【岡山市】岡山市内の「交通事故ワースト交差点」はどこ?何気なく通過している交差点に潜む危険に注意!
今年の5月に岡山県警から、2023年の「市町村別交通事故ワースト交差点」が発表されました。日頃、何気なく車の運転をしているとは思いますが、どこの交差点なのか気になりませんか?また、“ワースト交差点”には、どのような危険性が潜んでいるのでしょうか。
事故原因を知ることによって、普段ワースト交差点を通行していなくても、いつもの運転に役立てられるかもしれません。
例年発表されているので、昨年と今年の違いがあるのかも気になります。ワースト3の交差点が、どのような交差点なのか実際に現場を見てきました。
岡山市内ワースト交差点 1位 大雲寺交差点(岡山市北区)
岡山県内ワースト交差点の1位は、路面電車(岡山電気軌道清輝橋線)も走っている「大雲寺交差点」です。なんとなく、これだけの情報で「あ、事故が起きそう…」と思ってしまいますよね。
現場は単純な十字路交差点ではなく、東西は5車線+南北は5車線と路面電車が交わる構成となっています。しかも、左折レーンのカーブがそれぞれに付けられており、複雑。
時々いるんですよね。左折レーンを「左折可」と勘違いして、赤信号を無視して行ってしまう車が……。きっと、それが事故の原因かもしれないっ。
発表された「市町村交通事故ワースト交差点」を確認すると、内訳は以下のとおりです。
▲「市町村交通事故ワースト交差点」より引用
- 事故:10件(うち夜間7件)※2022年は1件
- とにかく夜間の右折事故が多い!
内訳を確認すると、とにかく夜間の右折事故が多いことがわかります。よ~く見てみると、右折は右折でも、路面電車をまたぐ場合が多いですね。
これは、「よし、このタイミングで曲がれるだろう」と思ったけど、通常の右折とは違い、路面電車の線路幅がある分、感覚がズレてしまっているためと思われます。
また夜間のため、ヘッドライトの灯りだけで車間距離を判断しがちで、これもミスの原因に。余裕を持った右折を心掛けたいものですね。
ちなみに大雲寺交差点は、岡山県内ワースト交差点 1位でもあります…。
岡山市内ワースト交差点 2位 大供交差点(岡山市北区)
岡山県内ワースト交差点の2位は、岡山市役所前にある「大供交差点」です。“岡山市役所前”と聞くと現場を通行したことがなくても、なんとなく「大きな交差点な気がする…」と思うかもしれませんね。
実際に確認してみると現場は単純な十字路ではなく、片側三車線~四車線の道路が交差している大きな交差点です。また、市役所方面(南方面)への道は直線ではなく、少し西向き曲線を描いています。そして、市役所脇(東側)に入る小道もあり、なかなか複雑な構成なのです……。
運転免許取り立ての初心者の場合、あまり通りたくない交差点…。実際、僕もそうでした。
発表された「市町村交通事故ワースト交差点」を確認すると、内訳は以下のとおりです。
▲「市町村交通事故ワースト交差点」より引用
- 事故:6件(うち夜間1件)※2022年は7件
- 前方不注意(追突)と左折時の事故が多い
内訳を確認するに左折時は、いったん停まるくらいの注意を払い、左の後方確認が重要であることがわかります。この動作は大供交差点だけではなく、どの交差点の左折時にも常に気を付けたいところです。
なお、大供交差点は昨年の順位がワースト1位(岡山県内でも1位)で、事故原因もほぼ同じです。何かしら構造的にも交差点に根深い問題がありそう……。
岡山市内ワースト交差点 3位 浜三丁目交差点(岡山市中区)
岡山県内ワースト交差点の3位は、中区役所がある「浜三丁目交差点」です。現場は、まぁまぁ普通の十字路です。見通しも良く、「なぜ、この交差点が3位??」と思ったくらいです。
事故は、いつどこで起きるものかわからないものです。なので、たまたま3位になった可能性もあります。
発表された「市町村交通事故ワースト交差点」を確認すると、内訳は以下のとおりです。
▲「市町村交通事故ワースト交差点」より引用
- 事故:6件(うち夜間3件)※2022年は3件
- 前方不注意(追突)の事故が多い
追突事故は、どの交差点でも多く、また交差点でなくても起こるものです。そのため、道路には「追突注意」とか「車間距離」など書かれているものを見たことがありませんか?
そ、そこまで書かれないと事故防止にならないのかな??と、少し疑問に思っている日々です。
岡山市内ワースト3交差点の死者数は0
岡山市内ワースト3交差点の死者数は0でした。県内全体のデータで見ても、昭和23年以降2番目に少ない49人(前年比-25人、-33.8%)となっています。
しかし人身事故件数については、5,161件(前年比+813件、+18.7%)、負傷者数5,816人(前年比+961人、+19.8%)といずれも増加に。
日ごろの安全運転がいかに大切かがわかる数値ですよね。「自分は大丈夫」などとは思わず、「対向車が右折してくるかもしれない」など「かもしれない運転」を、日ごろから心掛けましょう。