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次世代型エンジン搭載!ヤマハ NMAX ABS試乗インプレッション

相京雅行下町のバイクパーツメーカー/ディレクター

コロナ禍でも売り上げ好調な原付二種スクーター。

密を防げる移動手段として注目されています。

ヤマハが販売するスクーターラインナップ中でも

「力入ってるな!」と感じさせる一台がNMAXです。

その理由は、

  • 唯一無二の存在感を放つスポーツスクーターTMAXを筆頭とする「MAXシリーズの末弟」
  • 高効率、高出力を実現した次世代型エンジン ブルーコアを搭載
  • ABS標準装備

といったところ。

おススメしたいユーザーは、

  • スクーターの運転にワクワク感が欲しい♪
  • 2人乗りが快適なポジションが良い

それでは実際に試乗した感想をお伝えしますよ!

MAXシリーズの名前に恥じないパワフルな走り

NMAXサイドビュー
NMAXサイドビュー

唯一無二の存在感を放つスポーツスクーター、TMAXといえば561ccエンジンを搭載し、スーパースポーツバイクに搭載されるようなブレーキやフレームを採用した一台。

その末弟として誕生したNMAXにはしっかりと走りのDNAが継承されています。

NMAXはエンジンのふけ上りが気持ちいい!

次世代エンジン「ブルーコア」搭載
次世代エンジン「ブルーコア」搭載

NMAXで走り出して、すぐに気が付くのがエンジンのふけ上りの気持ちよさ。

アクセルを回した瞬間にエンジンが鋭く反応し回転数が上がります。

決して扱いにくいわけではありませんが、ちょっとパンチのある加速を体感できます。

走りに見合ったブレーキシステム

リアもディスクブレーキを採用
リアもディスクブレーキを採用

エンジンが元気でもブレーキがチープだと生かし切ることができませんが、

NMAXは前後ディスクブレーキにABSが標準装備です。

原付二種スクーターだと、コスパに優れたドラムブレーキを採用したり、ABSをオプション扱いにすることもありますが、NMAXはどちらも標準装備。

走りに優れたNMAXですが、ブレーキもバッチリです。

走りの楽しさと快適性を実現するタイヤとサスペンション

原付二種クラスだとコストを抑えるためにサスペンション性能が低いことがありますが、NMAXは問題なし。

シートが少し硬い印象がありますが、サスペンションがしなやかに動くので乗り心地も上々。

前後タイヤは原付二種としては大き目の13インチタイヤを採用しており、コーナリング時も安定感があります。

NMAXは使い勝手もバッチリ

NMAXリアビュー
NMAXリアビュー

走りの性能ばかり重視してしまうと日常的な使い勝手が悪くなってしまうこともあります。

NMAXはその点も問題なしです。

NMAXの燃費

カタログスペックではNMAXの燃費は43.6km/Lです。

今回の試乗では38.2km/Lを記録しました。

気持ちよく加速するので、ついアクセルを開けてしまいますが、それでも1リッターあたり38.2km走るのは立派!

燃料タンク容量は6.6Lなので、計算上は無給油で252km走れることになります。

NMAXのシート下容量

普段使っているスポーツジェットMサイズはぎりぎり収納できた
普段使っているスポーツジェットMサイズはぎりぎり収納できた

スクーターはシート下に収納スペースがあるのがメリット。

NMAXには24リットルのシート下容量が用意されています。

実際にどれぐらい入るのかというと、ジェットタイプのヘルメット一個といったところ。

明るいLEDヘッドライト

ヘッドライトにはLEDを採用
ヘッドライトにはLEDを採用

ヘッドライトには近年普及が広まりつつあるLEDタイプを採用。

夜間の視認性に優れ、白っぽい光は高級感を感じさせます。

ハンドル下に小物入れ

ペットボトルやグローブを一時的に入れるのに便利な小物入れ
ペットボトルやグローブを一時的に入れるのに便利な小物入れ

ハンドル直下には500mlのペットボトル一本分の収納スペースが設けられています。

ペットボトル以外には休憩時に一時的にグローブを一時的に入れるのに便利です。

二人乗りするのにちょーどよいサイズ感

NMAXにはエンジン以外のパーツを共通とするNMAX 155という車両があります。

その為、125ccスクーターとしてはサイズ感が少し大きめ。

反面二人乗りするには窮屈にならないサイズです。

低身長でも安心の足つき性

シートは広めだけど足つきは悪くない
シートは広めだけど足つきは悪くない

僕は男性としては身長が低い164センチです。

撮影当日はWINGLOVEの厚底ブーツを履いていたのでつま先が25mm、踵が50mm盛られていました。

踵まではつきませんが、つま先は両足ともつくので安心感があります。

NMAXの不満な点

僕が個人的に不満を感じるポイント一つ

  • シート下スペース不足
  • USB電源

NMAXのシート下スペース不足問題

僕が普段使っているヘルメットはギリギリ収納することができましたが、シートを閉めるときに少し強く押さないと閉めることができませんでした。

ヘルメットに傷が入ってしまう可能性があるので、新品のきれいなヘルメットだとしたら気を使います。

NMAXのUSB電源ついてない問題

最近の原付二種クラスには標準でシガーソケットなどの電源がついている車種が増えています。

ヤマハが力を入れているNMAXについていないのは残念。

どちらも解決できない問題ではない

シート下スペースに関してはリアキャリア、リアボックスを装着しちゃえば解決できますし、USB電源も後付け可能です。

走りと使い勝手がバランスされている一台

NMAXは走りが楽しい一台。

それでいて使い勝手が良いバランス型といえます。

少々車体は大きめですが、男性ならば小柄な方でも気にならないでしょう。

小柄な女性は僕が今回履いていたような「バイク用の」厚底ブーツを履くと安心かもしれません。

NMAX主要諸元

認定型式:2BJ-SED6J

全長/全幅/全高:1,955mm/740mm/1,115mm

シート高:765mm

軸間距離:1,350mm

最低地上高:135mm

車両重量:127kg

燃料消費率:43.6km/L(クラス1) 1名乗車時

原動機種類:水冷・4ストローク・SOHC・4バルブ

気筒数配列:単気筒

総排気量:124cm3

内径×行程:52.0mm×58.7mm

圧縮比:11.2:1

最高出力:9.0kW(12PS)/7,500r/min

最大トルク:12N・m(1.2kgf・m)/7,250r/min

始動方式:セルフ式

潤滑方式:ウェットサンプ

エンジンオイル容量:1.00L

燃料タンク容量:6.6L(無鉛レギュラーガソリン指定)

吸気・燃料装置/燃料供給方式:フューエルインジェクション

バッテリー容量/型式:12V, 6.0Ah(10HR)/YTZ7V

1次減速比/2次減速比:1.000/10.208

クラッチ形式:乾式,遠心,シュー

変速装置/変速方式:Vベルト式無段変速/オートマチック

変速比:2.326〜0.731:無段変速

フレーム形式:バックボーン

キャスター/トレール:2600′/92mm

タイヤサイズ(前/後):110/70-13M/C 48P(チューブレス)/130/70-13M/C 57P(チューブレス)

制動装置形式(前/後):油圧式シングルディスクブレーキ/油圧式シングルディスクブレーキ

懸架方式(前/後):テレスコピック/ユニットスイング

ヘッドランプバルブ種類/ヘッドランプ:LED/LED

乗車定員:乗車定員

取材協力:ヤマハ発動機販売

※広報車をお貸出し頂きました

下町のバイクパーツメーカー/ディレクター

下町の小さいバイクパーツメーカーで番頭を務めています。面白い事には大抵首を突っ込みます。ワークマンでアンバサダーをやっていたり、オールアバウトでバイクガイドを担当していたりします。

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