【ビジネスあるある】「質問ありますか?」の気まずい空気をチャンスに変えるズルい戦略とは⁈
プレゼンや、講義・セミナーなどで、話が一段落したとき、
「ここまでで、何か気になられた点や、質問はありますか?」
という問いかけは、よく聞く話です。
すぐに質問が出て、場が盛り上がるならいいのですが、誰も発言しようとせず、居心地の悪い時間が流れてしまうことも、しばしば…
説明者側であった場合、プレゼンの印象悪くしないために、このような事態は避けたいですよね。
気まずい空気になるのを防ぎ、さらに印象を良くする戦略があるとしたら、どうでしょう?
実は、この方法、説明が上手い人は大抵やっています。
さて、どんな方法かというと、質問を促す時点で、自分が説明した内容に即した想定質問とその答えを、3つは仕込んでおくというもの。
運よく用意したものと近い質問が発せられたら、当然完璧に準備しているので、立て板に水のごとく答えることができます。
相手は、気になることを聞いたら100点に近い答えが返ってくるわけですから、説明者への信頼度やクオリティへの評価が、大きく上昇するでしょう。
質問自体がなかったら、気まずい沈黙が長くならないように様子を見て、「○○という疑問を持つ方も多いのですが…」と、仕込んだ内容を開陳したらいいのです。
また、説明する段階で、自分が相手にしてほしい質問に誘導する戦略もあります。
あたかも、釣り人が魚の前に垂らす「釣り針」のように。
上級者のテクニックですが、たとえばこんなやり方。
話の流れが「A→B→C→D→E」であるのに、「A→B→C→E」と説明して、わざと自分がミスしたかのように見せておきます。
当然相手は、「いやあの、『D』の話ってどうなってるの?」と聞きたくなりますよね。
「それを詳しく説明したい」という意図が最初からあって、「わざとツッコミが集中するように仕掛け、質問が出るように仕向けた」ということです。
ちょっとズルい感じもしますが、説明が上手い人って、ここまで考えて準備をしているんですね。
話し終わったからとりあえず「何か質問ありますか?」と、なんとなく聞いているようじゃ、お話にならなワケですよ(汗)
ちなみに私はただの読書オタクのアラフォー主婦。
この戦略を知ったのは、興味本位で手に取った本【「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた】を読んだからなんです。
【「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた】どんな本?
私の気を引いたのは、なんといってもこのタイトル。
内容のハードルを上げているのがスゴイな…と思いました。
だって、このタイトルなのに、もしも中身の説明が下手だったら、説得力なさすぎでしょ。
ちょっと意地悪な気持ちで読み始めたのですが、結果、面白すぎて一気読みしました(笑)
そして、私の感想がこちら↓
「この内容なら中高生が読んでもタメになりそう。文化祭のテーマ決めとか、「説明力」を試す機会はいくらでもある。学生のうちから「説明力」を高める場数を踏んでいれば、面接もプレゼンも怖いものなし⁈うちの子がもう少し大きくなったら読めるかな…」
つまり、とても有益な内容で、めっちゃわかりやすかったんです!
先程の方法は、【「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた】で紹介されているテクニックのほんの一部。
本書では、著者・ハック大学 ぺそさんが、数ある説明法を全部試して「これはつかえる」というものだけを厳選しています。
ちなみにぺそさんは、外資系金融機関に勤めて年収2000万円を稼ぎながら、登録者数25万人を超えるYouTubeチャンネル「ハック大学」で、ビジネスに役立つ情報を発信中。
「超エリートじゃん!」って思いますよね。
だけどぺそさん、最初に入社した会社で挫折を経験、現在の会社は4社目だそう。
たくさん失敗して、もがき苦しんだからこそ、自分に必要な能力をひとつひとつ手に入れてきたのでしょうね。
そんなぺそさん、
と綴っています。
上手な説明ができるようになると、「この人はすごいな」「この人になら大事な仕事を任せられる」と、結果を出す前に評価が上がります。
説明が上手くなることは、自分の価値を周囲に認めてもらうツールであり、最高のブランディングなんですね。
「説明力」で、テクニック以前に大事なことは?
「説明力」で本質的に大事なことは、「私が何を伝えたいか」ではなく「相手が何を知りたがっているか」。
それが理解できると、何をどう話せばいいのか、どんな準備をするべきなのか、逆算できます。
結局「説明力」って、相手が知りたいことを気持ちよく理解してもらうための、「思いやり」なのかもしれませんね。
私は、息子の幼稚園親睦会の会議のときに、想定質問とその答えを3つ、入念に準備して、「何か質問はありますか?」と投げかけてみたいと思います。
ワクワクしますね(笑)
【参考文献】「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた
ハック大学 ぺそ・著 アスコム
最後まで読んでいただき、ありがとうございます
アラフォー主婦の読書からの学びが、何かのお役に立てたなら幸いです。