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甲状腺が弱ると現れる"7つ"の不調!-甲状腺はどんな臓器?-

ご覧頂きありがとうございます。

おがちゃん先生です。

今回は「甲状腺が弱ると現れる"7つ"の不調」を解説していきます。

今回の目次

甲状腺はどんな臓器?

甲状腺が弱るとどうなる?

甲状腺機能低下症の特徴

甲状腺ホルモンが増えることもある?

【1】甲状腺はどんな臓器?

甲状腺は、のどぼとけの下辺りで、蝶のような形をした臓器です。

甲状腺ホルモンを分泌しています。

甲状腺ホルモンは、全身の代謝を活発化させる作用があります。

具体的には下のような作用があります。

  • 熱の産生
  • 心拍数の増加
  • 血糖値を上げる
  • 脳の発育を促進
  • 蛋白質の代謝(筋肉の分解)
  • 血液中のLDLコレステロールや中性脂肪を低下など

【2】甲状腺が弱るとどうなる?

何らかの理由(免疫の異常など)により、甲状腺の一部が壊されてしまうことがあります。

これにより甲状腺ホルモンの分泌が低下すると、全身の代謝が悪くなり、心身の不調が現れます。

では、具体的にどんな不調が現れるのか。

代表的なものを紹介します。

①むくみ・体重増加

代謝が悪くなることで、余分な水分が蓄積し、むくんで体重が増加します。

また、血液中のコレステロール値が高くなります。

②寒がり

甲状腺ホルモンは「熱の産生」を促進します。

そのため、甲状腺ホルモンの分泌が低下すると、熱をうまく作り出すことができず、寒がりになります。

③皮膚の乾燥

体温が低くなることで、汗をかきにくくなります

これにより肌が乾燥して「カサカサ」といった状態になりやすいです。

④徐脈・貧血

甲状腺ホルモンの分泌が低下することで、心臓の働きがゆっくりになります。

これにより十分に酸素を運ぶことができず、貧血が起こることがあります。

徐脈とは…脈が遅くなった状態。

⑤便秘

甲状腺ホルモンは、腸の運動にも関わります。

そのため、腸の運動が悪くなることで、便秘になりやすいです。

⑥意欲の低下・忘れっぽい

甲状腺ホルモンが減少することで、脳の機能が低下して、精神面の不調が現れることがあります。

例えば、意欲や気力が衰えて、何もする気が起きないという状態になることがあります。

⑦月経過多

甲状腺ホルモンが減少することで、月経(生理)の出血量が多く、だらだらと長く続くことがあります。

このように甲状腺ホルモンの分泌が低下することで現れる症状(不調)を「甲状腺機能低下症」といいます。

甲状腺に炎症が起こると、甲状腺機能低下症と併せて「甲状腺が腫れる」こともあります。

【3】甲状腺機能低下症の特徴

甲状腺機能低下症のような不調は、甲状腺が弱っていても、症状があまり現れないことがあります。

これは脳からの命令で、甲状腺ホルモンが刺激されて、何とか頑張って分泌を保っているからです。

そのため、甲状腺の不調には個人差があります。

【4】甲状腺ホルモンが増えることもある?

甲状腺ホルモンは、減るだけではなく、増え過ぎてしまうこともあります。

これにより起こる不調を「甲状腺機能亢進症」といいます。

  • 多汗
  • 暑がり
  • 眼球の突出
  • 体重減少
  • 手のふるえ
  • 下痢
  • 食欲亢進
  • 無月経など

甲状腺に限らず、体の中にある内臓器は、ストレス・喫煙・肥満・偏った食生活・お酒の飲み過ぎなどが苦手です。

そのため、ストレスの管理やバランスの良い食生活を心がけましょう。

最後までご覧頂きありがとうございました。

身体の構造や仕組みを分かりやすく解説!/0から学ぶ解剖生理学サロン運営/東京リエイチ整体アカデミー非常勤講師/bijou解剖ボディケアスクール講師

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