【草津市】新選組や徳川慶喜も泊まった草津宿本陣で殿様気分を味わう。
JR草津駅から徒歩で約10分、旧草津川のトンネルを通り抜けたところに、草津宿本陣はあります。
本陣とは、江戸時代に参勤交代などで街道を往来する大名や旗本、皇族など身分の高い人が宿泊や休憩に使っていた施設で、草津宿本陣は、江戸時代後期の姿をほぼ留めている貴重な史跡です。
大人ひとり240円の入館料を受付で払い潜入開始です。入館料は近くにある草津宿街道交流館との共通券でも350円とリーズナブル。
受付でもらったパンフレットに記載の二次元バーコードから展示ガイドアプリ「ポケット学芸員」をスマホにダウンロードすれば館内の見どころを音声で解説してくれます。
格式の高い雰囲気が漂う大きな玄関から入ると、まず関札と呼ばれる大きな木製の札が展示してあります。関札とは、本陣を利用している大名の名前を書いて表門に掲示する札で大きな札に太い筆で書かれとても迫力があります。(残念ながら撮影禁止。ぜひ現地でご確認ください。)
玄関の先には畳の廊下があり、その両側に多くの部屋があります。二十五畳半もある畳の廊下を厳かに歩くだけで殿様気分が味わえます。
そして廊下の奥で一段高くなっているところが上段の間と呼ばれ殿様などの主賓が使用した格式の高い部屋です。違い棚や格天井、御簾などで飾られています。
草津宿には、最後の将軍徳川慶喜や明治天皇、会津藩主松平容保が泊まった記録があり、この上段の間で過ごしたと思われます。
そしてこちらが上段の間専用の雪隠(トイレ)です。もちろんウオッシュレットはありません。徳川慶喜もここで用を足したのでしょうか。
専用のお風呂もあります。
湯舟が部屋の中央にあるのは、入浴中に外から攻撃されないようにするためだそうです。
この他にも、5台のかまどを備えた台所や蔵、長屋などを見ることができます。
また大福帳や陣笠など歴史的価値の高いものも多く残されています。新選組の土方歳三たちが宿泊した時の忘れ物(煙管入れ)も2019年に蔵から発見されました。(展示はされていません)
江戸時代後期のものが多く残っている草津宿本陣で、歴史上の偉人が見た風景を見て、殿様気分を味わってみてはいかがでしょうか。
◆草津宿本陣
- 開館時間:午前9時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)
- 休館日:毎週月曜日 祝日の翌日 年末年始
- 住所:滋賀県草津市草津一丁目2-8
- 電話番号:077-561-6636
- ホームページ:草津宿(草津市)ホームページ