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米ゴルフ界、騒然。テーラーメイドが商標登録した『サンデー・レッド』はウッズの新ブランド!? #ゴルフ

舩越園子ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授
(写真:ロイター/アフロ)

1月20日(米国時間)の土曜日の朝、米ゴルフ界の話題を独占していたのは、こんな噂だった。

「テーラーメイドがタイガー・ウッズと新たなアパレル・ブランドを立ち上げるらしい」

「『サンデー・レッド』というブランド名らしい」

「テーラーメイドはすでに『サンデー・レッド』を商標登録したらしい」

ゴルフ界の永遠の王者タイガー・ウッズは、試合の最終日となるサンデー(日曜日)に必ず赤いシャツを着ていた。そして、そのシャツには、ナイキのロゴマークが付されていた。

それは、ウッズと契約先のナイキが、1996年のウッズのプロ転向以来、27年間の長きにわたって続けてきた王者の慣習であり、「サンデー・レッドシャツ」は「タイガー・ウッズ」と同義だった。

しかし、ウッズは今年1月8日に、ナイキとのパートナーシップが終了したことを自ら発表。ナイキの創業者であるフィル・ナイト氏への感謝の言葉を記した上で、「次なる章(ネクスト・チャプター)」を楽しみにしていると綴っていた。

ネクスト・チャプターは果たして何を意味しているのか、ウッズと次なる章をともに作るネクスト・パートナーはどこの誰になるのかが注目される中、テーラーメイドが新ブランド『サンデー・レッド』を立ち上げ、その名称やロゴマークの商標登録を行なったことがわかり、ナイキに続くウッズの新たなパートナーはテーラーメイドになるらしいという噂が一気に広まった。

米ゴルフウィークによると、テーラーメイドが商標登録を行なったのは昨年12月とのこと。登録されたロゴマークには、英語の大文字のみで「SUNDAY RED」と綴られたものや赤い下地の上に黒い線でトラが描かれたものなどがあるという。

そして、これらのロゴマークが付されることになるアイテムは、シャツ、パンツ、ジャケット、スウェットシャツ、スウェットパンツ、ジョガーパンツ、スカートといったゴルフウエアからシューズやキャップまで、あらゆるアイテムが想定されているという。

テーラーメイドはウッズのゴルフ用具の契約先であり、すでにウッズとの信頼関係が構築されているという意味では、同社がアパレル部門でもウッズとコラボして新たなブランドを立ち上げることは、きわめて自然な流れと考えることができる。

そして、米国のゴルフ・アパレル業界、いやゴルフとは無縁のアパレル業界でも、この噂は広まり、さらなる話題を呼んでいる。

「テーラーメイドは新ブランド『サンデー・レッド』を自社でデザインし、製造するつもりなのか?それとも外部に委託するつもりなのか?」

現状では、まだテーラーメイドからもウッズからも正式発表が行われたわけではなく、あくまでも「噂」である。

しかし、ウッズにまつわる噂ゆえに、その噂はどんどん拡散され、米ゴルフ界が活気づいている。

噂の真偽のほどはさておき、「ウッズ効果」がまだまだ健在であることは、うれしい限りだ。

ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授

東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。百貨店、広告代理店勤務を経て1989年に独立。1993年渡米後、25年間、在米ゴルフジャーナリストとして米ツアー選手と直に接しながら米国ゴルフの魅力を発信。選手のヒューマンな一面を独特の表現で綴る“舩越節”には根強いファンが多い。2019年からは日本が拠点。ゴルフジャーナリストとして多数の連載を持ち、執筆を続ける一方で、テレビ、ラジオ、講演、武蔵丘短期大学客員教授など活動範囲を広げている。ラジオ番組「舩越園子のゴルフコラム」四国放送、栃木放送、新潟放送、長崎放送などでネット中。GTPA(日本ゴルフトーナメント振興協会)理事。著書訳書多数。

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