アジア人野手のMLB契約総額ランキング。ジャイアンツ入りの李政厚は、イチローと吉田正尚を上回る
来シーズンから、李政厚(イ・ジョンフ)は、サンフランシスコ・ジャイアンツでプレーするようだ。ニューヨーク・ポストのジョン・ヘイマンが、6年1億1300万ドル、4年目が終わったところでオプト・アウト可能、と報じた。このとおりの総額なら、ジャイアンツがキウム・ヒーローズに支払うポスティング費(移籍金)は、1882万5000ドルとなる。
アジア人野手がメジャーリーグの球団と交わした契約の総額トップ10は、見落としがなければ、以下のとおり。野手だけでなく投手でもある大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、ここには含めていない。
秋信守(チュー・シンス)
7年1億3000万ドル(2014~20年)
テキサス・レンジャーズ
李政厚(イ・ジョンフ)
6年1億1300万ドル(2024~29年)
サンフランシスコ・ジャイアンツ
イチロー
5年9000万ドル(2008~12年)
シアトル・マリナーズ
吉田正尚
5年9000万ドル(2023年~27年)
ボストン・レッドソックス
鈴木誠也
5年8500万ドル(2022~26年)
シカゴ・カブス
松井秀喜
4年5200万ドル(2006~09年)
ニューヨーク・ヤンキース
福留孝介
4年4800万ドル(2008~11年)
シカゴ・カブス
イチロー
4年4400万ドル(2004~07年)
シアトル・マリナーズ
金河成(キム・ハソン)
4年2800万ドル(2021~24年)
サンディエゴ・パドレス
城島健司
3年2400万ドル(2009~11年)
シアトル・マリナーズ
トップ10に名を連ねる選手のうち、金河成(サンディエゴ・パドレス)は内野手、城島健司は捕手。あとは、いずれも外野手だ。金も、ポスティング・システムを利用し、キウムからメジャーリーグへ移った。金と李は、2017~20年にキウム――2018年までのチーム名はネクセン・ヒーローズ――でチームメイトだった。
内野手で金に次ぐ総額は、松井稼頭央がニューヨーク・メッツと交わした、3年2010万ドル(2004~06年)の契約だ。
なお、李の年平均額(総額÷年数/1000ドルの単位を四捨五入)は1883万ドルなので、秋信守(現SSGランダース)の1857万ドルを上回り、このなかで最も高い。