ワールドカップ・スコットランド代表戦前日 エディー・ジョーンズHC【ラグビー旬な一問一答】
ラグビーワールドカップ(W杯)イングランド大会に臨む日本代表は、22日、グロスター・キングスホルムスタジアムで翌日のゲームに向けた最終調整をおこなった。23日、同会場でスコットランド代表との予選プールB第2戦に臨む。
19日、ジャパンはブライトンで過去2回の優勝を経験した南アフリカ代表を34-32で下した。各国のテレビカメラがスタンドを埋め尽くすなど、世界中から注目されている。
練習後、エディー・ジョーンズヘッドコーチHCがトンプソン ルーク、立川理道とともに会見に応じた。
以下、一問一答。
――短い間隔でゲームをおこなう。体調は。
「フィジカル面はいいと思います。この2、3年、短い間での2試合という調整には慣れています(同様の日程でのツアーを組むなど、耐性をつけてきた)。ところどころにあざヤコブはありますが、大丈夫です。メンタル面はスイッチの切り替えが難しいところですが、選手はいいミーティングをしていた。24時間後にその審議が問われる」
――2013年11月にスコットランド代表と激突。17―42と敗れている。以後、どう発展したか。
「スコットランド代表にはリスペクトしています。ニュージーランドのコーチがいて、スコットランド流のチームになったと思います。ジャパンはセットピースもいい形になっていて、アタックのテンポが相手との差になると思います。グロスターには伝統的なラグビークラブがある。サポーターには赤と白のシャツ(グロスターラグビークラブのジャージィの色。日本代表と同じ)で応援してくれたら嬉しいですし、イングランド人はスコットランド人をあまり好きではないので、それも助けになると嬉しいです。(通訳を受け)うまく訳してくれました」
――南アフリカ代表戦後、人気の高まりをどう感じるか。
「南アフリカ代表に勝ったからといってボーナス点をもらえたわけではない。記事を読んでいると、まぐれと言われているみたいだ。日本も真剣なラグビー国として、まぐれじゃないと証明したい。我々は中3日で、スコットランドは準備万端。そんななか、今回も、前回の勝利を裏付けられる勝利を期待します」
――以前、「前半30分でリードすれば勝ち目がある」と言っていた。その展開では、スコットランド代表が心理的に弱くなるということか。
「心理的に弱くなるとは言っていないので、そう書くか書かないかはあなたに任せます。ただ、間違いなくスコットランドは前半に得点を挙げて後半に失点が重なる傾向がある。ジャパンがしっかり前半からいい入りをすれば勝機は見える。間違いなく、ジャパンの方がフィットネスはある。最後まで戦える」
――プレッシャーはどちらが感じているか。
「我々はプレッシャーを感じていない。あるアメフトのコーチが言いました。『プレッシャーを受けるのは、何をすべきかがわからない時だ』。私たちは準備万態でやるべきことが明確。この間の試合でも証明されたが、ラグビーは変えられる。スコットランドの方がプレッシャーはあるのではないですか。ラグビー国で、7人制ラグビーの発祥の地でもある。ジャパン日本には絶対に負けられない気持ちもある。逆に、ジャパンは自由に楽しんで戦えます」
――(当方質問)冒頭で語っていた「ミーティング」と選手の体調について。
「選手間で『サムライズミーティング』があった。試合に向けた作戦を話すのですが、いい情報を提供していた。落ち着いていて、メンタル的な準備ができていると確認されました。
身体の状態は選手に聞いてみないとわからない。ただ、隣にいるトンプソンは34歳ですけど、若々しいプレーができます。明日は言い訳なし。全身全霊で戦うだけです。いい形で挑んでいい形を見せたいです」
【ラグビーワールドカップ2015 スコットランド代表戦出場予定メンバー】
1 稲垣 啓太(7)
2 堀江 翔太(39)
3 山下 裕史(46)
4 トンプソン ルーク(60)
5 アイブス ジャスティン(30)
6 リーチ マイケル(44)=キャプテン
7 マイケル・ブロードハースト(23)
8 アマナキ・レレイ・マフィ(4)
9 田中 史朗(50)
10立川 理道(40)
11 福岡 堅樹(16)
12田村 優(34)
13 マレ・サウ(24)
14松島幸太朗(13)
15 五郎丸 歩(53)
16 木津 武士(37)
17 三上 正貴(30)
18畠山 健介(69)
19 真壁 伸弥(32)
20伊藤 鐘史(35)
21 ツイ ヘンドリック(33)
22日和佐 篤(48)
23 カーン・ヘスケス(11)
※()内はキャップ(国同士の真剣勝負への出場)数