自宅で綺麗に洗える!プロが教えるおしゃれ着の自宅洗いテクニック
洗濯研究家でクリーニング師の平島 利恵です。
みなさんは、どんな時にクリーニング店を利用しますか?ワイシャツやスーツ、制服、コート、おしゃれ着は、どれもお手入れが欠かせない衣類ですが、家庭で洗えるものと、クリーニング店に出した方が良いものがあります。
今回はお気に入りを長く着るために知っておきたい、クリーニングと洗濯の違いと、自宅で洗う場合のテクニックを解説します。
ドライクリーニングと洗濯の違い
ドライクリーニング
ドライクリーニングは、水ではなく有機溶剤を使用して汚れを落とす方法です。これは、シルクやカシミヤ、ウールのようなデリケートな素材や、油汚れに対して特に効果を発揮します。クリーニング店ではプロによる仕上げが施されるため、型崩れを防ぎ、高価なブランド品に最適です。
家庭洗濯
一方、家庭洗濯は水と洗剤を使い、繊維に付着した汚れを浮かせて洗う方法です。
普段着やタオルなど、日常的に使う衣類の洗濯に適し、クリーニングと比べ、低コストです。
ただし、水に弱い素材やデリケートな衣類は、洗濯機でのドライコースでも傷んだり型崩れする場合があります。
自宅で洗える?見分け方
洗濯表示を確認し、水洗いできないものは、自宅で洗うことができません。
洗濯機のドライコースとの違いは?
ドライクリーニングの洗濯表示は「ドライクリーニングができる」という表示なので「水洗い可」であれば、自宅で洗うことができます。
ただし洗濯機のドライコースは、ドライクリーニングとは異なります。家庭洗濯では水を使うため、デリケートな衣類に対して型崩れや風合いを損ねるリスクがあるのです。自宅で洗う場合は、手洗いの方が安心です。
自宅でできる!おしゃれ着の洗い方
手洗いの場合
- ゴム手袋を着用する
- 中性洗剤(おしゃれ着洗剤)を溶かした水で、衣類を泳がせるようにほぐし洗いする
- 泡が消えるまで何度か水を入れ替え、すすぎを行う
- 柔軟剤を入れた水に浸け、さっと衣類を通す
- タオルで包み、水分を優しく吸い取る
- 風通しの良い屋内で平干しする
※デリケートな衣類の洗濯は時間との勝負。なるべく短時間で手早く洗いましょう。
手順を動画で見る
洗濯機洗いの場合
洗濯機でおしゃれ着を洗う際は、衣類の種類に合わせて「おしゃれ着コース」や「ドライコース」を選んで優しく洗いましょう。特にタオルや普段着とは分けて洗うことが大切です。
洗濯機で綺麗に洗うコツ
- 単品または少量で洗う
- おしゃれ着用洗剤を使う
- 洗濯ネットを活用する
- 表面が傷みやすいものは、裏返してから洗濯ネットに入れる
- 洗濯後はすぐに干す
衣類がシワになる最大の原因は詰め込みすぎです。洗濯物の量を減らし、たっぷりの水でやさしく洗いましょう。
クリーニング店の賢い選び方
クリーニング店を、家からの距離や価格だけで決めていませんか?
クリーニング店はお店によって使用する溶剤が異なり、仕上がりや対応できる素材も異なります。特にデリケートな衣類は、設備や技術の充実度も考慮し、アフターケアがあるお店を選ぶと安心です。口コミや評判も確認しましょう。
クリーニング店の選び方は、東京都クリーニング生活衛生同業組合のHP(外部リンク)もご覧ください。