いっぷう変わったパンも充実！大人な群馬パン旅をナビゲート！

旅するパンマニア　片山智香子です。北は北海道、南は沖縄まで日本全国の美味しいパンを求めて旅をしています。いままで食べたパンの累計は軽く１万個以上。そんなパン愛好家の私が「これは！」と感動した日本各地のパンを紹介していきますね。

前橋駅から約１キロの場所にあるSHIROIYA the BAKERY （白井屋ザ・ベーカリー）は、白井屋ホテルに併設されているベーカリー。

ちなみに、白井屋ホテルは、前橋市で江戸時代から300年以上続き、旧宮内庁御用達の旅館として森鴎外、乃木希典らに愛された「白井屋旅館」が2008年に廃業。同時に取り壊しが予定されたのだけれど、眼鏡のJINSで有名な、同県出身の起業家・田中仁氏の「田中仁財団」による地域活性化の一環として2014年に再生プロジェクトが開始し、2020年12月に世界的なクリエーター達が参加したアートホテルとして開業。その一年後、2011年11月3日、白井屋ホテルの敷地内に「いい街には美味しいパン屋がある」をコンセプトに白井屋ザ・ベーカリーがオープンしたという経緯があります。

店内で約30種のパンを焼いており、平日は10時から、週末は８時からオープン。L字型にパンが陳列され、奥には厨房も見えます。個人的には陳列棚の下に置いてある粉袋に萌えます（笑）

シナモンロール、カヌレ、ハラペーニョ、ふわもちベーグルを実食

人気ナンバー３だというシナモンロールは、映画「かもめ食堂」のフィンランド式シナモンロールを再現していて形が面白く可愛いです。

焼き色が濃く、ざっくりした食感で上にのったパールシュガー部分が甘くて美味しい。カルダモンも入っているので、爽快感さえ感じます。のんびりコーヒーと一緒に頂きたい一品。

人気ナンバー２のカヌレは、入店すぐの場所にたくさん並べられていて、カヌレ好きとしては無視することができず…。外側はガリっとしていて、中はもっちり。舌の上でとろけ、コントラストある食感が良き。

ラム酒は結構感じるのだけれど鼻にぬけるというかそこまでしつこくないです。じゅわっと広がる甘味と混ざり合い、芳醇な味わい。

スタッフの方にオススメされたハラペーニョは、惣菜パンの中で人気があるらしく、もっちり瑞々しさも感じる生地に、有塩バター、ハラペーニョ（青唐辛子）とチーズがねりこまれています。

ジュワっとコクと塩味が広がった後を追いかけるかのように辛味がくるので、アルコールのアテにも良いのだけれど、紅茶（アールグレイ）との相性も良かったのが意外であり、嬉しい発見でした。

人気ナンバー１の、ふわもちベーグル。ベーグルというよりもロールパンにも近い柔らかさで、はちみつの甘さが全体に馴染んでいます。

クラム（内側）はペタっと瑞々しさも感じる食感で、バターのコクも感じます。少し塩味を感じるところがあるので塩パンにも近い味わい。これは年齢を問わず好きなタイプのパンなので人気があるのも納得です。

店内にイートインスペースはありませんが、川沿いのホテル内スペースにテーブルセットがあるので、そちらで頂くことも可能です。

動画でサクっと「SHIROIYA the BAKERY」の様子を知りたい方は、1.50あたりからチェックできます。