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静岡県 台風10号で7日は大雨に

伊藤麻衣気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
9月5日午後2時の台風の位置と今後の進路(提供:ウェザーマップ)

台風10号は9月5日午後2時に南大東島の南にあります。中心付近の気圧は920hPa、大型で非常に強い勢力となっています。6日昼頃には奄美付近、7日午前9時に対馬付近、8日は中国東北区に進む予想です。

静岡県から見ると西の遠いところを通っていきますが、波が高くなり、雨も強まりそうです。

警報の可能性も

気象庁では、5日先までに警報が出るのかどうか、大雨、暴風、波浪に関して発表しています。

早期注意情報(警報級の可能性)(気象庁HPより)
早期注意情報(警報級の可能性)(気象庁HPより)

各地とも大雨は8日にかけて警報が出る可能性があり、7日は[高]となっています。

7日を中心に大雨に警戒を

7日の雨雲の予想を見てみると、台風本体の雨雲は九州や朝鮮半島に予想されています。静岡県には本体の雨雲がかかりませんが、静岡県を含む太平洋沿岸部は広く雨雲が予想されています。

7日昼の雨の予想(提供:ウェザーマップ)
7日昼の雨の予想(提供:ウェザーマップ)

風の予想を合わせてみてみると、その理由がわかります。台風は反時計回りに風が流れているので、太平洋側の地域には南から湿った空気が入りやすいです。加えて静岡県のあたりは東の高気圧の縁を回る湿った風も入ります。2つの風が合流して入ってくるため、雨の量が多くなりそうです。

7日昼の雨と風の予想(提供:ウェザーマップ)
7日昼の雨と風の予想(提供:ウェザーマップ)

予想される24時間雨量(多いところ)

6日午前6時から7日午前6時まで 100から150ミリ

7日午前6時から8日午前6時まで 300から400ミリ

土砂災害や低い土地の浸水、川の増水に気を付けてください。土日は雨がやんでいる時間も長いので、土日のうちに家の周りの点検をしておきましょう。7月に雨が多く、排水溝が詰まっているところもあるかと思いますが、詰まったままにしておくとすぐにあふれてしまいます。確認をして掃除をしておくとよさそうです。

波の影響

台風が北上するにつれて西から波が高くなっていきそうです。

6日午前9時の波の予想(提供:ウェザーマップ)
6日午前9時の波の予想(提供:ウェザーマップ)
8日午前9時の波の予想(提供:ウェザーマップ)
8日午前9時の波の予想(提供:ウェザーマップ)

波の予想、5日から6日にかけて

 中部南 4メートル

 遠州南 4メートル

 東部  2.5メートル

 伊豆北 2.5メートル

 伊豆南 3メートル

7日

 6から8メートル 

大しけのところがありそうです。うねりも入っています。うねりは、遠目には穏やかに見えても、水深が浅いところに入ると一気に波が高くなることがあります。海岸には近づかないようにしてください。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

静岡県御前崎市出身。2011年に気象予報士資格を取得。2014年にNHK広島放送局で気象キャスターをはじめ、2017年からは地元のNHK静岡で気象キャスターを務める。たっぷり静岡(平日・午後6時10分~)に出演。地域に根ざした天気や、天気というフィルターを通すと気づく静岡の魅力をお伝えします。

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