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遅咲きの新人王・外柳是聞(せぶん)三段 上野愛咲美女流棋聖を破って初優勝若手世代の層の厚さを示す

内藤由起子囲碁観戦記者・囲碁ライター
新人王戦決定。外柳是聞三段(右)と上野愛咲美四段。2021年10月=筆者撮影

「ずっと冴えない成績だった」「大きな舞台で打つのが最初で最後かも」と臨んだ外柳是聞三段が、上野愛咲美女流棋聖を2勝1敗で破り、下馬評を覆し新人王戦で優勝した。新人王獲得ラストチャンスをものにした外柳三段とはどんな人物だろうか。

新人王戦決勝三番勝負は上野愛咲美四段(女流棋聖)と外柳是聞三段で争われた。

20歳の上野四段はすでに一流棋士と引けを取らない活躍を見せていた。全棋士参加の竜星戦で準優勝するなど、勝ち星ランキングでも常にトップを走っている。

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囲碁観戦記者・囲碁ライター

囲碁観戦記者・囲碁ライター。神奈川県平塚市出身。1966年生。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。お茶の水女子大学囲碁部OG。会社員を経て現職。朝日新聞紙上で「囲碁名人戦」観戦記を担当。「週刊碁」「囲碁研究」等に随時、観戦記、取材記事、エッセイ等執筆。囲碁将棋チャンネル「本因坊家特集」「竜星戦ダイジェスト」等にレギュラー出演。著書に『井山裕太の碁 AI時代の新しい定石』(池田書店)『囲碁ライバル物語』(マイナビ出版)、『井山裕太の碁 強くなる考え方』(池田書店)、『それも一局 弟子たちが語る「木谷道場」のおしえ』(水曜社)等。囲碁ライター協会役員、東日本大学OBOG囲碁会役員。

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