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PGAツアーのジェイ・モナハン会長、体調不良で休養へ

舩越園子ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授
(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

男子プロゴルフのPGAツアーは、ジェイ・モナハン会長が体調を崩し、しばらくの間、業務から離れることを発表した。モナハン会長は「回復中」とのことだ。

 モナハン会長は6月6日(米国時間)に、対立を続けてきたリブゴルフを支援するサウジアラビアの政府系ファンド「PIF」と統合することに、DPワールドツアーとともに合意したことを電撃的に発表した。

 しかし、PGAツアー、DPワールドツアー、リブゴルフのどのツアーの選手にも知らされずに交渉が行われ、突然の発表に至ったことで、激しい批判にさらされ、その対応に追われていた。

 統合合意後は、PIFのヤセル・ルマイヤン会長が新組織の会長に就き、モナハン会長はその下でCEOに就任すると見られている。

 また、モナハン会長は、PGAツアーは現状通りの非営利法人として維持・存続させ、こちらでもCEOとして続投するとの見方が有力視されている。

 さらに、リブゴルフを統括していく権利もモナハン会長に委ねられると米メディアは報じており、モナハン会長の責務や重圧は、限りなく重く膨らみつつある。

 そんな状況下で発表されたモナハン会長の体調異変は、心身の疲弊によるものではないかと想像されている。

 モナハン会長の復帰時期は未定だが、不在の間は、PGAツアーのロン・プライスCOOらが業務を代行する予定とされている。

 しかし、PGAツアー、DPワールドツアー、PIFの3者の統合合意に至るまでのプロセスに関わっていたPGAツアーの役員は、モナハン会長を含めた3名のみで、モナハン会長不在の間の代行を務めるオフィシャルらは、いずれも「寝耳に水」の発表を受けたばかりと思われ、代行業務に支障は出ないのかどうかが気になるところだ。

 モナハン会長は米マサチューセッツ州の出身。1993年にトリニティ・カレッジを卒業。1995年にマサチューセッツ大学でスポーツマネジメントの博士号取得。大学時代はゴルフ部に所属していた。2008年からPGAツアーに勤務し、2017年にティム・フィンチェムの後継として、PGAツアーのCEOに就任した。

ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授

東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。百貨店、広告代理店勤務を経て1989年に独立。1993年渡米後、25年間、在米ゴルフジャーナリストとして米ツアー選手と直に接しながら米国ゴルフの魅力を発信。選手のヒューマンな一面を独特の表現で綴る“舩越節”には根強いファンが多い。2019年からは日本が拠点。ゴルフジャーナリストとして多数の連載を持ち、執筆を続ける一方で、テレビ、ラジオ、講演、武蔵丘短期大学客員教授など活動範囲を広げている。ラジオ番組「舩越園子のゴルフコラム」四国放送、栃木放送、新潟放送、長崎放送などでネット中。GTPA(日本ゴルフトーナメント振興協会)理事。著書訳書多数。

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