Yahoo!ニュース

【2025】これだけでわかる!芸能人並みに「ワイン」の格付けチェックを見分ける方法

KOZE(こぜ)ワインマニアワイン初心者向け情報ライター

※お酒は20歳になってから

お正月名物、ワインの格付けチェック

お正月にみなさんが楽しみにしている番組の一つのワンコーナー。「100万円のワイン vs 5000円のワイン」。芸能人が目隠しでどちらが100万円のワインかを当てる企画です。特に、著名な一流芸能人が、ワインをスマートにあてるさまはカッコよく、ほぼ外したことを見たことがありません。なぜ彼らはワインを明確に当てられるのでしょうか?

視聴者もここだけ見れば「わかる」

我々視聴者側は、ワインや食材の味を見分けることができません。音楽や芸術のコーナーは判別ができても「ワイン」の判別は不可能と思う方が多いはずです。実はワインのコーナーに限って言えば「テレビ越し」にもある程度わかるのはご存じでしょうか?

100万円のワインは「古いワイン」

これまでの「100万円のワイン vs 5000円のワイン」に出てきた100万円ワインの大半は、年数が経ったヴィンテージもののワインです。

ワインは年ごとに瓶詰めされ、金輪際、その年号の在庫が増えることはありません。

そのため、著名なワインほど、著名度(ブランド力)×在庫の希少性×保管コストが掛け算され、とんでもない値段にワインの値段が高騰していくわけです。

たとえば超有名なロマネコンティは、ロマネコンティという名の畑でとれたブドウのみで、年に1度作られるワインです。敷地が限られてますので、生産本数は約7,000本/年です。世界で最も著名なワインゆえ、世界中の富豪が一度は飲んでみたいと取り合い、際限なく高騰するわけです。有名かつ、古いワインは高いと覚えておきましょう。

テレビ越しでわかる!「ワインの色」に注目

お正月番組でテレビ越しに見分ける方法は、ただ一つ。「ワインの色を見る」のがポイントです。赤ワインであれば、ワインの液体の色は年数が経つと、徐々にレンガのような茶褐色に変容していきます。

使用しているブドウの品種や、ワインの産地にも多く変容しますが、通常の一般的な色というと、せいぜいこのくらいでしょう。

赤やふちにオレンジがかったルビー色ですね。

たとえば90年以上たったワインはどうでしょうか?(ブドウ品種はピノノワール)

ほぼ、ほうじ茶のような、レンガの色に見えますね。ピノノワールというブドウ品種は基本的に色調が薄いので、色味の変化が明確で、明らかでありました。

芸能人側に対して、具体的な銘柄が明かされていませんが、100万円の高いワインは、古いワインであると仮定してテレビ越しに見てみてみましょう

この差は繊細なもので、番組では、ワインがグラスに注がれる瞬間の色や、特に、ワインの液面のフチに注目しましょう。一流芸能人が、グラスを上の方にかざし、じっと液体を見ているのはカッコつけでもなく、色調や濁りなど経年によるアテをつけているのです。

テレビ越しではこの違いがより分かりにくく感じます。丸の部分で囲ったフチの部分を見ていくと、色調がわかりやすくなります。色調がより茶褐色がかっている方が本命のワインの可能性が高いということになります。

またこのようなデキャンタと呼ばれるワインの香りを立たせる道具に入れられる場合もあります。この容器から注ぐこともありますので、「色」をとるチャンスは番組中に多くあるということです。

例外がある!超高級ワイン

例外があります。それは「新しい年号」でも100万円に達するワインが一部存在するということです。番組中で発表される値付けは、レストラン価格を基準にされることが多くあります。レストランでの提供価格は、一般的な希望小売価格の2~3倍程度といわれ、これらの銘柄であると難易度が上がります。

新しい年号でも100万円級のワイン

・DRC ロマネコンティ

・DRC ラターシュ

・DRC リシュブール

・ル・パン

・シャトー・ペトリュス

この辺りが超高級ワインと呼ばれる銘柄で、古くなくても100万円に達します。ワインの色調は「古いほど変化する」という原則がありますので、新しい年号で極端に高いワインである場合、難易度が一気に高騰します。筆者の感覚では年数が20年程度(2000年よりも新しい場合)しか経ってない場合は、まずわからないと言っていいでしょう。

まずは色!茶やオレンジに近いのはどっち?

いかがだったでしょうか?今回の記事ではテレビ越しでわかる!「100万円のワイン vs 5000円のワイン」の見分け方でした。一部例外はあるものの、色調を見るという楽しみが増えると「ワイン」の考察はますます奥深いものとなってきます。

ぜひみなさんも「ワイン」のコーナーは味わいのコメントはもちろん、ワインの色に注目してみてください。

ワイン初心者向け情報ライター

日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート有資格。インスタ3.4万人、Twitter2.1万人、スレッズ1.5万人、Youtubeワインチャンネル1万人。ワインのSNSで総フォロワー6万人強は日本トップクラス。ワインの飲み手を増やしたい、というモチベーションとともに、ワインがわからない方向けの初心者向けナビゲート記事を執筆。3千円以下のワインの啓発。南アフリカ産、スペイン産のワインを愛する。

KOZE(こぜ)ワインマニアの最近の記事