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年始に訪ねたい!2023年ブラタモリが訪ねた5つの町-関西編|旅の専門家

とらべるじゃーな!穴場ずらし旅、愛好家

旅行歴500泊、関東圏の穴場ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな!です。

NHKの人気紀行番組「ブラタモリ」では、2023年に5つの関西の町を訪ねました。この記事では、そのれぞれのロケ地の見どころや行き方をご案内します。

【関東編はこちら】年始に訪ねたい!2023年ブラタモリが訪ねた7つの町-関東編

5/13 東寺

ブラタモリ東寺編の見どころは、高く美しい五重塔で知られる東寺。京都駅から近鉄で2分。東寺駅から徒歩7分の便利な立地です。

ブラタモリは、以下のように回っています。

南大門(東寺駅から徒歩7分)→金堂(本堂にあたる、薬師如来)→講堂(立体曼荼羅)→五重塔

しかし、番組放映時に東寺以上の反響があったのは、写真の唐橋西寺公園でした。この場所はどのような意味があるのでしょうか?

現地には、史跡・西寺跡の石碑があります。何と、東寺と対になる巨大な「西寺」が、かつては存在したのです。(東寺から、羅城門跡を経て徒歩15分)

平安時代は、周辺は見透しの良い場所。南方から平安京の羅城門に至ると、右に東寺の塔、左に西寺の塔という、壮大な風景が出迎えたのです。

このほかの紹介地(羅城門跡ほか)

【ブラタモリ東寺 全ロケ地】タモリさんが東寺、西寺、羅城門を探る#233(とらべるじゃーな!)

5/20 京都・山科

ブラタモリ京都・山科編の見どころは、まずは百人一首にも歌われる逢坂関(おうさかのせき)。

現在、逢坂関には石碑が残るのみですが、逢坂山かねよのうなぎきんし丼がおすすめです(1月3日から営業。ブラタモリでは未紹介)。

京都からJRで山科駅へ行き、京阪京津線に乗り換え大谷駅へ。駅を出るともう逢坂関。乗り換えを加味して片道わずか15分程度、山の風情が味わえる場所です。

そして、逢坂関以上に関心を集めたのが、京都市営地下鉄東野駅から徒歩10分にある、何の変哲もないグランドと木立ち。

木立ちに隠れていたのは、巨大な土塁! 上が散歩道となっているほどの規模です。大きなグランドと反対側には、小さな運動場があり、堀の跡となります。

ここは、焼き討ちにあい、いまはなき山科本願寺跡。東西を結ぶ要所に位置していたため、堀や土塁を巡らせ、守りを固めていました(名称は山科中央公園)。

なお、現在は大阪城が建つ台地の先端の好立地には、かつて石山本願寺がありました。かつての寺社の持った政治力や経済力、軍事力が容易に想像できます。

このほかの紹介地(史跡山科本願寺跡公園ほか)

【ブラタモリ京都山科・全ロケ地】タモリさんが要衝・山科を探る#234(とらべるじゃーな!)

6/10 梅田

ブラタモリ梅田編の見どころは、日本有数の繁華街・オフィス街の地下に広がる「梅田ダンジョン」。複雑に発達した地下街は迷いやすく、こう呼ばれています。

今も広がり続ける地下街工事の最先端が、大阪駅うめきた地下口。最新の顔認証改札があり、タモリさんも通っています。

梅田の元の姿を伝えるのが、露天神社(つゆのてんじんしゃ、お初天神)。境内で実際にあった事件をもとにした浄瑠璃「曾根崎心中」で知られます。

台地の先端に位置する大坂城(大阪城)の北西にある梅田は、もとは湿地帯。田んぼや荒れ地が広がっていたエリアで、人影まばらな寂しい場所でした。心中のあった早朝の露天神社は、ひっそりと静まり返っていたに違いありません。

アクセスは、大阪駅H60口から徒歩10分。東梅田駅なら徒歩5分。

このほかの紹介地(歯神社ほか)

【ブラタモリ梅田・全ロケ地】タモリさんが大阪繁華街の秘密を探る#237(とらべるじゃーな!)

6/17 吉野

ブラタモリ吉野編のスタート地点は、花矢倉展望台。桜のシーズンに合わせたロケでしたが、2023年は開花が早まり、放送では残念ながら葉桜でした。

タモリさんは気を取り直し、花矢倉展望台から見える金峯山寺(きんぷせんじ)を訪ねています。修験道(しゅげんどう)の根本道場です。

修験道は、日本古来の山岳信仰をベースに、仏教や神道、陰陽道などが合わさった宗教。役行者(えんのぎょうじゃ)が開祖とされます。その修験道の実践者が山伏であり、伊賀などの忍者の原点とされています。

根本道場とは、宗派の活動の中心となる寺院のこと。

金峯山寺は、京都から近鉄線で吉野へ(橿原神宮前まで特急利用)。吉野山口ロープウェイを利用します。片道合計約2時間です。

※山間部のため、冬季は路面状況(凍結)や気象に十分ご注意ください。

このほかの紹介地(秀吉が花見を主催した一目千本ほか)

【ブラタモリ奈良吉野・全ロケ地】タモリさんが吉野の桜の違いを探る#238(とらべるじゃーな!)

11/11 鯖街道

福井県小浜と京都を結ぶ鯖街道を取り上げた、ブラタモリ鯖街道編で話題になったのは、滋賀県高島市朽木(くつき)の興聖寺。

京都駅からJR安曇川駅へ向かい、バスに乗り継ぎ朽木学校前で降ります。合計片道1時間半強の道のりです。

境内の奥には土塁が見られます。この場所は、1528年に室町幕府12代将軍足利義晴が、京都の兵乱を避け約2年間滞在した地と伝わります。13代将軍義輝も、京から逃れ6年余り滞在しました。8年間に渡り、この朽木という場所で室町行政が行われ「朽木幕府時代」と呼ぶ学者も存在します。

※読者の闘鶏山のクマ様からの情報 
「鯖街道」は、豪雪地帯やから、冬は雪用タイヤやタイヤチェーンが必要ですヨ

朽木を経た鯖街道は、京都の出町柳へ。道しるべがあります。

タモリさんは、京都祇園の老舗・いづうで絶品の鯖ずしを味わいます。

ブラタモリでタモリさんが食べた鯖寿司を、京都以外で手に入れる方

このほかの紹介地(熊川宿ほか)

【ブラタモリ鯖街道・全ロケ地】タモリさん福井小浜から京都へ#254(とらべるじゃーな!)

ブラタモリロケ地の都道府県別リストは、下をご確認ください。

【完全版】ブラタモリ 過去放送の一覧リスト|見る方法と全ルート・内容(とらべるじゃーな!)

穴場ずらし旅、愛好家

宿泊歴500泊。関東周辺の穴場★ずらし旅スポットを紹介。日本テレビ(2023年)、TBSテレビ(2024年)に旅の専門家として登場。Yahoo!ニュースエキスパート公式旅行ライター(2023年7月企画賞)。JTB運営・地理旅行検定取得済み。東京都在住。

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