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2ラウンド1分44秒までに計5度のダウンを奪い合ったヘビー級の激闘

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
(C)Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 東ヨーロッパ、ジョージア出身の35歳、イアゴ・ギランジの戦績は27勝(19KO)5敗1分け。その対戦相手である29歳のウクライナ人、ヴィクトー・ファウスが8戦全勝6KO。

 ファウスの圧勝が予想された8回戦は、手に汗握るものとなった。

(C)Ryan Hafey/Premier Boxing Champions
(C)Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 ファーストラウンド17秒、まずはファウスが左フックをヒットしてダウンを奪う。

(C)Ryan Hafey/Premier Boxing Champions
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 同ラウンド1分23秒、今度はギランジがカウンターの右ショートでファウスを倒す。

(C)Ryan Hafey/Premier Boxing Champions
(C)Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 両者ともに、さほどダメージは無く、同1分42秒には再度ファウスが左フックでジョージア人に尻餅をつかせた。

(C)Ryan Hafey/Premier Boxing Champions
(C)Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 翌2ラウンド35秒、ギランジの右が火を噴き、ウクライナ人が崩れ落ちる。

(C)Ryan Hafey/Premier Boxing Champions
(C)Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 二人のダメージが色濃くなり、消耗戦となったファイトは、ファウスが最後に右ストレートでギランジを沈めたところで、レフェリーが試合終了を告げた。ノックアウトタイムは、第2ラウンド1分44秒。

 試合後、勝者は言った。

 「この試合には自信を持っていた。自分のキャリアで誇れる勝利になったよ。レフェリーのストップは予想外だったな。でも試合が続行となっていたって、同じような終わり方になったよな」

 ファウスはこの勝利を、将来に繋げられるか。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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