トイレットペーパー転売あふれるメルカリに“善意の出品”も 「デマです」と買い控え呼び掛け
新型コロナウイルスの感染拡大が続いています。感染防止のため外出を控える人が多い中、“買いだめ”需要が起きているのか、ドラッグストアやスーパーなどの店頭では、さまざまな商品が品薄に。特に、トイレットペーパーやティッシュペーパーなどの紙製衛生品が、店頭で品切れになるケースが増えています。
新型コロナウイルスの影響で、マスクの供給は滞っているようですが、トイレットペーパーは違います。紙製品メーカーの業界団体・日本家庭紙工業会は、「トイレットペーパー、ティシューペーパーの供給力、在庫は十分にあります」と発表しており、供給は安定しているそうです。トイレットペーパーの買い占めを控えるよう呼び掛けるメディアも少なくありません。
それでも、店頭では実際に買い占めが起きており、都内の店舗では品切れが目立っています。フリマアプリ「メルカリ」などでは、トイレットペーパーの高額転売が相次ぎ、3月1日朝現在、市価の3~5倍程度で取引されている状態です。
一方、メルカリユーザーの中には、トイレットペーパーの高額転売を快く思わない人もいるようです。「トイレットペーパー」で検索すると、「トイレットペーパーがなくなるという噂はデマです」などと訴える画像を出品している人も。また、「高額転売目的ではありません」と記載した上で、購入価格と送料など必要な経費を足した価格で出品し、「本当に困っている人に購入して欲しい」と呼び掛けている人もいます。
新型コロナ騒動で、最初に店頭から消えたのはマスクでした。その後、アルコールスプレーや除菌シートなどが消え、さらに、トイレットペーパーやティッシュペーパーの買い占めが起きています。また、店によっては、カップ麺やお米、冷凍食品といった保存食品、ゴミ袋、清涼飲料水などまで品薄になっているところもありました。新型コロナウイルスの感染拡大が続いている中、店頭での混乱も、まだしばらく続くかもしれません。