【神奈川】初詣にも♪鎌倉・江の島七福神めぐりとイルミネーション「湘南の宝石」
さて、まもなく2024年が終わりますね。
皆さんにとってどんな1年でしたか?
今回は、2024年のお礼参りや初詣にもおすすめの、鎌倉・江の島七福神めぐりをご紹介いたします!
鎌倉・江の島七福神としては、弁財天をお祀りしている神社が2ヶ所あるため、全部で8ヶ所の寺社をめぐります。
ご利益があるのはもちろん、冬場に行けば2月末まで開催している、江の島のイルミネーション「湘南の宝石」も見ることができて盛りだくさんに楽しめるんですよ。
ご紹介するのはお天気がよいとき用のお散歩優先ルートですが、江ノ電を使えばちょっと時間短縮できます。お天気や時間、体調に合わせてお試しくださいね。
<本日の行程>
JR北鎌倉駅スタート!→(徒歩約10分)→浄智寺(①布袋尊/約20分)→(徒歩約20分)→鶴岡八幡宮(②旗上弁財天/約40分)→(徒歩約5分)→宝戒寺(③毘沙門天/約15分)→(徒歩約5分)→妙隆寺(④寿老人/約5分)→(徒歩約5分)→本覚寺(⑤夷尊神/約15分)→(徒歩約40分)→御霊神社(⑥福禄寿/約10分)→(徒歩約10分)→長谷寺(⑦大黒天/約40分)→(徒歩約10分)→江ノ電長谷駅++(江ノ電乗車約20分)++江ノ島駅→(徒歩約20分)→江島神社(⑧江島弁財天・岩屋散策/約60分)→(徒歩約20分)→江の島サムエル・コッキング苑(イルミネーション鑑賞/約40分)→(徒歩約30分)→片瀬江ノ島駅(ゴール!)
■所要時間:約8時間
■費用:約5,000円(御朱印集めの場合)+食事+お賽銭
■歩行距離:約11km
<参考>七福神って?
大黒天(だいこくてん)・毘沙門天(びしゃもんてん)・福禄寿(ふくろくじゅ)・布袋尊(ほていそん)・寿老人(じゅろうじん)・弁財天(べんざいてん)・夷尊神(えびすそんじん、恵比寿天とも)の7つの神様の総称です。
七福神をお参りすると「7つの災難が除かれ、7つの幸福が授かる」と言われ、室町時代末期より民間信仰として育てられてきました。
唯一日本の神様なのが夷尊神、唯一女性の神様なのが弁財天です。
鎌倉・江の島七福神めぐりは、順番は問わず1日でまわる必要もなく、年中お参りできます。
御朱印集めがおすすめです!
もちろん8ヶ所お参りするだけでも楽しめますが、御朱印をもらいながらめぐると達成感が段違いになります。
御朱印帳でもよいのですが、色紙があると一目瞭然!
500円で寺社の名前がすでに印刷されているものや、1,000円で寺社の名前がないもの(日付だけでなく寺社の名前含めて直筆してもらえるもの)があります。時間短縮になるのは500円のほうかと思います。
御朱印の時間も取れるようでしたら、スタンプラリー感覚で集めてみるといいですよ!
■北鎌倉駅からスタート!
駅についたら西口へ。駅から出たら左に進んでいきます。
車通りが多く、歩道が狭かったりなくなったりしますので注意して歩きましょう。
信号のあるところで早めに反対側に渡っておくことをおすすめします!
■浄智寺(布袋尊/約20分)
北鎌倉駅西口から約10分、少し道から奥に進んだところに現れる山門をくぐります。
受付で拝観料を支払い、境内へ。
ここでのお目当ては布袋尊。福徳円満の福神です。
順路に沿って本堂の横を通って裏側へ行くと、布袋尊参拝のトンネルが現れます。
トンネルをくぐって墓所の前を通るとつき当たりに布袋尊がにっこり。
トンネルを抜けて左側に行くと書院があり、こちらに御朱印受付があります。
色紙も御朱印帳も販売があるので、ここをスタートにする場合は購入可能です。
御朱印をもらったら受付付近にたどりつくので、ここで浄智寺とお別れ。
1つ目のご利益をもらって、次の鶴岡八幡宮を目指します!
浄智寺
神奈川県鎌倉市山ノ内1402
TEL:0467-22-3943
・拝観時間:9:00〜16:30
・拝観料:大人 300円・小人(中学生以下) 100円
・公式HP:https://jochiji.com/index.html#top
■鶴岡八幡宮(旗上弁財天/約40分)
浄智寺から通り沿いに20分ほど歩くと、鶴岡八幡宮の本宮の裏側から境内に入ることができます。
先に鶴岡八幡宮をお参りしておきましょう!
大階段を降りていき、そのまま参道をまっすぐ進むと、大きな鳥居の手前の左側に池があります。その池に掛かる橋を渡った先にあるのが旗上弁財天社。今回の七福神めぐりのお目当てはこちらです。
源頼朝が平家の滅亡を祈願したとされる神社です。源氏の象徴となる白旗がたくさん上がっています。
裏手には北条政子のご懐妊にあわせて置かれたという政子石があり、夫婦円満や安産祈願の象徴とされています。
弁財天は国宝館に安置されているため、こちらではお目にかかれません。
御朱印は旗上弁財天社の社務所にていただけます。
旗上弁財天社(鶴岡八幡宮境内)
〒248-8588 神奈川県鎌倉市雪ノ下2-1-31
TEL:0467-22-0315
・拝観時間:9:00〜16:00
・拝観料:無料
・公式HP:https://www.hachimangu.or.jp/ (鶴岡八幡宮)
■宝戒寺(毘沙門天/約15分)
鶴岡八幡宮の鳥居をくぐって、段葛を通らず左に進んでいくと、5分ほどで宝戒寺に到着します。
参道を通って受付で拝観料をお支払いし、本堂へ。
本堂の中に、毘沙門天が鎮座しています。
毘沙門天は仏教の四天王のひとり。病魔退散や財宝富貴の福神です。
本堂の中の寺務所で御朱印をいただくことができます。
本堂の中心には、鎌倉二十四地蔵尊 札所第一番である子育経読地蔵大菩薩(こそだてきょうよみじぞうだいぼさつ)や、県重要文化財である帝釈天も置かれています。
他の仏様にもお参りして、妙隆寺へ向かいましょう!
宝戒寺
〒248-0006 神奈川県鎌倉市小町3-5-22
TEL:0467-22-5512
・拝観時間:4月〜9月 9 :30〜16 : 30/10月〜3月 9 : 30〜16 : 00
・拝観料:大人(高校生以上) 300円・中学生 200円・小学生 100円
・公式HP:https://hokaiji.com/
■妙隆寺(寿老人/約5分)
宝戒寺から左に5分ほどで妙隆寺にたどり着きます。
ここでは寿老人にお参りしましょう。
寿老人は、人々の安全と健康を守る、長寿を司る福神です。
山門をくぐると正面に本堂、左手に寺務所があります。
本堂の手前、寺務所の向かいに寿老人像が祀られています。
御朱印をいただいてお参りしたら次は本覚寺です!
妙隆寺
神奈川県鎌倉市小町2-17-20
TEL:0467-23-3195
・拝観時間:10:00〜16:00
※1月は9:00〜、2〜12月は12:00〜13:00に休憩時間あり
・拝観料:無料
・公式HP:https://www.trip-kamakura.com/place/450place450.html(鎌倉市観光協会HP)
■本覚寺(夷尊神/約15分)
妙隆寺から右へ(1つ前の宝戒寺と反対方向へ)約5分ほどで本覚寺です。
広々とした境内の奥が本堂で、本堂内に安置されている木造の釈迦如来 、文殊菩薩、普賢菩薩の三尊像は、鎌倉市指定の文化財になっています。
こちらでのお目当ては夷堂に祀られている夷尊神!幕府の守り神として、源頼朝が祀ったと言われています。
元旦から三が日が鎌倉えびす(初えびす)、1月10日には本えびす祈祷会が行われます。
夷尊神は商売の神様。事業繁栄・商売繁盛を願う人々で賑わいます。
夷堂向かいの寺務所で御朱印をいただき、長谷方面に移動します!
本覚寺
神奈川県鎌倉市小町1-12-12
TEL:0467-22-0490
・拝観時間:9:00〜16:00
・拝観料:無料
・公式HP:https://www.trip-kamakura.com/place/japanheritage/225.html(鎌倉市観光協会HP)
移動中に少し小町通りにも……
腹ごしらえをするタイミングはこのあたりで!
食べ歩きできるものも食事処も様々あるので迷ってしまいますが、JR鎌倉駅にほど近いi-ZA鎌倉にぎゅっと詰まっているので、どこに行けばよいかわからない……という場合はお立ち寄りしてみては?
通り沿いのメンチカツは行列必至。
提灯がぶら下がった通りにはわらび餅や串焼き、練り物等まだまだ食べ歩きによいものが並んでいます。
お土産店も広々!
つき当たりの広場は、1階も2階もレストランで囲まれています。
通り沿いの食事処よりも混雑が少ないので、さっと食べたいときはこちらでどうぞ♪
i-ZA鎌倉(あいざ鎌倉)
〒248-0006 鎌倉市小町1-6-15
TEL:0467-22-2380
・営業時間:店舗による
・休館日:店舗による
・公式HP:https://i-za-kamakura.com/
ぜひ湘南の海風を感じるルートで
次の御霊神社までは静かな住宅街も通りますが、海にほど近い道も通れます。江ノ電の線路を海側へ渡って由比ヶ浜にも出てみましょう!
■御霊神社(福禄寿/約10分)
由比ヶ浜からまた内陸側に戻っていき、和菓子屋さんの角を曲がると、その先に踏切と鳥居が見えてきます。それが神奈川県指定無形民俗文化財であり、鎌倉市指定有形民俗文化財でもあり、鎌倉市指定天然記念物でもある御霊神社です。
撮影は鳥居の手前まで。江ノ電を撮影したい方用に撮影OKのスペースも用意されています。
正面の本堂にお参りしたら、宝蔵庫にもお参りしましょう。
こちらに長寿や家禄永遠を司る福禄寿が祀られています。
こちらの神社は9月に行われる「面掛行列」が有名。
源頼朝に寵愛を受けた村娘たちが顔を隠すのにお面をつけて歩いたことが由来と言われていて、現在も天狗やおかめ等のお面をつけて練り歩きます。
そのお面も宝蔵庫に保管されているんですよ。
社務所で御朱印をいただき、宝蔵庫の隣から境内を抜けると長谷寺への移動がスムーズです。
御霊神社
神奈川県鎌倉市坂ノ下4-9
TEL:0467-22-3251
・拝観時間:9:00〜15:30
・拝観料:大人 100円・小中学生 50円(宝蔵庫)
・公式HP:https://www.trip-kamakura.com/place/japanheritage/148.html
■長谷寺(大黒天/約40分)
細い路地を抜け、江ノ電長谷寺から続く大通りに出ると、ほどなくして長谷寺に到着します。大きな提灯が目印!
受付で拝観料を支払い、階段をのんびり上がって10分ほどで本堂です。
御本尊の十一面観音菩薩像は大きくてきらびやかで荘厳で、圧倒されます。
御朱印は本堂内の御朱印所でいただいておきましょう。
長谷寺で祀られているのは大黒天。
東日本で最古と言われる大黒天像は、本堂隣りの観音ミュージアムに安置されていますが、大黒堂には「出世開運授け大黒天」が祀られています。
出世開運、商売繁盛を願いましょう。
もし天気がよく時間があれば、展望散策路を歩いてみるのもおすすめ。
坂や階段が続くので少々体力を消耗しますが、木々から覗く相模湾や三浦半島が美しく見えます。
展望散策路を歩かなくても、本堂前の広場にある見晴台からも相模湾を一望できますよ。
ここからの移動は歩くと1時間以上かかるので、江ノ電を使っていきます。
お参りが終わったら長谷駅へ向かいましょう!
長谷寺
〒248-0016 神奈川県鎌倉市長谷 3-11-2
TEL:0467-22-6300
・拝観時間:8:00〜16:30(17:00閉山) 4〜6月は8:00〜17:00(17:30閉山)
・拝観料:大人(中学生以上) 400円・小学生 200円
・公式HP:https://www.hasedera.jp/
■江島神社(江島弁財天/約60分)
長谷駅から20分ほど江ノ電に乗車して江ノ島駅へ。
駅を出て左側、道路をくぐると長い橋が現れます。
歩行者用は江ノ島弁天橋。10分ほどかけて渡ると観光客で賑わう参道です。
たこせんやまんじゅう等、ここでも食べ歩きできるものがたくさん!
坂道の参道を5分くらい歩くと、江島神社の大きな朱の鳥居が目の前に……
竜宮城のような瑞心門の前の階段をさらに上がるとようやく江島神社辺津宮です。
こちらで祀られている七福神は江島弁財天!
辺津宮の隣に奉安殿があり、その中に安置されています。
奉安殿の前の御朱印所で最後の御朱印をいただきます!
江島神社は、田寸津比賣命(たぎつひめのみこと)、市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)、多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)という三姉妹の女神様が祀られる神社です。
それぞれ辺津宮、中津宮、奥津宮に祀られていますので、時間があったら3ヶ所ともお参りするのがおすすめ。ということでこのあと両方お参りしていきますよ!
こちらが辺津宮から10分ほど階段を上がったところにある中津宮。
市寸島比賣命が祀られるところです。
奥津宮までは坂道と階段で下る道になります。
途中、イルミネーション会場となるサムエル・コッキング苑の前を通ります。
もう少し暗くなるのが楽しみです♪
サムエル・コッキング苑からさらに10分くらい。奥津宮に到着です。
多紀理比賣命が祀られています。
こちらで見ておきたいのが拝殿の天井に描かれている「八方睨みの亀」。
どこから見ても亀がこちらを睨んでいるように見えることからそのように呼ばれています。
せっかくここまで来たなら、江島弁財天信仰の発祥と言われる岩屋の散策も楽しいですよ!
夕焼けや富士山を眺めながら海沿いを歩いた先にあります。
第一岩屋と第二岩屋があります。今は何もお祀りされていませんが、岩壁や石像等をろうそくで照らしながら探検できるので、童心に帰れるかもしれません。
混雑状況によりますが、20分くらいあれば両方散策できます。
ここまで下りが多かったので、またサムエル・コッキング苑まで戻るのはちょっとハードです。暗くなってくるので足元にも気を付けて、焦らず戻りましょう。
江島神社
〒251-0036 神奈川県藤沢市江の島2−3−8
TEL:0466-22-4020
・拝観時間:8:30〜17:00 ※奉安殿 8:30〜16:30・岩屋 9:00〜17:00
・拝観料:【奉安殿】大人 200円・中高生 100円・小学生 50円
【岩屋】中学生以上 500円・小学生 200円
・公式HP:http://enoshimajinja.or.jp/
■江の島サムエル・コッキング苑(イルミネーション鑑賞/約40分)
さて、お待ちかねのイルミネーション!取材日は17:00より点灯しました。
その頃にはチケットの列がずらり。
入口の看板あたりから並ぶと約30分くらいで購入できました。
中に入ると早速きれいなシャンデリアが……
メインはこのシーキャンドル!
麓に広がるイルミネーションと撮影するのもよいですが、時間があればシーキャンドルに登って夜景とイルミネーションを一気に見ることができます!
取材日はあいにく1時間ほど待ち時間があり、撮影ができず心残り……
シーキャンドルに登る場合は入園料が変わるので、入場する前に決めましょう!
そして、入場したらまずシーキャンドルに向かい、整理券をもらってから園内散策をすれば、時間を有効活用できそう。
園内には軽食が取れるお店もあります。ベンチも多めにあるので、休みながら光に満たされることができます♪
湘南の夜景や自然と融合した、宝石のようなこのイルミネーションは、栃木のあしかがフラワーパーク、神奈川のさがみ湖イルミリオンとともに、2023年にも関東三大イルミネーションに認定されました。
関東圏に来たなら一度は目にしておきたいイルミネーションです。
個人的には柔らかな色味がとっても好みでした……
ちなみに、江島神社辺津宮手前の朱の鳥居から辺津宮まで(1区)、辺津宮から中津宮まで(2区)、中津宮からサムエル・コッキング苑まで(3区)の3区間で「エスカー」という乗り物に乗ることができます。
これは屋外のエスカレーターで、江の島散策の強い味方。
混雑時は並びますし、下りはありませんが、上りの階段や坂を回避することができますので、上手に使うのもポイントです!
江の島サムエル・コッキング苑
〒251-0036 神奈川県藤沢市江の島2-3-28
TEL:0466-23-2444
・営業時間:9:00〜20:00 ※土日祝は〜21:00
・入園料:通常無料 イベント時17:00以降有料
大人(中学生以上) 500円・小学生 250円
【江の島シーキャンドル】大人(中学生以上) 500円・小学生 250円
【入園&シーキャンドル】大人(中学生以上) 800円・小学生 400円
・公式HP:https://enoshima-seacandle.com/
湘南の宝石
・開催期間:2024年11月23日(土)〜2025年2月28日(金)
・点灯時間:平日&12/31〜1/3 17:00〜20:00・土日祝 17:00〜21:00
※1/11以降は平日・土日祝日ともに17:30〜
・会場:江の島サムエル・コッキング苑、江島神社(奥津宮・中津宮・辺津宮)、ヨットハーバー等
・公式HP:https://enoshima-seacandle.com/event/shonannohoseki/
エスカー
・乗車料金:【1〜3区】 大人(中学生以上) 360円・小学生 180円
【1区】大人(中学生以上) 200円・小学生 100円
【2〜3区】大人(中学生以上) 180円・小学生 90円
【3区】大人(中学生以上) 100円・小学生 50円
・公式HP:https://enokama.jp/spot/1089/
片瀬江ノ島駅でゴール!
もと来た参道を戻り、橋を渡ったら帰りは片瀬江ノ島駅へ。竜宮城のような駅舎が迎えてくれます。
たくさん歩きました!お疲れ様でした。
年始のお出かけは決まり!
北鎌倉エリアから江の島まで網羅できるルートです。
御朱印をいただくのであれば、御朱印所の受付時間を考えてもこちらが効率が良いと思いますので参考にしてみてください。
8ヶ所全てまわる予定でしたら、スタートは11時より前だと余裕を持って動けると思います。
海に近いところなので、夜は特に冷えます。
初詣に行かれる場合は、ぜひ暖かい服装でおでかけくださいね!
2025年も良い年になりますように……
お読みいただきありがとうございました!