ジャッジの131試合で51本塁打は、シーズン62本塁打の2年前と同じ。打点や四球は当時より多く…

8月25日、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)は、シーズン50本目と51本目のホームランを打った。51本目は、ホアン・ソト、ジャッジ、ジャンカルロ・スタントンの3者連続ホームランだ。ソトとスタントンは、それぞれ、シーズン37本目と22本目のホームランを記録した。
ジャッジのシーズン50本塁打以上は、2017年の52本と2022年の62本に続き、今シーズンが3度目だ。ベーブ・ルース、マーク・マグワイア、サミー・ソーサの4度に次ぎ、アレックス・ロドリゲスと並んだ。
ルースは、1920~21年が54本と59本、1927~28年は60本と54本。マグワイアは、1996~99年に52本、58本、70本、65本。ソーサは、1998~2001年に66本、63本、50本、64本。A-RODは、2001~02年が52本と57本、2007年は54本だ。
今シーズン、ヤンキースは、8月25日が131試合目だった。ヤンキースが131試合を終えた時点で51本塁打は、2年前と同じ。2022年は、129試合目に50本目、130試合目に51本目のホームランを打ち、131試合目はホームランがなかった。ホームラン1本当たりの打数は、2022年の131試合が9.22、今シーズンは9.00なので、こちらもほとんど変わらない。
一方、ホームラン以外の今シーズンのスタッツは、軒並み、2022年の131試合を上回る。2017年の131試合と比べても、同様だ。

今シーズンの131試合で51本塁打を162試合に換算すると、63.07本塁打となる。同様に、101.40長打、417.98塁打、150.87打点、131.08四球のペースだ。
歴代のシーズン記録において、63本塁打は6位タイ、101長打は13位、417塁打は13位タイ、150打点は43位タイ(MLB.comの場合。ベースボール・リファレンスでは45位タイ)、131四球は62位タイに位置する。いずれも、歴代トップではないものの、同じシーズンに、60本塁打以上、100長打以上、400塁打以上、150打点以上、120四球以上をすべて記録した選手はいない。
例えば、1927年のルースは、60本塁打、417塁打、164打点(165打点)、137四球だが、長打は97本だ。2001年のバリー・ボンズは、73本塁打、107長打、411塁打、177四球ながら、打点は137だった。
なお、ヤンキースのシーズン132試合目以降にジャッジが打ったホームランは、2016年が1本、2017年が15本、2018年が1本、2019年が12本、2021年が10本、2022年が11本、2023年は8本だ。各1本の2016年と2018年は、このスパンの出場が15試合未満。あと5度のうち、ホームランが一桁は、昨シーズンしかない。