【自宅保育は限界じゃ】現役保育士が訴える自宅保育のメリット5つ【家にいるとかわいそう?】
現役の保育士&資格マニアです。
「保育園で育った子の5大特徴」という記事で紹介しましたが、保育園育ちだと親友ができやすい・自立が早いなどの傾向が見られます。
園児を見ていて、保育園の子はやさしいなといつも思います。
一方、筆者は保育士でありながら、0・1・2歳から保育園に入ることを礼賛しているということではないのです。
今回は、自宅保育・家庭保育のメリットを保育園のデメリットと比較しながら紹介します。
調子が悪そうなので外遊びは止めよう vs みんなと同じに外遊び
病児保育を除き、保育園は病気ではない・具合が良いことを前提に子どもを預かります。具合が悪いのに登園したのであれば保育士は見抜きますが、その子だけ特別対応することが極めて難しいです。
よって「◯◯君はいつもと調子が違うから他の子が外遊びしていても、念のため室内あそびにしよう」などの対応が難しくなります。保育士が十分に確保できている園では、そのような個別対応をしている場合もありますが、多くの保育園では厳しいのが現実です。
子どもの様子を見て、外で遊んだりすぐに切り上げたりできるのは自宅保育だからこそです。
集中して描いているので待とう vs 次の予定があるので切り上げ
お絵かきや工作などが好きな子は、実際上手だし時間をかけて細部まで頑張って仕上げています。
それでも保育園では制作活動を集団で行う上、給食や午睡の時間が決まっているため時間をかけて凝って作品を仕上げたい子どもは、作業を急かされてしまうことがあります。
保育士としても心ゆくまで楽しんで欲しい気持ちでいっぱいですが、制作は早く終わらせて一刻も早く外に出たい子もいるので、全員が満足する制作活動が難しいのが現状です。
自宅保育なら、昼食や保育内容の変更も自由自在。集中して取り組んでいる遊びを途切れさせることなく続けてもらえますよね。
丁寧に手を洗う vs 子ども自身で手を洗う
自宅でも保育園でも食事の前やトイレの後など要所要所で手洗いをする点は同じです。
ただ、保育園では自分で身支度をすることを早くから教え、1-2歳児クラスの子でも上手に手を洗えるようになりますが、その丁寧さは自宅保育には敵わないと実感します。
現状の保育士配置基準では、年齢が上がるほど一人ひとりの手洗いを細かく補助することが難しいのが事実です。
自宅保育の場合は子どもが手を洗う様子を後ろからじっと眺めて、洗い残しがあれば声をかけるなどきめ細やかな対応ができますね。
お膝の上で読み聞かせ vs 友達と座って読み聞かせ
月齢が小さいほど、読み聞かせはママ・パパのお膝に座ってするのが理想ですよね。
現状の保育士配置基準では、例えば1歳児クラスで園児6人に対し保育士1人です。
この場合、膝の上での読み聞かせは不可能で、壁際にズラッと座ってもらって全員に向けて保育士が絵本を見せるといった対応にならざるを得ません。
お膝の上での読み聞かせができるのは自宅保育だからこそです。
スカートなど可愛いお洋服 vs いつもズボンとTシャツ
自宅保育を続けてきた方にとって、保育園では着られない洋服が多いことは意外と盲点かもしれません。
スカートやフリフリのチュニック、フード付きの上着、ロンパースなど。禁止事項は保育園によって様々ですが、引っかかってしまう可能性があるなどそれぞれ理由があります。
自宅保育では、どのようなお洋服でもOKですが保育園を利用する保護者から見ればとても羨ましいことなのです。
まとめ
自宅保育・家庭保育のメリットを保育園のデメリットと比較しながら紹介しました。
自宅保育を続けていると保育園に子どもを預けることが羨ましくなることもありますが、双方にメリットとデメリットとがあることを知っていただければと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。