「スコア以上に完敗だった」「自分のいま持てるものは出せた」竜王戦で敗退した広瀬章人挑戦者コメント
広瀬章人挑戦者「1日目から激しい戦いになりましたけど。一応桂馬を先に取ってるので、主張があるのかなと思いながら指していて。封じ手明けの飛車を取らせる順がちょっとあまり考えていなくて。『飛車取ればなんとかなるかな』っていう、ちょっと甘い考えだったっていうことが・・・。ちょっと反省していました。(38手目)あの局面で△7二金寄った将棋は何局かあると思うんですけど。自分なりにいろいろ研究して、ということで、予定していた形ではありました。(1時間58分の)大長考したあたりは苦戦を意識していたんですけど。(76手目)△4一桂を打った手は、ちょっとあまりよくなかったと思うんですけど。(81手目)▲3一銀が鋭い手で、そこではっきり苦しくしてしまったのかと思いました。(シリーズを振り返って)スコアは2勝4敗でしたけど。中終盤あたりで、やはり相手の実力を感じることも多かったので。スコア以上に完敗だったかなと思います。(七番勝負を通して藤井聡太竜王の印象は?)さほど変わってはいないですけれども。タイトル戦では初めて対戦したんですけど。タイトル戦に関してはやはり藤井竜王の方が、最近では場数が多いので。そういう風格みたいなものは感じました。(開幕前に盛り上げたいと言っていた)自分のいいところ、わるいところ、出し尽くしたシリーズだったと思うんですけど。ちょっと3局目の敗戦が、悔やまれるところでして。その将棋をちゃんと勝っていればフルセットまではいけたかなっていう、ちょっとそういう後悔はありますけども。それも含めて実力なので。自分のいま持てるものは出せたかなとは思います」