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【富士宮市】~すべては市民生活の安心確保のために~救急活動に必要な知識や技能の向上を図る救急技能訓練

渡辺雅来地域情報発信ライター・執筆家(富士宮市・御殿場市)

本日12月1日は『地域防災の日』です。

富士宮市では携帯電話、スマートフォン、タブレット端末など(緊急速報メール対応機種)を持っている方を対象に、午前9時3分頃に緊急速報の訓練メールが一斉配信されます。

本日は先週の11月27日(水)に行われた『令和6年度富士宮市消防本部救急技能向上訓練』の様子をレポートしたいと思います!

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この訓練は、救急隊員の救急活動に必要な知識や技能等を向上させ、現場対応力及び救急隊員の育成を図ることを目的として、毎年11月もしくは12月に行われており、今年は5回目となります。

患者を病院救急搬送するまでの救急活動を知ってもらうため、市立病院の看護師、医療センター従事者を招いての実施は、今回が初めてということでした。

1回の訓練時間は、検討会を含め約40分。

2会場同時進行し、全6想定事案が訓練されました。

訓練の間に入る要請にも備えなければならないため、11月27日(水)と12月6日(金)の2日に分け、非番の救急隊員が順番で訓練を行うそうです。

私が見学させて頂いたのは、11月27日に実施された西消防署北分署班の訓練。

55歳男性、自動二輪車を運転中、河川敷に転落、自動二輪車から放り出され、体動困難である。顔面蒼白、冷汗あり。様子がおかしい。

ヘルメットは着用、現場の高さ約3メートル、階段で降りて行ける。

という想定の元、『隊長』から『隊員』、『機関士』が指令内容を伝えられます。

傷病者に声かけしながら生命の危機に瀕しているかを判断、異常に対する処置が行われます。

そして3人で連携を取り傷病者の安静を保ちながらバックボードに乗せ、全身を固定します。

救急車内では、観察内容や得た情報を医師への引継ぎ、医師の指示の下、輸血など救命処置が行われます。

訓練と言えど命を救う現場は逼迫しており、私も思わず、息を飲み、手に汗を握って見学しました。

訓練後の検討会では救急救命士として必要な観察能力・処置能力を用いて、病態の把握及び特定行為を含む一連の救急活動ができたかを指導救命士から救急隊員にフィードバック。

傷病者の状態を的確に観察、判断、処置を実施し、悪化させることなく医療機関に搬送する病院前救護の大切さを感じました。

現在富士圏域では、医療が逼迫している状態です。

こうした中、早期医療介入救急隊の能力向上は市民生活の安心確保のために不可欠と言えます。

市内消防署は2署4分署があり、救急車台数は6台ありますが、今年1月から10月までの救急搬送人数は5098人にも及んでいます。

静岡県では10月から、救急車を呼ぶか迷ったとき救急車の適正な利用の判断ができる『救急安心電話相談窓口 #7119』を設けています。

本日は、『地域防災の日』です。

緊急速報訓練メールを受け取ったら、慌てずに身を守る行動を訓練してみましょう。

そして、この機会に自分の身を守ることに加え、救急隊員の『命をつなぐ、早期の医療介入、最善の処置』を本当に必要な方が受けられるよう、救急車の適正利用をより多くの方に意識してもらえたら…と切実に感じました。

令和6年度富士宮市消防本部救急技術向上訓練

日にち:11月27日(水)及び12月6日(金)

場所:富士宮市役所7階特大会議室

緊急速報メール 訓練配信

日にち:12月1日(日)

時間:9:03頃

*マナーモードでも鳴動する場合があります。鳴動させたくない場合は、9時前後に電源を切るようにしてください*

地域情報発信ライター・執筆家(富士宮市・御殿場市)

身近の新しい発見や、小さな幸せを探して日々バイクで放浪しながら活動しているライターです。記事を通じてみなさまの発見や幸せに繋がれば嬉しいです。趣味はバイク、ガーデニング、猫(無類の猫好き)です。

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