一度やってみたかった。チョコとワインを合わせるワインバー(東京・白金台)
※お酒は20歳になってから
ワインとチョコが合う。聞いたことはあるけれど。
ワインが好きな方なら一度はやってみたい「チョコとワインの組み合わせ」。一方で、合うと聞いたことはあっても、ワインそのものが高額であるためなかなか手が出にくいもの。さらには、ワインの味わいもチョコの味わいも千差万別だったり、複数の組み合わせを楽しめる場所というのもなかなかないものです。
見つけた。チョコとワインのワインバー
本日はそんな方にぴったりのお店。東京・白金台駅から徒歩7分程度。
お店の名前は、「KIKO ワイン&チョコレート」
カウンターで6席程度の小さなワインバーです。飲食店が落ち着き始めたエリアにひっそりとたたずみます。
グラスワインとチョコを合わせる。
聞くと店主は以前はワインの輸入元(インポーター)に勤め、その後チョコレートメーカーでも働いた経験があるとのこと。ワイン、チョコともに経験があるため、セレクトも抜群。
ワインは赤・白・オレンジ・泡などあり、それぞれに合うチョコレートを提案してくれます。グラスワインは1,000円~1,600円/杯くらいの幅があると考えるとよいでしょうか。一般的なワインバーと同じくらいの相場です。
ボンボンショコラ、シングルオリジン(単一産地)のチョコレート。そしてオレンジピール入りのオランジェットなど、種類も豊富です。
この日は、店主と相談しながら赤白甘口それぞれのワインとチョコを合わせてみました。
赤ワインにはミルクチョコ系がいい感じ
全体的に、ボンボンショコラもシングルオリジンのチョコも、ビターすぎず、後味は軽やかに感じます。「カカオ分70%」というサントメという西アフリカのシングルオリジンのチョコを食べましたが、後味にさわやかなフルーツ感が残り、嫌みな所は全くありません。ワインは、酸とベリーの味わいが感じられるアメリカのピノノワールをセレクトしてもらいました。これにはミルクチョコをベースとしたボンボンショコラや、シナモンが香るボンボンショコラがよく合いました。
白ワインはオレンジピール入りのチョコを
白ワインについてはイタリアの軽やかなソアヴェ。そしてオレンジを用いたオランジェットの相性が抜群。オレンジの皮由来のほろ苦い甘さと、ワインでも感じる柑橘に似た香味。そしてチョコのコクがベストマッチです。近年オレンジは不作で高騰しているので、オランジェットも値上がり傾向。それでも試したい組み合わせと言えるでしょう。
デザートワインは、まず外さない
スイーツと合わせるワインの定番である極甘口のデザートワインもそろえています。同店で選択肢に迷ったら、まずデザートワインに合わせてみましょう。銘柄名「カルムドリューセック」はフランスの銘醸地ソーテルヌ地方の名門ワイナリーが手がける1本です。
シロップのように甘いデザートワインは、チョコ全般とも合わせやすいように思いましたが、これもオレンジピール入りのオランジェットが良い感じに合いました。
ぜひ今のうちに行きたい
柑橘のニュアンスがあるものは白・甘口と合わせやすく、ベリー系の果実みがあるものは赤ワインと合わせるのが楽しいように思えます。
チョコレートの幅が広く、ワインも銘柄によって味わいに変動があるため、必ずしもというこれ、という決まり切った形がない点が面白く感じます。ここは店主と相談しながら決めるのがよさそうです。
一方で、近年はチョコの原料となるカカオ豆の大幅な不作、オレンジなどのフルーツも高騰しており、同店もそろそろ価格の見直しも検討されているとのこと。このような情勢はこちらのお店に限ったことではありません。ぜひ今のうちに体験されることをお勧めしたいお店です。
お店詳細
KIKO Wine and Chocolate - 白金台駅
東京都港区白金台5丁目6−9 1階
平日 14:30〜22:30
金土日祝 11:30 〜22:30
定休日 月曜(祝日の場合は営業)、最終火曜日
予算感:4,000~5,000円程度/名(3種程度ワインを頼んだ場合)