バスタオルは何回使ったら洗うべき?3日後の細菌数に驚愕!使用ごとに洗濯を推奨する3つの理由
洗濯研究家の平島 利恵です。
バスタオルは、毎回洗濯しますか?一人暮らしの方やご家族が多い方は、何回か使ってから洗濯する方もいらっしゃると思います。
でも洗濯研究家としては、タオルは使用するごとに洗濯を推奨します。
今回はバスタオルを毎回洗濯すべき3つの理由と、毎日洗濯ができない方向けのコツを紹介します。
バスタオルを毎回洗うべき3つの理由
雑菌の繁殖
雑菌が繁殖するために必要な、水分・養分(汗・皮脂汚れ)が揃った使用後のタオルは、菌にとっては絶好の環境です。
3日間洗濯せずに使い続けたタオルには細菌数が数万~数億個に増加するという調査データがあります。
出典:株式会社衛生微生物研究センター https://kabi.co.jp/how-many-times-bath-towels/
この菌の繁殖が、「生乾き臭」のあの臭い原因になります。
何日か同じバスタオルを使うと臭うのは、濡れたタオルで雑菌が繁殖している証拠なんです。
体を拭いて濡れると臭う原因も、水分により菌が再繁殖するのが原因です。
汗・皮脂の汚れが蓄積汚れに
お風呂から出たばかりの清潔な身体を拭いたとしても、バスタオルには汗・皮脂・角質などの汚れが付着し、蓄積しています。
汚れが蓄積すると、タオルの繊維が固くなり、ゴワゴワとした肌触りに。
それを解消しようと柔軟剤を使うと、蓄積汚れごとコーティングし、黒ずみの原因になってしまいます。
肌トラブルの原因に
中々改善しない肌荒れの原因の一つが、不衛生なタオルかもしれません。
雑菌+汚れが蓄積したタオルを使うことで、ニキビや肌荒れなどの肌トラブルを招く可能性があるのはもちろんですが、繊維が固くなりゴワついたタオルは、お肌が弱い方にとって肌への刺激・負担にもなります。
タオルを毎日洗えない時の対処法は?
毎回洗った方がいいと分かっていても、毎日洗濯ができるとも限りません。
まとめ洗い派の方は保管の仕方を意識すると、バスタオルの雑菌繁殖を抑えることができます。
乾かしながら保管
バスタオルを使用後すぐに洗えない時は、乾かしながら保管しましょう。
このとき、風通しの良い場所で5時間以内に乾かすと、菌の繁殖を抑制し、嫌なニオイを予防できます。
洗い替えを用意
毎日洗えない場合は、同じタオルを何度も使うのではなく、洗い替えを用意しましょう。
最近は乾きやすく洗濯しやすい、小さめのバスタオルも多く市販されています。
すでに臭うタオルはどうしたらいい?
タオルは生地が厚く、フープ状になったパイルや繊維の奥に汚れが蓄積しがちなアイテムです。
残った皮脂汚れが酸化することでニオイ・黒ずみ・ゴワつきの原因となります。
タオルはしっかり洗い、定期的に蓄積汚れをリセットしましょう!
ステップ1:アルカリ性洗剤+お湯でつけ置き洗い
40度程のお湯に、アルカリ性粉末洗剤をよく溶かし、1~2時間ほどつけ置き洗いしましょう。
ステップ2:たっぷりの水で良く洗う
洗濯機は、洗濯槽に入った衣類の重さにより、水量を自動計算します。
バスタオルのようにかさばり、水をよく吸うものを洗濯すると、水量が足りないことがあります。バスタオルを洗濯する際は水量を多めに設定し、洗濯槽の8割程までの量で洗濯しましょう。
ステップ3:2回以上すすぐ
タオルは脱水後に残る水分量が他の洗濯物よりも多いため、すすぎをしっかり行うことが大切です。
すすぎ1回の洗剤をお使いの場合も、2回以上すすぎましょう。ニオイ・蓄積汚れも予防できます。
ステップ4:風通しの良い日陰で乾かす
乾きにくいバスタオルはお日様の下に干す方がよく乾くイメージがありますが、実は日陰で干すのがおすすめです。
特に紫外線の強い時期に長時間天日干しをすると、紫外線によりタオルのパイルが劣化するうえ、必要な水分までカラカラに乾いてしまい、ゴワゴワとした肌触りになってしまいます。
ステップ5:乾燥機を使用する
生乾き臭の元である、モラクセラ菌は熱に弱く、60度以上で10~20分程、乾燥させることで、死滅させることができます。
乾燥機を使うと、殺菌効果+パイルに空気が含まれ、ふわふわな仕上がりになるので、まとめ洗い派の方は特に乾燥機の使用がおすすめです。
タオルの蓄積汚れを落としてみると…
スタッフが毎日使っているタオルにどのくらい汚れが蓄積しているか、洗濯後の清潔なタオルをつけ置き洗いしました。
蓄積汚れを落としたタオルは、別物のような洗い上がりです。
つけ置き洗いはとても簡単なので、臭いが気になる方は是非試してみてくださいね!