味も歴史も謎は深まるばかり。地域に根強い人気を誇るお店は、赤や黒を彩るオリジナルな豚骨ラーメン。
九州に点在するラーメン店
福岡をはじめ、熊本、佐賀、長崎、大分という九州の各県に点在する「博多麵王」というラーメン店がある。他にも〈あっぱれ家〉や〈威風堂々〉(いづれも熊本、佐賀)というお店も展開しているよう。
一体いつからあるのかわからないのですが、長崎出身の筆者は長崎の戸町や時津といった街にもお店があり、訪れたのがもう20年は前になるのではなかろうかと。
どちらも現在は閉店しており、それ後も時折、いろんな場所で博多麵王を見かけることもありましたが、閉店しては新しく開店しという状況で、そんな中でも今もなおその地域で根強い人気を誇っているようです。
現在は九州で10店舗(あっぱれ家・威風堂々含む)ほどを展開しているようで、その中のひとつ、箱崎ふ頭沿いを通る香椎箱崎浜線にあるのが「博多麵王 箱崎ふ頭店」。以前は名島にもお店がありましたが、そちらが閉店し、2017年にオープンしたのがこちら。これが移転というのかどうかは謎ですが、結構いろんな場所にオープンしたり閉店したりをよく見かけます。
店内は広々とテーブル席が多く、厨房前にカウンター席があります。キッズコーナーかもあり、駐車場も完備しているのでファミリー層も多いです。この箱崎ふ頭店は、ピークタイムなんかは特に賑わっていて、結構お客さんも多く、この辺りの人たちを中心に人気があるようですね。
メニューは豊富で、ノーマルの豚骨にマー油の〈黒〉や辛味ダレ〈赤〉、そして海老だしなんかもあります。サイドメニューも餃子や炒飯に丼物、さらには夏季限定で冷やし系もあり、なかなかメニューが豊富です。
特製ラーメン〈赤〉
今回チョイスしたのは特製ラーメンの〈赤〉です。赤ラーメンのトッピング豪華バージョン。ネギやもやしがたっぷりで、チャーシューに煮卵、大きな海苔も一枚トッピングされています。そして鶏そぼろでしょうか、これは珍しい。特製だけあって、具材は盛りだくさんです。
赤いスープはベースの豚骨に辛味噌を溶いたような感じです。しっかりと煮込んだ豚骨に、出汁には昆布も使っているようです。
麵王のラーメンは、「スープを口にするにつれ謎は深まるばかり。麺をすするにつれ喜びは深まるばかり。その手はもう止まらない。」だそうです。
濃度はありつつも臭みなくスッキリ。豚骨の旨味がストレートに伝わります。出汁もしっかりとしているので、コク深さもあり、そこに辛味噌がピリリと絡みます。確かに博多ラーメンとはまた違う不思議な味わいも感じます。確かに食べ進めると、味もですがルーツなどの歴史も謎は深まるばかり。
麺も自家製でしょうか。中細サイズのストレート麺。コシのある食感もよく、スープとも絡む美味しい麺です。スルスルっといただけますね。
セルフでいただける辛子高菜も嬉しい。そして持ち帰り用もあるみたいです。
さすが自慢の辛子高菜。ピリッと辛く香ばしく、白ごはんにバッチリです。
卓上にはゴマやコショウ、餃子のタレにラー油といったところでしょうか。豚骨スープの味わい自体がしっかりとしているので、少しゴマをかけるくらいですかね。
味も歴史も謎は深まるばかりの「博多麺王」。ただ、お店がある地域では根強い人気を誇るお店でもあります。この、見上がれば福岡都市高速が走る箱崎ふ頭の近くにあるお店。広い駐車場も通り沿いで入りやすく、馴染みやすい味わいも愛される理由かもしれませんね。
博多麺王 箱崎ふ頭店
住所:福岡県福岡市東区箱崎ふ頭2丁目2−67
営業時間:11時00分~22時00分
定休日:無休
駐車場:有
公式HP:menou.jp