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15戦全勝オールKOのサウスポーがリングに上がる

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
(C)Amanda Westcott/SHOWTIME

 30日に、プロ16戦目を控えたゲイリー・アントゥアン・ラッセル(26)。15戦全勝オールKOでWBCスーパーライト級7位、WBA、IBFで11位にランクされる彼が、ノックアウト記録を更新するか否かに注目が集まっている。

 キャンプ打ち上げ間近のラッセルの言葉をご紹介しよう。

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 「前回の対戦相手であるビクトル・ポストルと、今回グローブを交えるランセス・バースレミーは似ているんじゃないかな。ポストルの方がややディフェンシブな印象だ。両者とも手足が長いよね。

 俺は(元WBCスーパーライト級王者である)ポストルをKOした初めての人間だけど、誇張するほどのファイトじゃなかったさ。ジムの人たちも、家族もそういった受け止め方だよ。特に警戒するものを持っている選手じゃなかったしね。

(C)Amanda Westcott/SHOWTIME
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 ただ、ボクシングって競技は世界中に通用するスタイルを築かなきゃいけない。対戦相手がどういう動きをするかを、知らずに戦うことが多いよね。どんな状況に置かれても、確固たる自分のボクシングを貫かなければ。

 ポストルは、距離をとってきたね。そこを突いたからこそ、KO出来た。彼は接近戦を嫌ってバックステップを多用したから、こちらは自分のポジションを取ればよかったんだ。ゲームプラン通りの展開だった。

(C)Amanda Westcott/SHOWTIME
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 俺たちは毎日、完璧なトレーニングを重ねている。勝つためにすべきことを理解している。相手が俺の戦いぶりに合わせることは難しいよ。ボクシングって、知恵と閃きの勝負でもあるよね。

 兄貴(元WBCフェザー級王者)がいつもコーナーにいてくれるから、勝利につながる。俺たちのモットーは<ジムでの苦しみが成功に結び付く>なんだ。

(C)Amanda Westcott/SHOWTIME
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 30日の試合でダメージが無ければ、もうその次の試合に向けて動き始める。もちろん、タイトルを狙っていくさ。スーパーライトを統一し、複数の階級を制覇したいね」

 どんなファイトとなるか。実に楽しみだ。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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