R・マキロイの相棒キャディ批判に今度は親友S・ローリーが激怒、「血が煮えくり返る」 #ゴルフ
ローリー・マキロイ(北アイルランド)が6月の全米オープン最終日に、一時は単独首位に立ちながら、終盤続けざまに短いパットを外してボギーを喫し、勝利を逃したのは「相棒キャディのせいだ」という批判が上がったことに対し、マキロイが激怒して激しく反論したことは、すでにお伝えした通りだが、今度はマキロイの親友である全英オープン覇者、アイルランド出身のシェーン・ローリーが、さらに激しい怒りの声を上げた。
「キャディ批判」は、全米オープン終了後から一部の米メディアやゴルフファンの間から聞こえ始め、SNSなどで拡散されていた。
その内容は、全米オープン最終日の終盤、マキロイのバッグを担ぐ相棒キャディ、ハリー・ダイアモンドがボスであるマキロイと十分にコミュニケーションを取らなかったせいでマキロイが敗北したといった指摘だった。
米ゴルフウィークによると、かつてタイガー・ウッズのスイングコーチを6年超、務めていたハンク・ヘイニーは「全米オープンでマキロイが取ったいくつかの判断や選択は、かつてタイガーの相棒キャディだったスティーブ・ウイリアムスだったら、決してタイガーには行わせなかったものだった」と語ったという。
元PGAツアー選手で現在はゴルフ・コメンテーターを務めているスマイリー・カウフマンも「ダイアモンドがマキロイに助言や反論をするところを僕は一度も見たことがない。マキロイは疑問や質問があれば、ダイアモンドに尋ねているけど、結局、マキロイが自分で感じた通りにやるだけだからね」。
マキロイとダイアモンドは幼馴染の親友で、2人がタッグを組んだのは2017年からだが、メジャー4勝のマキロイが最後にメジャー優勝を挙げたのは2014年の全米プロで、「ダイアモンドがバッグを担ぐようになってから、マキロイはメジャーに勝てなくなった」というのが、ヘイニーやカウフマンらの主張だった。
そうした批判に対し、今週の全英オープン開幕前の会見に臨んだマキロイは「ハリー・ダイアモンドは他のキャディのように大きな声を上げない人柄だけど、それは彼が何も言わず、何もしないということではない。そもそも批判をしている人々は、僕が好調で勝ったときは、キャディがグッドジョブだったとは決して言わないのに、僕が負けたときは、キャディのせいで負けたという」と、怒りを露わにした。
そして今度はマキロイ&ダイアモンドの幼馴染みペアとたくさんの時間と機会を共有してきたもう1人の親友ローリーも激怒。全英オープン会場で、英BBCの取材に応え、こう語ったという。
「正直、オレの血が煮えくり返る」
怒りが収まらない様子のローリーは、さらに言葉を続け、「ローリー・マキロイのキャディについて文句があるヤツとは、このオレが話をする」と付け加えたのだそうだ。
全英オープン・チャンピオンの2人から、これほど熱く擁護されているのだから、キャディとしてのダイアモンドの仕事ぶりは決して悪いものではないはずであり、これだけ言ってもらえれば、キャディ冥利に尽きるというもの。
だが、あれこれ言うより、やっぱりプロゴルファーとプロキャディはゴルフで主張するのが何よりである。
マキロイとローリーがロイヤル・トゥルーンで優勝争いを披露してくれたら、ダイアモンド批判は間違いなく消え去るはず。そんな展開を楽しみにしている。