【特撮史上最強秒殺ロボと呼ばれた伝説のロボって誰?】日米ヒーローをも巻き込んだ究極の珍展開とは?
みなさま、こんにちは!文学博士の二重作昌満(ふたえさく まさみつ)です。
いよいよ2月も終わりに近づきつつありますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
さて、今回のテーマは「ロボット」です。
工場で稼働する産業用ロボットやペッパーくんをはじめ、ひとくちに「ロボット」といっても様々ですが、ここでは私達が子どもの頃から親しんできた、日本もしくは米国等の国内外で製作されたアニメ・特撮ヒーロー番組に登場したロボット達に焦点を当ててみたいと思います。
突然ですが、皆さまはアニメや特撮に出てくるロボットと聞くと、何を思い浮かべますか?
この記事を読んでくださっている皆さまの中には『マジンガーZ(1972)』や『機動戦士ガンダム(1979)』、少し違う路線ならば『ドラえもん(1979)』等を思い浮かべる方も多いかと思います。
私は平成世代なので、5人のヒーローが活躍するスーパー戦隊シリーズに登場した巨大ロボットや、『ビーストウォーズ(1996)』に登場する動物(または恐竜等の古生物)が人型に「変身」するロボットがヒーローでした(余談ですが「トランスフォーム!」より「変身!」の方がしっくりくる世代です)。
上述したように国内外で製作されたアニメや特撮ヒーロー番組ではたくさんのロボットが登場しました。特に日本で製作されたアニメや特撮ヒーロー番組は、その人気は国境を越え、米国でもガンプラ(ガンダムシリーズのプラモデル)が購入できたり、スーパー戦隊シリーズに登場する多種多様なロボットが現地にて購入、あるいはたくさん展示されている光景も今では珍しくはありません。
私もハワイに里帰りしている際に、買い出しの最中に「GameStop」をはじめとする小売店やスーパー等で、写真のように高確率で遭遇するのが日本のロボットキャラクター達の商品でした。
今や世界中で愛されているといっても過言ではない日本製アニメ・特撮のロボット達ですが、半世紀以上に渡る彼らの長い歴史の中でも、特に奇抜なものもいくつか登場していました。
そこで今回は、個性溢れる日本のロボット達の中で、特に異彩を放っていた2体のロボットをご紹介していきたいと思います。
※本記事は「私、アニメ・特撮ものにくわしくないわ」という皆様にも気軽に読んで頂けますよう、概要的にお話をして参ります。お好きなものを片手に、ゆっくり本記事をお楽しみ頂けますと幸いです。
【肩書きの多すぎる男!スパイダーマン!】チェンジ!レオパルドン!特撮史上最強の秒殺ロボに乗り込む日本製スパイダーマンとは何者か?
さて、まず最初にご紹介するのは東映製作の特撮ヒーロー番組『スパイダーマン(1978)』に登場したスーパーロボット、レオパルドン。
「あれ?なんでスパイダーマンが東映さんなの?てかなんでスパイダーマンにロボットが出てくるの?」という方も多くいらっしゃるかと思います。そこで、レオパルドンのお話に入る前に、なぜアメリカのスーパーヒーローであったスパイダーマンが日本で製作されることになったのか、その経緯についてお話していきたいと思います。
ご指摘のとおり、スパイダーマンはアメリカ生まれのスーパーヒーローです。スパイダーマンは1962年刊行のコミック『アメイジング・ファンタジー(Amazing Fantasy)』でデビューを果たした後、大変な人気を博しました。彼が主演を務める映画は2020年時点で総額63億6000万ドルを稼ぎ出すなど、現在のマーベル・コミック出版を代表する大人気キャラクターとして活躍していることは、ご存知の方も多いかと思います。
近年はトム・ホランド氏出演の実写版スパイダーマン映画がシリーズ化されているほか、CGアニメ映画『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』新作公開も予定されています。
このように60年以上に渡り支持されてきたスパイダーマンですが、その活躍は常に順風満帆だったわけではございません。実は、彼が誕生して約15年後の1970年代は、スパイダーマンを生み出したマーベル・コミック出版にとって「苦難の時代」でした。コミックの売り上げが悪化し、歯止めがかからない状況だったのです。当時マーベルで編集者として働いていた人物曰く「誰もコミックを買わなくなりました。斜陽産業になりつつあると、みんなわかっていました。」という状況だったようです。
そこでマーベルは、スパイダーマンをはじめとする自社のキャラクターを、玩具メーカーやエンターテインメント関係各社と結んで利益を上げようとするビジネスに着手するようになります。スパイダーマンの原作者であるスタン・リーも、マーベル・コミック出版の状況を危惧し、スーパーヒーロー達の宣伝のために、ときには国外へと出掛けることもあったようです。
その試みは、私達が暮らす日本にも広がります。1978年、当時マーベルは日本にマーベル・コミックスのキャラクター達を普及させるためにエージェント(ジーン・ペルク氏)を駐在させており、ペルク氏が出会ったのが、当時『仮面ライダー』や『秘密戦隊ゴレンジャー』をはじめ、数多くの特撮ヒーロー番組を送り出していた東映のプロデューサーである渡邊亮徳氏でした。
渡邊氏は、ペルク氏がスタン・リーの描いたスパイダーマンを日本の雑誌に売るために奔走していた事情を汲み取った上で、「あなたが、日本の出版社に『スパイダーマン』を売り歩いていることは聞いた。が、この作品は先に日本で放映すれば、もっと売れる。おれたちがテレビで作ったら、もっとおもしろくしてみせる。」と力説したそうです。
上述した渡邊氏の力説に対し、ペルク氏も渡邊氏にスパイダーマンをはじめとするマーベルのヒーロー達を預けることになります。その結果、東映はマーベル・コミックスと3年間の提携を行い、マーベルのキャラクターを一定期間内は自由に使用できる権利を得ることになりました。この権利を得たことで、東映が制作に着手したのが、特撮ヒーロー番組『スパイダーマン』(いわば、東映版『スパイダーマン』)でした。つまり、「仮面ライダーや戦隊ものを手がけた会社が、スパイダーマンをつくる」状況となったわけです。
さてさて、いざ制作が決定した東映版『スパイダーマン(1978)』。しかし本作、原作から継承されたのはスパイダーマンのキャラクターデザインのみ。その内容はまったくの別物でした。原作は、科学オタクである高校生の主人公がクモに刺されたことで超人となり、悪と戦う物語だったのに対し・・・。
東映版『スパイダーマン』の物語は、オートレーサーの山城拓也が、悪の組織(鉄十字団)の首領・モンスター教授に殺されるも、故郷を失ったスパイダー星人・ガリアから、蜘蛛の能力を与えられてスパイダーマンとして蘇り、鉄十字団と戦う物語でした。
「全然原作と違う!」とお感じになるのはごもっとも。しかもこの作品、スパイダーマンが乗り込む巨大ロボット(レオパルドン)が登場する上、主人公がブレスレットを操作してスパイダーマンに変身するという、原作にはない新たな要素が次々と加えられていきました。
またこの東映版スパイダーマン。ブレスレットや巨大ロボットだけでなく、大勢の敵を目前にしての「名乗り」といった極めて日本的な演出も加えられました。
「やあやあ!我こそは性は○○!名は○○!」といった具合に、正々堂々と展開する武将達の名乗りのように、スーパー戦隊シリーズをはじめとする東映の特撮ヒーローは「名乗り」がヒーローを象徴するアイデンティティとしても機能していました。
よって東映版スパイダーマンも名乗りますが、彼はとにかく肩書きが多いヒーローでした。つまり、名乗りが毎回異なっていたのです。
あるときは「地獄からの使者!スパイダーマン!」
またあるときは「すり替えておいたのさ!鉄十字キラー!スパイダーマン!」
そしてまた「親の愛に泣く男!スパイダーマン!」
はたまた「情け無用の男!スパイダーマン!」
さらに 「爆弾魔を退治しに来た男、スパイダーマン!」
そしてそして「キノコ狩りの男!スパイダーマン!」等々・・・
「もはや何でもありではないか!」と突っ込みたくなるほど、名乗りのバリエーションは豊か。極論を言えば「宅配ピザを届ける男!スパイダーマン!」とか「悲恋に終わった男!スパイダーマン!」といったように、つい名乗りをこちらでアレンジしたくなるほど、彼の名乗りは万能だったのです(色々な方面の方々からお叱りを頂きそうなのでこの辺にしておきますが・・・)。
さてさて、そんなバラエティーに富んだ『スパイダーマン(1978)』。本作にはスパイダーマンの相棒として、格好良い巨大なスーパーロボット・レオパルドンが登場します。
なぜ「スパイダーマン」に巨大ロボが登場することになったのか?これには渡邊氏による意図がありました。ある日、東映のプロデューサーである渡邊亮徳氏は『スパイダーマン(1978)』にロボットを登場させることを提案します。渡邊氏は本番組の吉川進プロデューサーに「おい、マーベルのスパイダーマンをテレビでやるぞ。枠は俺が決めてくる。いいか、俺達が作る『スパイダーマン』にはロボットが出てくるんだ。」と強調します。
ところが、吉川氏もスパイダーマンの原作を読んでいたものの、ロボットを登場させるアイディアには戸惑いも感じていたのだとか。
「スパイダーマンにロボットを出すなんて、無理ですよ。まずスタン・リーが承知しないでしょう。」(吉川氏)
「大丈夫だ。原作はこっちのオリジナルで作るんだ。」(渡邊氏)
このように渡邊氏によるロボットを登場させるアイディアの背景には、2つの考えがありました。ひとつは、玩具を筆頭に、今後のロボットの商品化を睨んでの背景であること。そしてもうひとつは、主人公であるスパイダーマンのヒーロー性を強調させる狙いがありました。
「原作にある主人公の人間的弱さは、アメリカではともかく、日本では受けない。スパイダーマンのヒーロー性を強調すべきだ。」(渡邊氏)
本作の玩具を販売していたポピー(現・バンダイ)の企画担当をされた村上克司氏によれば、「アメリカはアメリカ、日本は日本。むこうを意識しないで自由に発想していいです」と渡邊氏から打診があり、村上氏は「では、まずスパイダーマンがどこから来たかってことから始めていいのですか。宇宙から来たということにしても構いませんか」と確認したところ、構わないという返答だったそうです。
そこで村上氏は、「宇宙から来る時に、いかにもスパイダーマンらしい母艦に乗っている。しかもその母艦が、いかにも日本人が好みそうな巨大ロボットに変形する」とアイデアを出した結果、承諾を頂けたのだとか。
このように、「スパイダーマンにロボットを出す」というアイデアそのものは、番組を作る東映の中でも議論がありました。そこで本作のプロデューサーであった吉川進氏は「どうしてスパイダーマンにロボットが出るんだ?」と思いつつも、その必然性を持たせるために、元々はスパイダーマンのものではなく、スパイダー星人ガリアが乗ってきたメカであり、宇宙には一般的にある乗り物という印象を視聴者に与えるように設定を整合されたそうです。
その結果誕生したのが、スパイダーマンが乗り込む母艦マーベラーが変形して誕生する巨大ロボット・レオパルドン。ロケットパンチ(アームロケット)やブーメラン攻撃(アークターン)、さらには敵を退治する強力な剣(ソードビッカー)を備えたスーパーロボットでした。このレオパルドンですが、ロボットである彼の特徴は上述した機能に加えて圧倒的な強さ。エピソードによっては、なんと約10秒という驚愕の戦闘時間で敵を瞬殺する実力を有していたことから、後に「特撮史上最強秒殺ロボ」という異名が与えられることになります。とにかく、現れてから敵を倒すまでが早かったのです。
(これだけ敵をあっけなく秒殺できるロボなのですから、彼が映画『アベンジャーズ(2019)』の世界に登場していれば、正直サノスの軍団なんて楽勝だったのではないかなんて口が裂けても言えません。)
このように、等身大のヒーローであるスパイダーマンの世界に巨大なロボットを登場させる上で、番組の中でまず等身大のヒーローと怪人の戦い、そしてその後は巨大ロボットと巨大な怪物との戦い、という2つの戦いを描くというストーリー編成が組み立てられました。
さて、この「スパイダーマンにロボットを出す」という奇抜なアイデアですが、原作側であるマーベル・コミック社のスタッフは、ほとんど全員がロボットの登場に反対したそうです。彼ら曰く「原作のイメージが変わる。そんなことは許すな。」といった反応でした。
そこで東映は、スパイダーマンの原作者であるスタン・リー氏を日本に招き、東映版スパイダーマンのフィルムを見せたそうです。「猛反発か・・・」と思いきや、リー氏は「(これまで米国で製作されたスパイダーマンの実写作品の欠点を挙げた上で)東映製作のスパイダーマンは違う。東映(JAC)のアクションは、まさに原作のアクションのスピード感と同じだ。ロボットも面白い。アメリカの『スパイダーマン』より、ずっと出来がいい」と大絶賛したそうです。さらに、リー氏はこの「ロボットを出す」というアイディアを「おもしろい」と歓迎し、彼はマーベル・コミックスにいるスタッフ皆に東映版『スパイダーマン』のビデオを見せるほどだったとか。リー氏によって太鼓判が押されたことで、マーベル・コミックスのスタッフもその演出に次第に惹きつけられていったようです。
「アメリカ映画に出てくるロボットは、縫いぐるみを着て、その中に人間がいる感じが出すぎる。日本のロボットは、『考える機械』のイメージだ。人間ばなれしていて、もっともロボットらしい」(ペルク氏)
マーベルからの反発こそありつつも、無事に国内で放送されることとなった『スパイダーマン』は、1978年から1979年まで東京12チャンネルで、毎週水曜日夜7時半より30分の時間枠で放送され、平均視聴率13%と同チャンネルの番組ではトップクラスの視聴率を記録しました。
またレオパルドンの玩具も渡邊氏の狙いどおり、新しいアイデアが子ども達に好評を博し、玩具も売れに売れた状況だったようです。
このように、実写作品でありながらも健闘した『スパイダーマン』で導入された、巨大ロボットの登場やブレスレットによる変身描写は、同じく東映制作のスーパー戦隊シリーズに継承されていくことになったのでした。
『秘密戦隊ゴレンジャー(1975)』を起点とするスーパー戦隊シリーズは、『スパイダーマン(1978)』放送以前は、ブレスレットを使用した変身や、合体ロボットも登場していませんでした。主人公達がくるっとターンして変身したり、飛行機や戦車に乗り込んで敵の要塞と闘うことがあっても、今のスーパー戦隊シリーズに不可欠な変身ブレスレットやロボットが登場しなかったのです(裏を返せば、アイテムがない分、子ども達はたとえ高価なおもちゃがなくとも、ごっこ遊びがしやすかったのだとも思います)。
しかし『スパイダーマン(1978)』放送開始後に登場したシリーズ第3作『バトルフィーバーJ(1979)』では、巨大な敵と戦う巨大ロボット(バトルフィーバーロボ)と変身ブレスレット(バトルシーバーと呼ばれる内部に強化服を収納した通信機)が登場し、その後のスーパー戦隊シリーズにおいても両要素は欠かせない存在となっていきました。
今や定番要素として定着している巨大ロボットも変身ブレスレットも、『スパイダーマン(1978)』を通じた先人達の試行錯誤の取り組みがあってこそ。現在まで継承されてきたスーパー戦隊シリーズの魅力を語る上で、『スパイダーマン(1978)』がもたらした巨大ロボットや変身ブレスレットは、正に彼からスーパー戦隊に託された「大いなる力」だったのです。
【日本を代表する4大キャラクターが奇跡の合体!?】ゴジラ、ウルトラマン、仮面ライダー、エヴァが1つになった前代未聞のスーパーロボ、シン・ユニバースロボとは?
さてさて、ここまで東映版『スパイダーマン(1978)』に登場したスーパーロボ・レオパルドンをご紹介しました。彼が残した足跡は、同じく東映作品であるスーパー戦隊シリーズに継承され、その後当シリーズではたくさんのロボットが登場して、地球の平和と人々の笑顔を守り続けることになります。
しかし運命の悪戯か・・・スーパー戦隊シリーズにおける巨大ロボットの魂は、なんとゴジラやウルトラマンといった他社の作品をも巻き込み、意外な広がりを見せていくことになりました。
そのロボットこそ、シン・ユニバースロボ!
シン・ゴジラにシン・ウルトラマン、エヴァンゲリオン初号機、シン・仮面ライダーが作品の垣根を越えて奇跡の合体を果たした存在でした。
・・・色々と言いたいことがあるのは十分お察し致します。
「ウルトラマンやゴジラ、エヴァはロボットじゃないだろ!」とか、「そもそもなんでこの4体が合体するんだよ!」とか、否定肯定共に自由に吐き出して頂いて構いません。(正直、私も初見時は「なんじゃこりゃ!」という衝撃でした。)
「シン・ユニバースロボ」のことを少し紐解いてみると、当ロボットの素材となる4体は、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズでお馴染みの庵野秀明監督が携わった4つの「シン」シリーズにて主役を務めたキャラクター達でした。
まず、株式会社カラー制作のアニメ作品『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』4部作(2007年~2021年)に登場した汎用ヒト型決戦兵器・人造人間、エヴァンゲリオン初号機。
2体目は、東宝制作の国産怪獣映画『シン・ゴジラ(2016)』に登場した大怪獣ゴジラ。
3体目は、円谷プロ制作の特撮ヒーロー番組『ウルトラマン(1966)』を現代にリブートした映画『シン・ウルトラマン』より、ウルトラマン(リピアー)。
4体目は、東映制作の特撮ヒーロー番組『仮面ライダー(1971)』をリブートした映画『シン・仮面ライダー(2023)』より仮面ライダー(第1バッタオーグ)。
彼ら「シン」シリーズに登場した4体が合体したのが・・・このシン・ユニバースロボというわけです。
正に「珍品」ともいえるシン・ユニバースロボが登場したのは、なんと2023年に公開された玩具メーカー大手・バンダイ様の販促用のPVでした。
つまり「シン・ユニバースロボ」というバンダイ様が送り出す新しいおもちゃを宣伝するためにつくられたPVであるため、彼を巡る詳細なストーリー等は存在しません。
言ってしまえば、人類の敵であったゴジラがウルトラマン達と共闘しようが、ウルトラマンやエヴァが合体しようが、大なり小なり生じた矛盾は大した問題では無いわけです。
PVは、煙のような黒い闇を纏った巨大な怪物を相手に、4体のキャラクターが並走して、ゴジラのかけ声でウルトラマン達3体が頷き、4体が合体を開始。
ゴジラがガチャンガチャンと変形してロボットの胸部になり、さらにウルトラマンとエヴァもロボットの両腕に変形し、愛車であるサイクロン号に乗り込んだ仮面ライダーはロボットの頭部になり、シン・ユニバースロボが完成。敵の攻撃をものともせず、頭部の仮面ライダーが斬撃のポーズをとると4体の力を組み合わせた必殺技が炸裂して、巨大な怪物は倒される・・・という内容。
なんとこのPVのために、「シン・ユニバースロボ」は着ぐるみが製作され、ミニチュアセットでの爆発の中で歩を進めるシーンが撮影されました。(本PVの監督は、スーパー戦隊シリーズでお馴染みの佛田洋監督。)
PVを用いた衝撃発表を経て、2024年1月には玩具(本記事掲載写真)も無事販売されたシン・ユニバースロボ。賛否両論含め様々な意見が飛び交った彼ですが・・・私は「たまには、こういうのもありかな?」と親しみながら、玩具を大切にさせて頂いております(おもちゃは大好きなので・・・)。
1度きりのPVでの登場だったシン・ユニバースロボですが、まだまだその活躍が観てみたいものですね。
最後までご覧頂きまして、誠にありがとうございました。
(参考文献)
・チャーリー・ウェッツル&ステファニー・ウェッツル、「MARVEL 倒産から逆転 No.1となった映画会社の知られざる秘密」、株式会社すばる舎
・安藤幹夫・秋田英夫・秋山哲茂・坂井由人、「東映スーパー戦隊大全 バトルフィーバーJ・デンジマン・サンバルカンの世界」、株式会社双葉社
・大下英治、『仮面ライダーから牙狼へ 渡邊亮徳・日本のキャラクタービジネスを築き上げた男』、株式会社竹書房
・菅家洋也、「講談社シリーズMOOK スーパー戦隊Official MOOK 20世紀 1979 バトルフィーバーJ」、株式会社講談社