百年以上にわたり堅実に家業の理念を守り、他の企業の模範になったとして、2023年「京の老舗」表彰に輝いた「松本電機製作所」にて、同地域で国籍年齢関係なく人が集まってワイワイできる国境のないお家「ULU」とコラボしたイベントが2023年2月23日に同社３Fスペースで開催されました。

　「松本電機製作所」は、明治40年（1907年）日露戦争後に軍艦の電気技師であった創業者が京都でモーターの製造会社としてスタートして以来、100年以上にわたって続く老舗です。

　今では、制御盤製作やソフトウェア開発、ロボットやAIといった専門技術を使い、名だたる大企業から受注がかかるなど、その技術の高さが評価されています。任天堂など有名な企業社屋のひしめく十条通り沿いにおしゃれな外観の真新しい社屋が目に飛び込んできました。玄関を入ると、フロントも素敵で社名板は100年前の物との事。

　今回の会場となった広々とした社員交流スペースには、ゆっくりくつろげるようにと、京都らしいお茶室まであり非常時の宿泊も可能。社員が少しでも働きやすい環境にと、2年前に新社屋建設に踏み切りました。

　松本一志CEOの思いは、「儲けたお金は社員や社屋のあるこの地域や世界に還元し、海外へも目を向けた展開をしていくためにも、国際交流を大切にしていきたい」と言います。そんな中で、縁もあって、一見、関係ないように見える「ULU」とのコラボが実現しました。2022年のハロウィンパーティーから始まって、今回で2回目。

　「ULU発表会」として行われたこの日のイベントでは、子どもたちのダンスや茶道のお点前、体操 など日ごろの成果発表やコンピューターのプログラミング体験などが行われました。

　昼食には、伏見区の「ごはんとおやつ huahua」によって、スウェーデン肉団子のホットドッグも提供され、大人も子どもも大満足で楽しいひと時を過ごすことができました。

　現在60人の子どもたちと共に、楽しく「国境のないお家ULU」の運営をする伊藤裕子さんは、「14歳でアメリカ留学をし、スケールの大きさに驚き、インターナショナルな世界で生きたいと強く感じた。」と言います。

　ULUはハワイ語で「みんなで成長する」の意。「ほんとうは国際交流スペースとして運営したかった」という伊藤代表ですが、新型コロナ禍でインバウンドがなくなったため、2021年１月に英語学童を始めました。今は、OTONA ULU、Flkaなど色々な世代、国籍の人たちが出入りする理想の場所になりつつあります。

　スウェーデン人講師のヨハンナさん始め、外国人講師も複数在籍していて、本物の英会話ができると大好評です。新型コロナ禍後の、これからの国際社会に向けて、こういった取り組みを応援したいですね！

「松本電機製作所」（外部リンク）京都市南区東九条西河辺町6番地（地下鉄十条駅2番出口徒歩2分）075-681-4721

「株式会社 ULU」（外部リンク）京都市南区西九条比永城町59番