「慰安婦支援問題」尹美香氏、検察に出頭し取り調べを受ける。ソウル西部地検が起訴するかを決定へ。
正面入口を避け、職員用駐車場から検察の建物に入る
韓国国会議員の尹美香氏が、13日13時半過ぎに韓国ソウル西部地方検察に出頭、取り調べを受けた。
韓国各メディアが速報で報じた。
今年4月、革新系与党「ともに民主党」から出馬し初当選した尹美香氏。選挙後、元慰安婦イ・ヨンス氏の告発により、慰安婦支援団体の団体理事長時代の不正会計疑惑がかけられていた。
連日メディアも関連疑惑を報道。検察側が3ヶ月かけて捜査を続けていた。10以上の疑惑をかけられていたが、結果、今回の調査の対象となった容疑は「横領」、そしてソウル郊外の安城市の関連施設売却に関する「リベート」などだ。
【慰安婦運動内紛】横領、スパイ疑惑、家を5度購入...11の疑惑に答えた尹美香5.29会見のすべて。
前者は尹氏が慰安婦支援団体「正義連」の理事長時代に、慰安婦支援募金の受領先を個人名義の口座にしていた点が発端。不正な金銭の流れがなかったか、取り調べを受けたとみられる。
後者はソウル市郊外、安城市に団体が所有した慰安婦のための住居の売買に関するもの。2013年に7億5000万ウォンで購入したものを、尹氏の当選(4月15日)後の23日に損益の出る4億5000ウォンで売却。売買いずれかのタイミングに不正なキックバックの受取などがなかったか、などの疑いがかけられている。
尹氏は5月29日に会見を開き、「個人の口座を使用した点は反省する」としながら、本人にかけられた10以上の疑惑のすべてを否定。7月16日からの韓国国会に出席し、女性人権関連の法案を通すなどの活動を行った。
一方、元慰安婦のイ・ヨンス氏は会見を通じ「いいか悪いかは検察が決めること」としていた。
今回の取り調べの結果を受け、検察側は起訴するかどうかを決定する。
尹氏はこの日、個人所有の車に乗り検察に出頭。正面入口を避け、職員用の地下駐車場から別の入口を利用し建物に入ったと報じられている。