【浜松】老舗駄菓子屋「ありがた屋」が閉店、悲しみの声寄せられる
小学校の頃の楽しみといえば「ファミコン」そして親からもらったお小遣いで学校の帰り道で買う「駄菓子」。しかしそんな駄菓子屋も続々と姿を消しつつあります。駄菓子そのものは、コンビニや大手ショッピングモールに行けば売っている。しかし「駄菓子屋」という子供のたまり場となった「プラットフォーム」的な場は徐々に減っているのが現状です。
浜松の老舗駄菓子屋「ありがた屋」がついに閉店
浜松市中区紺屋町にある老舗駄菓子屋「ありがた屋」。ここでは駄菓子のほか、お好み焼きや、かき氷など、昔ながらの商品を販売する店舗だった。
店では気さくな親父が出迎えてくれ、常にどこかの小学生がたむろしている光景が日常的。
10円〜という非常にリーズナブルな価格は子どもたちにとって、まさに「ありがたい」場所でありました。
そんな「ありがた屋」が閉店するという。
さっそく何十年かぶりに、懐かしい「ありがた屋」に向かった。
確かに、店のシャッターは閉まっており、店舗の中は見えない。
カーテンなどではなくビニールシートで代用されているところがまた切ない。そしてその入口のドアには張り紙があった。
やはり閉店は本当だった。あの「ありがた屋」が閉店するという非常に残念で、なんとも言い表せない心境だ。
そして、かつて小学校だった頃、頻繁にここに通ったことを、つい最近のように思い出す。「ありがた屋の親父」は元気だろうか。
なぜ閉店してしまったのか。
しかしなぜ閉店してしまうのだろうか、詳細を知ることは野暮だろうか。色々考えてみたが、やはり昨今の「コロナ禍」そして「物価高騰」および店主の「高齢化」に伴い、継続が難しくなったと推測される。
経済産業省によると、駄菓子屋など「菓子小売業」は事業所数・従業者数は、ここ数年で減少し、1991年の6万9,048事業所、15万4,315人に対し、2016年は1万5,746事業所、7万4,304人となっている。
参照:経済産業省
現在更に減っていることが推測されるが「ありがた屋」もその煽りをうけたのかもしれない。
閉店は残念なことではあるが、ここに「ありがた屋」があって、子どもたちのたまり場だったことは、今後も語り継がれて欲しい。