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iPhone、中国で販売停止命令。現地スマホに外観が似ており意匠権の侵害との判断

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
iPhone 6(左)と100C(右)の比較画像。Mac Rumorsより

今月17日、中国の北京市知的財産局が5月にAppleの『iPhone』が深圳の企業『佰利公司』のスマートフォンと「外観が似ている」とし、販売停止命令を出していたことが分かりました。

意匠権を侵害していると判断されたのは『iPhone 6』と『iPhone 6 Plus』の2機種で、佰利公司のスマホ『100C』と外観が似ているとの訴えが認められたため、人口で2,170万人を抱える北京市内での販売ができなる恐れがあります。

Appleはこの停止命令に対してすでに異議を申し立てており、再審議の結果が出るまで命令が保留され今のところは販売を続けられているとのコメントを発表しています。

iPhone 6と100C、似てる?

それでは、100Cとはどんな外観をしているのでしょうか?

米Apple系ニュースサイト『Mac Rumors』がその比較画像を掲載しており、これを見るかぎりでは「丸みを帯びた長方形の外観」以外はとくに似ていないように感じます。

iPhone 6(左)と100C(右)の比較画像。Mac Rumorsより
iPhone 6(左)と100C(右)の比較画像。Mac Rumorsより

Apple Ordered to Halt iPhone 6 Sales in Beijing Over Patent Infringement Ruling - Mac Rumors

また、現地のウェブサイトにて100Cの画像を探したところ、より詳細な画像も見つかりました。

外観の特許を主張した100C。tenaa.com.cnより
外観の特許を主張した100C。tenaa.com.cnより

この画像を見ると、ホームボタンのかたち、100Cはホームボタンの左右にもボタン、リアカメラのフラッシュ位置が横と縦など、iPhone 6と100Cはデザインが異なることを確認できます。

これらの違いに対して、北京市知的財産局が再審議の結果どのような判断を下すかに注目です。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。インターネット(SNS)で起きる炎上の解説、デマのファクトチェック、スマホやガジェットの話題、生成AIが専門。最近はYouTubeでも活動しています。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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