【京都市上京区】聚楽第跡の中立売通を歩く お粥と京野菜に特化した町中華や国産小麦のパン屋さん!
店舗を持たず、道端で立って商いをしていた呉服商や絹商人たちに由来すると言われる 中立売通は、平安京の正親町小路(おおぎまちこうじ)にあたります。現在の中立売通は御所の西側、烏丸通の中立売御門から西へ約1.8km、七本松通で一条通に接続します。
当初、は烏丸通から東にも道がありましたが、御所の建設によってなくなり、さらに大宮通から西も豊臣秀吉の聚楽第建設によって失われていました。しかし聚楽第は豊臣家の内紛によって、わずか8年で徹底的に破却されてしまいます。その中立売通を2023年4月16日に堀川通から西へ歩いてみました。
現在の中立売通は、堀川通から大宮通の間にわずかに残る古い伝統的な町家と昭和レトロな建築物、新しいモダンな建築が混在する通りとなっています。堀川通からすぐのところに、「LA BOULANGE OKUDA 西陣店」というお洒落な外観のパン屋さんがありました。
店内には、手間を惜しまず添加物を出来る限り使わず、店内のほとんどのパンが国産小麦を使っています。ソフトからハード系、お惣菜パンまでバラエティ豊かなラインナップが揃えられています。
クイニーアマンを食べてみましたが、外は香ばしい少し硬めのサクッとした生地から中の柔らかい食感へのギャップが面白く美味しいパンでした。イングリッシュマフィンとカレーパンも美味しい。バケットも絶妙の焼き加減でした。
さらに西に進むとキャッチーな看板を発見しました。「お粥と京野菜中華 福住」はこの地で30年にわたって続く町中華です。清潔感あふれる店内は、中国風のモダンな装飾で飾られています。
美味しそうだったので、日替わりランチを注文しました。何よりも、朝掘りのタケノコやキノコ類とシュリンプを炒めた本日の料理は、さっぱりしたあんかけと絡んでお野菜が美味しい。金時ニンジンのドレッシングをあえた京水菜のサラダも。
お粥がおすすめです。この日は香ばしい金ゴマのお粥でした。体の中から洗われるような優しい味付けでいて、濃厚なうま味のある逸品でした。
店主の中村守さんは、当初普通に中華店を始めましたが、「せっかくなら地元の野菜を使いたい」と京野菜検定に挑戦。学習する中で京野菜の魅力にはまったと言います。北野天満宮近くの農家と直接契約し、食材に徹底してこだわっています。「これからもこの静かな街でじっくりとやっていきたい」と語ってくださいました。
「お粥と京野菜中華 福住」(外部リンク)京都市上京区中立売通大宮西入新白水丸町454-1 075-441-0503
LA BOULANGE OKUDA 西陣店(外部リンク)京都市上京区役人町253−2 075-414-7828