾芭蕉の像がお出迎え。園内には鹿沼で吟じたとされる句碑があります。

また、慶雲郷(けいうんきょう)、観濤居(かんとうきょ)という建物があり、茶道や華道を始め、色々な文化活動に利用される有料の貸出施設となっております。

観光案内の情報発信基地、物産館。鹿沼市の伝統工芸である鹿沼組子などの生産品を購入できます。奥に「おこんにゃく茶屋」があります。

奥に2テーブルあり、少人数制でゆっくりとした時間が流れそうな寛ぎ空間です。

こんにゃく芋を擦りおろし科学的な凝固剤を使わず、灰汁で固める昔ながらの製法で作られたこんにゃく料理の数々。
こんにゃく芋を擦りおろし科学的な凝固剤を使わず、灰汁で固める昔ながらの製法で作られたこんにゃく料理の数々。

先ずはお店の看板メニュー「おこんにゃくプレート膳/¥1045」。なんと、ご飯(本日の日替わり・雑穀米)と汁もの以外は全てこんにゃくです。どれも手の込んだ一品で美味です。

(左上からご紹介)

・お野菜本来の味が引き立つ自家製ドレッシングでいただくサラダ。マンナン粉を入れてとろみをつけたドレッシングは、フレンチドレッシングを軽くしたような味です。

・こんにゃく寒天。

・しらたきを炒めてタラコと和えた、禅パスタ。

(2段目 左から)

・おつまみメンマ。食欲そそる香ばしいごま油の香りがたまりません。しっかり味も沁み込んでいて、やみつきになる一品。白米にも、ビールのお供にも最高です。お土産に買いました。

・凍みこんにゃく、鳥合挽、レンコン、ごぼう、人参などを練り合わせて作った、てりやきつくね。

・ぷりぷりの弾力がクセになる、こんにゃくステーキ。

(3段目 左から)

・刺身こんにゃく。滑らかな食感で口に入れた瞬間、とろけました。これが本当にこんにゃくなの?と驚くこと間違いなし。是非味わっていただきたい一品です。自家製の柚子胡椒をつけていただきます。

・さつま揚げ。おから、こんにゃくペースト、イトヨリダイのすり身、とうもろこし、枝豆、紅生姜が入っており、栄養満点です。

美味しさはお墨付き。鹿沼ブランドにも認定されている、私もオススメのスィーツ「こんにゃくショコラ/四季実の種」。スイスで文化や製菓子を学んだ女将の娘が考案。バターと水あめの代わりにこんにゃくペーストを使用しているので、カロリーを気にし過ぎず美味しくいただける嬉しい生チョコです。一口味わって、その新食感に嬉しい驚きを感じました。口どけが良くしっかり濃厚だけどあっさり、そしてもっちりしているけれど歯切れが良いので、もっと食べたくなります。上品な甘さのミルク味(右)と、奥行のあるビター味(左)があり、ネット注文の他店頭でも購入できます。6個入り/¥1296ー 冷凍保存で賞味期限:6ヶ月

お店の人気スィーツ「米粉シフォンケーキ/¥990」。おからこんにゃくが入っており、しっかり栄養も取れてヘルシー。しっとりふわふわ、優しい甘さです。味はプレーン、ミルクティー、ココアの3種類があります。グルテンフリー。※店頭のみの販売となります。

こちらもグルテンフリーで、おからこんにゃくと米粉から生地を作ったパンです。(ネット販売価格:¥1300)水分多めでどっしり感があります。トースターで香ばしく焼いて、モチモチの食感を楽しむのがオススメ。※店頭販売とネット販売では価格が変わります。

おこんにゃく茶屋を営む女将は17年間、宇都宮市でレストランを経営していました。そこで、ライフワークとなるものをと考えた時に思いついたのが、義母が作ってくれた和玉こんにゃく料理でした。

こんにゃくマイスター(日本特産物協会認定)となった今も尚、熱心にこんにゃく加工品の開発に取り組み、有志を募ってコラボによる新しい発想を思案中だそうです。また、就労支援事業所と協力をし、こんにゃく食パンやこんにゃくでできた保冷剤などを作り、皮まで使う無駄のない活用をしています。

今度はどんな新しいこんにゃくの魅力に出会えるのか楽しみです。

「食を通してお客様に健康になってもらいたい」という思いから新鮮な地場産野菜を使い、こんにゃくも柔らかさや食感を大切にしたいという気持ちから、手間のかかる昔ながらの製法にこだわっているそうです。その気持ちが伝わる一皿を味わいに、是非足を運んでみてください。

おこんにゃく茶屋
所在地:鹿沼市銀座1-1870-1 屋台のまち中央公園内観光物産館イートイン 
営業時間:10:00~16:00(LO15:00)/日曜日:10:00~14:00
定休日:毎週月曜日・土曜日(月曜日祝日の場合、月曜日及び翌火曜日も休業)
TEL:0289-60-6070(取り次ぎ)
HP


地域情報発信ライター(鹿沼市・日光市)

笑う門には福来る。思いきり笑うことと、食べることが大好きな2児の母です。魅力いっぱいの鹿沼市と日光市の素敵な情報を鮮度高めに伝えていきたいです。尊敬の念を抱き、愛情をこめて発信していきます。よろしくお願いします。

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