まさかそんな過去があったとは!特別売れる訳じゃないのに店頭に40年並ぶ「謎のパイ菓子」の正体/藤沢市
昭和11年創業、時宗総本山遊行寺の御用達をつとめる老舗和菓子店『御菓子司 松月(しょうげつ)』。JR藤沢駅から徒歩5分の場所にあります。
9月に入り、少しずつ日暮れの時間が早くなってきた今日は、初秋に食べたい「金柑パイ(1個200円)」をご紹介します。
「金柑の栄養価」
金柑には、感染症の予防や病気の回復を早める「ビタミンC」が多く含まれます(美肌効果も期待できる栄養素ですよね)。また皮に含まれる「ヘスペリジン」という成分は、のどの炎症を抑え、腫れや痛みを和らげる作用があります。そのため、金柑は「のど飴」などの「喉をケアする製品」によく使用されます。
“極めて優れた技能を持つ”「藤沢マイスター」に認定されている、『御菓子司 松月』の店主・宮崎さんに「『金柑パイ』ってどんな和菓子ですか?」とたずねると…
「『金柑パイ』はね、特別売れるという商品ではないけれど、じわじわと長きに渡って愛されてきた和菓子だね。もう40年近く販売している商品なの」と笑います。
続けて「当時初めて“和と洋”を組み合わせた商品としてすごく話題になって。全国菓子大博覧会(九州in熊本)で名誉総裁賞(技術部門)ももらったよ」と当時を振り返ります。
多くの賞状やトロフィーが飾られた店内の壁には、大きな額縁に入った「金柑パイ」の賞状が飾られていました。
そんな華やかな逸話を持つロングセラー商品「金柑パイ」は、個包装で1個ずつ買えるお菓子(相手の好みが分からないとき、少量で買える商品はありがたいですよね)。
封を開けると金柑の甘酸っぱい香りがふわり。
見た目は少々地味な印象ですが、半分に切ると…
こんがりと焼き上げたパイ生地のなかから、刻まれた色鮮やかな金柑の甘露煮が姿を見せます。
噛むごとに満ちる、爽やかな酸味と深い甘み(ほろ苦さは控えめ)。小ぶりで軽やかなお菓子ですが、きちんと感があり、とても華やかな味わい。ご年配の方や大人の女性に好まれる上品な風味です。その場で簡単に食べられ、また持ち帰りもしやすいので、差し入れにも喜ばれますよ。
補足ですが、同店の時宗総本山遊行寺推奨の和菓子「遊行寺」の中には「金柑パイ」に使われている金柑と同じ金柑が丸ごと1粒入っています。金柑好きさんは、こちらもあわせてお試しくださいね。
基本情報
店名:御菓子司 松月
住所:藤沢市藤沢575
アクセス:JR「藤沢駅」北口より徒歩5分
電話:0466-23-1336
駐車場:無し(近隣のコインパーキングをご利用ください)
※詳細は『御菓子司 松月』までお問合せください。
取材・校正協力 御菓子司 松月 宮崎様
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