【京都市】右京区 平安人も愛でた『広沢池』のそばにある『兒神社』で長寿良縁祈願♪
東西南北にわたり各々300メートルの灌漑用の溜池として、989年ごろに秦氏が造成したと言われている『広沢池』(諸説あり)。
『高津商会』の小道具たちが活躍する時代劇の撮影でも有名な『大覚寺』の「大沢池」の東にあります。
多くの歌人に詠われた観月の名勝地でも知られており、五山の送り火の日には広沢池で行われる「精霊送り」、そして冬には「鯉あげ」でも知られています。(過去記事参照→https://creators.yahoo.co.jp/kozushokairica/0100167638 )
その『広沢池』の西のほとりにある小さな神社『兒神社』「児社(ちごのやしろ)」としても親しまれています。
『兒神社』の由来は、『広沢池』のそばにある「遍照寺」を建立した名僧、寛朝大僧正(かんちょうだいそうじょう)が998年に亡くなった後、その死を嘆いて広沢池に身を投げた侍童の霊を祀ったものだそう。
その侍童は文殊菩薩の化身とされており、『兒神社』の御祭神です。
宇多天皇の孫であった寛朝大僧正は、11歳で出家、遍照寺(広沢不動尊)を989年に、花山天皇の勅願により起源した真言宗初の大僧正。平将門を調伏しその後、成田山新勝寺を開創し「ひろさわの僧正」と呼ばれた偉大な方でした。
8月16日に行われる「五山の送り火」の「灯籠流し」では、『兒神社』で塔婆施餓鬼供養・御詠歌奉納を行い、その後仏様の5つの智恵を表すと言われている5色の灯籠を流すその景色は圧巻です♪旧池裏村一帯の産土神として崇敬され大切にされているのがよくわかります。
境内には、石に座って一心で祈願すれば、必ず長命・安産・縁結びが叶う『石椅子』などもあります。そこは座禅の折、傍らでいつも侍児が腰を掛けていたという『石椅子』。不思議なパワーが宿っているそうですよ♪
『兒神社』の周りの田園風景では、案山子たちがお出迎えしてくれてましたよ。
時代劇のロケ地の聖地巡りとして「大沢池」を訪問するときに『兒神社』に参拝されて長寿や良縁祈願するのもいいですね♪
兒神社
〒616-8351 京都府京都市右京区嵯峨釣殿町28