森友改ざんの再調査求める赤木さんの署名35万人を突破 15日に首相官邸に提出へ「ご支援に感謝します」
赤木さんの署名がついに35万人を超えた
財務省近畿財務局の上席国有財産管理官、赤木俊夫さん(享年54)を自死に追い込んだ、森友事件をめぐる公文書の改ざん。この問題の真相解明をめざし、俊夫さんの妻、赤木雅子さんが第三者による公正な再調査を求めてキャンペーンサイトChange.org(チェンジ・ドット・オーグ)で署名活動を続けてきたところ、きょう10日の午後1時すぎに目標の35万人を突破した。日本発のキャンペーンとしては過去最多をはるかに上回る新記録だという。
署名提出は今月15日、首相官邸に
この署名について赤木さんと弁護団は、国会が閉会するのを前に今月15日、首相官邸を訪れ、安倍首相宛に提出することを決めた。35万人の署名をA4の紙にプリントアウトすると両面印刷しても段ボール2箱分ほどの量にのぼるという。その後、衆議院第1議員会館で弁護団が記者会見する予定。麻生財務大臣と衆参両院議長にも後日、同じ署名のデータを収めたディスクを郵送するという。
赤木雅子さんが、改ざんを指示したと夫、俊夫さんが手記で名指しした佐川宣寿元財務省理財局長と国を相手に起こした裁判は、新型コロナウイルスの影響で開始が延期され、7月15日に始まることが決まっている。当初の弁護団の方針では、裁判開始の1週間ほど前まで署名活動を続ける予定だった。しかし裁判開始が遅れたことで、先に通常国会が6月17日に閉会する見込みとなった。国会が閉会すると国会議員にアピールすることが難しくなる。一方、今週はコロナ対策の補正予算案の審議が行われる見通しだ。こうした国会日程を勘案した上で、週明け15日の署名提出を決断した。
安倍首相の「いいね」を超える35万人の目標達成
赤木雅子さんは、署名への賛同者が30万人を超えた時、「次の目標は、安倍首相の動画の『いいね』を超える35万人です」と述べている。これは、コロナの外出自粛を呼びかけようとして“炎上”した安倍首相のコラボ動画について、記者会見で問われた菅官房長官が「『いいね』が過去最高の35万を超えた」と発言したことを意識している。安倍首相の動画が35万を超える「いいね」を得たと言うなら、それを上回る賛同を集めて再調査を求めよう、という決意表明だ。その目標をついに超えることができた。
署名活動締め切りの14日午前0時までご支援を
赤木雅子さんは語る。
「署名にご協力頂き本当にありがとうございます。目標の35万人を超えることができました。皆さまのご支援に心から感謝しております。コロナで延期されていた裁判も7月15日に第1回の口頭弁論が開かれることになりました。皆さんのお力をお借りして、夫の死の真相を解明する再調査を実現したいと願っています。署名活動はまだ続いております。どうか多くの方のお力で安倍首相の『いいね』を超える署名を提出して、再調査を求めたいと思います」
赤木さんの署名活動は、準備作業の都合上、提出前日の14日午前0時(13日深夜24時)まで続ける予定だ。
署名を募るキャンペーンサイトは以下の通り。
#赤木さんの再調査を求めます
#赤木さんを忘れない
【執筆・相澤冬樹】