北野の坂の上にある「神戸北野天満神社」。そこで先日ある人々によってトークショーが行われ、「キタノヴェンバー(KITANOVEMBER)」が始まるという発表がありました。はて？北野？ノーヴェンバー？

拝殿に登壇者がずらりと並んで行われたトークショー、司会を務めるのは何と森山未來さんです。手元にはさっきもらった「キタノヴェンバー」のチラシが。冒頭にある「正直、北野は怪しい街だと思っている」という森山さんのコメントが気になるところ。

「北野では色んな人たちが面白いことをやっています。せっかくおもろいことをやっているなら皆でまとまって、11月は北野でこんなことやってますよとPRできないかな〜ということで声かけさせて頂きました」と、森山さんの挨拶。

なるほど謎が解けました。11月に北野で、キタノーヴェンバー。さすが森山さんも関西人、ダジャレ的ネーミングは座布団一枚というところですかね。冗談はさておきこのメンバーはどういった面々なのか、そして11月にどこで何が行われるのでしょうか。

①「Kitano Art Walk」主催は、北野美術館の竹中さん。今は北野美術館が耐震補強工事中なのだそうで、その期間は地域の色んな場所でアート展示をしているのだとか。萌黄の館やラインの館など無料の場所と、カフェではワンオーダーなど有料の場所もあり。お茶を飲みながらじっくりとアート鑑賞できるのも贅沢ですね。

②Artist in Residence KOBE。森山未來さん達6人で運営している施設AiRK(アーク)は、久保田沙耶 個展「北野光遊浴 KITANO Optical Wave Bathing」を開催。久保田沙耶さんのリサーチプロジェクトとして、安藤忠雄建築のローズガーデンを主会場とする全9カ所で、パフォーマンス公演やトークセッション、北野まち歩きツアーなどを行うそうです。

③「KOBE STUDIO Y3」通称C.A.Pの築山さん。今月はウクライナから来たルイーザさんの個展、OBIさんという3人のアーティストコレクティブの展覧会を開催。ここの建物にはアーティストのスタジオが12部屋あり、常に制作過程を公開しているのだとか。完成した作品だけでなく、その過程が見られるという珍しい場所。神戸文化祭も担当しています。

④神戸北野天満神社の宮司、佐藤さん。神社を会場にした「神戸北野国際芸術祭」は、残念ながら今年はこの日で終了。国際交流、世界平和というテーマで21回目を迎えました。昔から外国人の多い地域の中にあるため、コミュニティーセンターのような役割もしてきたそうです。この一帯が北野と呼ばれる所以は神戸北野天満神社にあるのだとか。

⑤「der KITEN」は、ナチュラルワインのお店。「神戸北野国際芸術祭」では音も担当、「the ART of PHONO」を監修しました。ローズガーデンで開催される久保田沙耶 個展「北野光遊浴 KITANO Optical Wave Bathing」会期中のパフォーマンスイベント(11月18日、19日)でも出店するかも？との噂。

⑥「ラピスの館」でラピスラズリを販売しているのは、ナジールさん。イベント出店の売り上げは、祖国アフガニスタンの社会復帰のために全額支援しているそうです。この日は「チャルパーサ」によるアフガニスタン音楽も「神戸北野国際芸術祭」で演奏されていました。

⑥「KITANO POP-UP ART THEATER」は、今回で3度目のイベント。時限的にローズガーデンの中庭がアートセンター兼近隣店舗のポップアップマーケット兼ライブステージに。3日間だけ出現する不思議な空間をお楽しみに。

⑦「神戸モダン建築祭」は、兵庫県神戸市内にあるモダン建築(近代建築、現代建築を全部合わせて)中央区を中心に、普段は公開されていない建築や空間が一斉に公開されるパスポート制のイベント。所有者や専門家等によるスペシャルツアーも実施されます。

以上、北野のおもろいをまとめたらこんな事になってたよ〜というのが「キタノヴェンバー」。もちろんメンバーはこれだけに留まらず、やりたい事がある人が集まってどんどんPRしていこうというこの活動。皆さんもどうぞ参加してくださいという呼びかけのトークショーでした。

アートシーンがどんどん盛り上がってきている神戸。この11月は北野に行くと、怪しさの中に潜んだ面白空間に出会えるかもですよ。まずはインスタを要チェックです！

「KITANOVEMBER (キタノヴェンバー)」